五分後の世界 の商品レビュー
普段忘れかけている日本人としての誇り、について考えるキッカケになった本。5分違うだけで異世界にいってしまうっていう設定もすごい良かった。
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訳のわからない始まりから どんどん引き込まれていって ページを早く捲りたいのにじっくり読まないと頭の中がこんがらがる
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オダギリが最後に見せた、この5分後の別の世界で生きていくという覚悟を示すシーンにしびれた。オダギリの適応能力もすげー。
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数ある「もし第二次世界大戦の結果が現実とは違っていたら?」というSF作品の中でも更に異色だろうという作品。普通なら「日本orドイツがWWⅡに勝利していたら」となるのだろう(フィリップKディック作品が有名)けど、コチラは一味も二味も違う。設定や背景の細かい説明は相変わらず無い。なの...
数ある「もし第二次世界大戦の結果が現実とは違っていたら?」というSF作品の中でも更に異色だろうという作品。普通なら「日本orドイツがWWⅡに勝利していたら」となるのだろう(フィリップKディック作品が有名)けど、コチラは一味も二味も違う。設定や背景の細かい説明は相変わらず無い。なのに、村上龍作品だとそこが持ち味になっていて、他の凡百の作家作品のように“不親切だなぁ”とはならないのが素晴らしい♪ 現在の日本人からは失われて久しい、古来の日本人気質が極端なまでに凝り固まって国家ぐるみで地下に全国民が生活しつつ今も戦っていたら?という仮想戦争シミュレーションなど、他で見かけることはまずないだろう、としか言えない。そりゃそうだw
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5回目 あらすじを読むと「著者自ら最高傑作と語る衝撃の長編小説」と書かれている。なるほど、読んでみると村上龍の様々な作品で訴えていたメッセージが凝縮された至極の一冊であることがわかる。
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冒険小説。パラレルワールド、張り詰めた空気、微妙に違う言葉。こういう仕立ては「クジラの歌」にも通じるなぁ。怖いもの見たさで松代大本営に行ってみたくなった
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五分後に存在するのは、日本が無条件降伏を拒否し、戦争が続いている世界。 どんどん引き込まれていった。 登場人物がすべて、人間としてかっこいい。 ヒュウガ・ウイルスも是非読みたい。
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パラレルワールドでの日本のお話。 この本を読んだときに衝撃を受けたのをよく覚えています。というのも戦闘の描写がリアルで長く、鮮明に頭の中で思い描くことができたからです。なのでグロ耐性がない方は読まないほうがいいかも。 日本の現状に対する著者の問題意識が表れていると思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ポツダム宣言を受諾しなかった、パラレルワールドの日本。これが村上龍の理想とする日本の姿……というわけでは、必ずしもないのだろう。ここに描かれている過剰に優等な日本人は、読んでいて羞恥すら覚える。なんとなくだけど、この小説からは、日本人に目を覚ませと必死で呼びかける作者の姿を感じる。某国文化のゴリ押しが叫ばれる2012年現在、アメリカに洗脳されている、とかいう主張はいまや時代遅れなのかもしれないが、アメリカでも某国でも、どこだって同じことだ。日本人が、精神的文化的に自立しないことが問題なのだ。 日本って、国って、なんだろうな。そんなことを考えさせられる小説。 延々続く戦闘シーンを読み進めているうちに、何か私も諦めに似たようなものを感じた。長大な分量の残虐描写によって登場人物の心情を変化させる試みだとか解説には書いてあったが、まあ、それ以前に村上龍は単に残虐描写が好きなんだろう(笑)本当にタチの悪いおっさんだよねー。 「向現」は伊藤計劃の『虐殺器官』の痛覚マスキングを思い出した。彼も読んでたかなぁ、とか思ったりして。
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短い小説だが内容は濃く、読むのに体力がいる。 村上龍が考える、本来の日本人のあるべき姿が描かれているような気がする。
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