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五分後の世界 の商品レビュー

3.9

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    3

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2011/11/19

読み進めていくうちに、今まで読んだ龍氏の作品の中では、設定が春樹風で珍しいという印象を持った。本作の竜骨となっているサバイバル意識について考えを巡らせると、頭の中に埋もれていた記憶が不意に現れるのがわかった。重要なのは自分の足でしっかり立つ事だ。

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2011/10/30

作者自身が最高傑作と豪語するだけある本。 現代とはまったく違う絵図を五分後というパラレルな世界に構築させた傑作。 痛烈な死の描写などを通して独特の攻撃的なメッセージを表現し、スピード感あふれる物語全体に作者の強い意志が感じられる。 読み終わったあとにすっきりとした気分...

作者自身が最高傑作と豪語するだけある本。 現代とはまったく違う絵図を五分後というパラレルな世界に構築させた傑作。 痛烈な死の描写などを通して独特の攻撃的なメッセージを表現し、スピード感あふれる物語全体に作者の強い意志が感じられる。 読み終わったあとにすっきりとした気分になれた。 勇気をもらったと言うか背中を押してもらったと言うか、 そんな感じの本だった。 一読の価値はあると思う。

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2011/10/23

現代日本とは全く異なる「五分後の世界」に迷い込んだ男の物語。人口が二十六万まで減少したパラレルワールドの日本に対して、綿密な設定がなされており、リアリティがある。作中のアンダーグランドは現実の日本と似ても似つかないが、現代日本が失ってしまったものがきっちりと描かれており、強烈なメ...

現代日本とは全く異なる「五分後の世界」に迷い込んだ男の物語。人口が二十六万まで減少したパラレルワールドの日本に対して、綿密な設定がなされており、リアリティがある。作中のアンダーグランドは現実の日本と似ても似つかないが、現代日本が失ってしまったものがきっちりと描かれており、強烈なメッセージ性を持っている。 ただラストが、物語を途中でぶつ切りにしたような感じで、どうにもすっきりせず、主人公たちのその後が気になる。

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2011/11/09

文章が僕には難しくて中々頭に入ってこなかった 日本人が日本人で無くなっているのではないか そんな感じは僕もしている 大切なものを守るために戦う 大事だけど戦争はしたくない

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2011/10/22

読むのに想像力がいる。戦争の時期を描いたフィクション。でも軍事用語みたいな言葉も多くて、若干難しいと感じた。主人公はよくこの5分後の世界に耐えたなぁと思った。

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2011/10/15

シンプルな原則の上に生きる――読んでいて涙が出そうになった。五分後の世界の、少なくなった日本人の美しさに叩きのめされた。 あとがきにあるような分類をするなら、確かにこれは「小説」だろう。安心どころか、危機感だけが私の中に残った。 どうする?これから何をしていかねばならないのか?...

シンプルな原則の上に生きる――読んでいて涙が出そうになった。五分後の世界の、少なくなった日本人の美しさに叩きのめされた。 あとがきにあるような分類をするなら、確かにこれは「小説」だろう。安心どころか、危機感だけが私の中に残った。 どうする?これから何をしていかねばならないのか? もしかしたらもう、分水嶺を越えたのかもしれないこの現実で。

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2011/10/10

学生時代から村上龍にはまっていた。 内容はほとんど覚えていない。 記憶力の頼りなさを感じさせられる。 111009

Posted byブクログ

2011/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 現実より時計が5分遅れた世界。そこは太平洋戦争が終戦を迎えずに日本が「アンダーグラウンド」としてゲリラ的な戦いを続けている。  何か重そうな、暗い感じの話かなと思ったのですが、そうでもなく、読み易くてこんな世界もあるかも、と読み進めることができました。  情景描写や設定の細かさについても理由の一つかもしれないし、古き良き時代の日本人、みたいなお説教のような感じをあまり受けなかったからかもしれません。    

Posted byブクログ

2011/09/28

面白かった!果てしなく地獄絵図 !インパクト大。延々と続く暴力描写、終始「もっとこの痛みを感じろ」って訴えかけられてた気がする。 しかし、その描写の中には人物の感情は殆どみられず、ただ延々と繰り返される情景の様な描き方で、それはワカマツのポリリズムとどこが重なる印象を受けた。 だ...

面白かった!果てしなく地獄絵図 !インパクト大。延々と続く暴力描写、終始「もっとこの痛みを感じろ」って訴えかけられてた気がする。 しかし、その描写の中には人物の感情は殆どみられず、ただ延々と繰り返される情景の様な描き方で、それはワカマツのポリリズムとどこが重なる印象を受けた。 だからか、わたし自身は暴力描写があまり好きではないのだけど、殆ど抵抗なく読めた。 相変わらず村上龍さんは音と色の表現が純朴で美しいんだけど、その純朴さと凄惨な場面描写がアンバランスで残酷で、美しさがより一層際立つ。 暴力描写よりなにより、一番嫌になったのは非国民村の場面。 あの薄気味悪さっていったらもう ! 頭に描いた「恥にまみれた顔」というものが、読み終わった後もこびりついて離れない。

Posted byブクログ

2013/05/07

【感想というよりももっと…】 例えば、こういう話(並行世界であったりパラレルワールドであったり)を味わう場合、ある程度の歴史的事実を頭に置いておかないとならないとします。その事実が曖昧だと、話を面白く味わうことができないように感じました。 勉強が足りない。

Posted byブクログ