五分後の世界 の商品レビュー
お……おお……?て感じの読了感…。 改行ほぼ挟まず、行動を逐一逐一執拗に描写して、それでも投げ出さずに読めたのはやっぱり作者の力なんだろう。でもちょっと…続き読もうとは思わないな…。
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パラレルワールドの話。 沖縄戦でアメリカに屈していたら向こうの良いように洗脳されアメリカナイズされてしまう、それをさせないため、日本らしさを守るべくに戦い続けた!みたいな日本に飛ぶ。 しかし、中を開いてみればドイツの技術を使ったり、無駄を排除し続けて部屋も合理性に特化したものにな...
パラレルワールドの話。 沖縄戦でアメリカに屈していたら向こうの良いように洗脳されアメリカナイズされてしまう、それをさせないため、日本らしさを守るべくに戦い続けた!みたいな日本に飛ぶ。 しかし、中を開いてみればドイツの技術を使ったり、無駄を排除し続けて部屋も合理性に特化したものになり、英語を理解しないと相手の考えは理解できないという。結果的に海外の考えややり方を存分に使っているというなんともいえない状態になっていた。 しかし、段落なさすぎて読みにくくて仕方なかった。文章も好き嫌いが分かれそうな書き方がされている。
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現代のとりわけ日本(日本人)の迎合主義や自我の喪失、物言わず服従する、若者たちの軟弱さを批判してるんでしょうね… 永遠と続くなが~い戦闘シーンがあります。活字でこれ程の恐怖心と緊迫感を煽れる作品はなかなか無いと思います。 ただ残念なのは、些細な情景までも克明に描きすぎてクドイ...
現代のとりわけ日本(日本人)の迎合主義や自我の喪失、物言わず服従する、若者たちの軟弱さを批判してるんでしょうね… 永遠と続くなが~い戦闘シーンがあります。活字でこれ程の恐怖心と緊迫感を煽れる作品はなかなか無いと思います。 ただ残念なのは、些細な情景までも克明に描きすぎてクドイのと、端役がいっぱい出てきて中途半端に物語に絡んでくるので、訳がわからなくなる事。 読み始めて直ぐに挫折するひとも多いかも。ちょっと疲れた...
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作者自身が最高傑作という小説。 村上龍の作品は希望の国エクソダシスしか読んだことがなかったけど、どちらも力強い《生命力》を感じる。 生きる強さ、輝き。 明るい話では決してないのに読了後は希望に溢れてます。 コインロッカーベイビーズも読もうかな(*´▽`*)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
5分ずれた時間軸に存在するもうひとつの世界に主人公小田桐が迷い込む。 そこでは1945年に世界大戦は終わらず、本土決戦に進み、日本人は地下にもぐってゲリラ戦を行っている。 地下にもぐった日本人は圧倒的なテクノロジーと戦略、戦士を作り上げ、世界と戦い続けている。 小田桐はわけもわからないままその日本兵たちと行動を共にするのだが、その中で現代の日本人に足りていないと著者が感じるものをちりばめてある。 本書を読むと日本人であることに誇りと、同時に恥ずかしさを覚えるかもしれない。 大切なのは危機感と行動力とプライドである。と言っているように感じた。 戦場の描写、ストーリー展開、すべてにおいて村上龍氏の最高傑作だと私は思う。
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自分が覚えている中で、初めて読んだサイエンス・フィクション。最初は学校の図書館で借りて読んで、衝撃を受けた。。。
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読み終わりました。 こんなにも読みながら ドキドキした本は初めてでした。 戦いの様子が本当にリアルに 細かく描写されていて、 引き込まれました。 最後の1ページまで ハラハラドキドキして 油断できませんでした。 あ、ミズノ少尉が かっこよかったです。笑
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特に戦争の描写が生々しかった。「敬語は責任の所在を不明瞭にする場合がある」という部分には衝撃を受けたが納得した。あと「払った代償は大きかったが・・」のくだりでその代償があったからこそ手に入れたもの、そうでなかったらと仮定された世界にいた小田桐の心情には共感があったと思った。面白か...
特に戦争の描写が生々しかった。「敬語は責任の所在を不明瞭にする場合がある」という部分には衝撃を受けたが納得した。あと「払った代償は大きかったが・・」のくだりでその代償があったからこそ手に入れたもの、そうでなかったらと仮定された世界にいた小田桐の心情には共感があったと思った。面白かった。
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ちょうど終戦の日の周辺でこの本に出会ったのは、奇遇だった。もしも1945年8月15日、日本が終戦を迎えていなかったら・・・。その先の話だ。原爆はいくつもの都市に落とされ、日本列島は強国に支配され、そして日本国民は自ら生き残る道を武力に託す。現在とは違った教訓を第二次世界大戦から受...
ちょうど終戦の日の周辺でこの本に出会ったのは、奇遇だった。もしも1945年8月15日、日本が終戦を迎えていなかったら・・・。その先の話だ。原爆はいくつもの都市に落とされ、日本列島は強国に支配され、そして日本国民は自ら生き残る道を武力に託す。現在とは違った教訓を第二次世界大戦から受け、現在とは違った世界を歩む日本人。その世界は殺伐として、とても生きた心地がしないだろうと思う。しかしその世界は、無駄も隙もない。そしてその世界を生き抜くために強くなった日本人たちは、誰よりも強かった。 人の命を切り捨てることを強制する戦争は、嫌なものだと思う。決して繰り返されてよいものではない。戦争から学ぶのは、その悲惨さ、残酷さ、非人道さ。本当に、今の日本が、1945年の8月15日に終戦し憲法九条を定め、戦争とは縁遠い国であってよかったと思う。その一方で、今の日本には、生きていく真剣さや強さが失われつつあるのではないかと思った。
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淡々と進んでいくストーリー。 オダギリの、どこか冷めた視線と思考も、淡々として、おなじかも。 最後の、判断というか覚悟が男の人らしい。 思ったより読みやすかった。
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