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五分後の世界 の商品レビュー

3.9

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    3

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2014/02/07

5分ずれたパラレルワールドな日本に迷い込んだ小田桐と、その世界の物語。場面ごとの描写が細かく臨場感があるけれど、反面物語がなかなか進まなずダラダラしてしまった。ワカマツはどなったとか、気になる部分が多く残りすぎてスッキリしない。

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2013/05/21

やはりこういうのは苦手。 ぐろいしおもしろくない。 プライドと勇気を示すというのは大事だけど、結局5分後の世界になんで入ったのかとかもやもやするだけだった。読むのが苦痛でもある。

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2013/04/15

20ぶりの再読。 今とは違う世界に降りたった主人公。 そしてラストの選択。 村上春樹の世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと読み比べると 面白いかもしれない。 どちらも仮想現実を選択するが その理由ついて 20年前、村上春樹より村上龍が好きだった理由だと思った。

Posted byブクログ

2013/04/14

日本人の人口、26万人。大戦から、今とは全く違う歴史を辿った日本のアンダーグラウンドに迷い込んだ主人公。そこで見えたのは、死と隣り合わせだが、価値観やポリシーを捨てなかった日本。一体、今の我々と、彼らと、どっちが幸せなのか。どちらに真の未来があるのか…。たぶん後者だろうな。 心に...

日本人の人口、26万人。大戦から、今とは全く違う歴史を辿った日本のアンダーグラウンドに迷い込んだ主人公。そこで見えたのは、死と隣り合わせだが、価値観やポリシーを捨てなかった日本。一体、今の我々と、彼らと、どっちが幸せなのか。どちらに真の未来があるのか…。たぶん後者だろうな。 心に残った内容→彼らの世界の社会科の教科書より…「各ブロックで殺され死んでいった何千万人という日本人のことを忘れてはなりません。これからもこの地下の中から世界に向けて、我々の勇気とプライドを示していかなくてはいけません。敵にもわかるやり方で、世界中が理解できる方法と言語と表現で、我々の勇気とプライドを示し続けること、それが次の時代を生きる皆さんの役目です。

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2013/04/12

村上龍のなかでもかなりマッチョ系の小説。 コインロッカーベイビーズや海の向こうで戦争がはじまるは、作者が自分の思想をフィクションの中でうまく咀嚼、消化したあと表現していると思ったけど、これは村上龍の思想がダイレクトすぎて、少しくどい。説教くさいなぁと思ってしまう。 物語自体はおも...

村上龍のなかでもかなりマッチョ系の小説。 コインロッカーベイビーズや海の向こうで戦争がはじまるは、作者が自分の思想をフィクションの中でうまく咀嚼、消化したあと表現していると思ったけど、これは村上龍の思想がダイレクトすぎて、少しくどい。説教くさいなぁと思ってしまう。 物語自体はおもしろい。でも、自分が男の子で読んだほうがおもしろく読めたと思う。

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2013/04/09

村上龍の本ははじめて読んだが、 妙に説明的で盛り上がりもなく平坦な文書だと感じて退屈に思い、途中で読むのをやめてしまった。 もしかしたら一気に読むのに向いていない本なのかもしれない。 また時間のあるときに少しずつ読み返してみようと思う。2013.4.8

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2013/04/03

続きが欲しいところだが、だからといって読むかは分からない。初めての村上龍だったが、やりすぎてくどい、といった印象。

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2013/03/24

最後の頁をめくって「え?!」というラストだった。 その世界の謎、何故彼が、どうやってそこにたどり着いたのか そして5分とは? それらの謎を最初からずーっと主人公と同じように 探り、考えてきて 「えー こんな終わり?!」というのが率直な感想。 このタイプの裏切られ感は自分は初体験w...

最後の頁をめくって「え?!」というラストだった。 その世界の謎、何故彼が、どうやってそこにたどり着いたのか そして5分とは? それらの謎を最初からずーっと主人公と同じように 探り、考えてきて 「えー こんな終わり?!」というのが率直な感想。 このタイプの裏切られ感は自分は初体験w。 それらの謎と彼のその後をご自由に考えてといわんばかりで、想像力を掻き立てられる最後。  出てきた言葉で「シュミレーション」とあったけれど 確かにどこかで何かが違っていればあり得ただろう世界なのかもしれない。最初のゲリラ戦の様子はグロテスクでも耐えられたのはやはり想像の中のお話だと思うからだろう。 現在の自分があるのも過去がそういった過去であるからで 少なくとも今自分のおかれている環境が小説の様でないことに関しても含め、 自分の過去に関わった人たち全てに感謝。  

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2013/03/02

村上龍思想がガッツリ入ったSF。 日本人はもっと誇りを持たなくちゃ、自己主張しなくちゃ・・ ってのがパラレルワールドの「まだ戦争が続いている日本」にて描かれる。 結構影響大きかった気がしますw 胸を張るべし。

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2014/02/20

一度高校生の時に読んで衝撃的だった作品を今になって再読。 村上龍のエッセイや小説を読んだ事がある人なら分かるが、彼は人に自我を持ち、自分の力で考え、そして生きていくことを求める。 強要すると言ってもいい。決して一人で生きていけということではなく、個人の強さがあって初めて仲間...

一度高校生の時に読んで衝撃的だった作品を今になって再読。 村上龍のエッセイや小説を読んだ事がある人なら分かるが、彼は人に自我を持ち、自分の力で考え、そして生きていくことを求める。 強要すると言ってもいい。決して一人で生きていけということではなく、個人の強さがあって初めて仲間や同士が価値を成すと私は思っている。 彼が描きたかったもの、伝えたかったものはこの小説に全て詰まっているような気がした。 十数年前のことではあるがあとがきで著者自身「最高傑作」と言ってしまっている笑 この小説の舞台は時間が五分進んでいるパラレルワールド。そこは1945年に降伏しなかった日本が26万人という人口になりながらも地下、アンダーグラウンドで国連軍と戦いを続けている。そこに現代を生きる小田桐が突如迷い込み…といった具合に進行していく。 その途中で以下の文書がある(少しいじってる)。 「大切なのは価値観や目的意識ではありません。もっとも重要なのは、生き延びていくこと、生存そのものです。 生きのびていくために必要なものは、食糧と空気と水と武器、そういうものだけではありません。勇気とプライドが必要なのです。」 今作に出てくるアンダーグラウンドの日本人たちは村上龍が現代の日本及び日本人に抱くフラストレーションから生まれたものであり、それらとの対比を意識して描かれているのは明らかである。 きっと読後には今までの自分に対する励ましか情けなさかどんな感情かわからないが、何か感じるものがあるのではないだろうか。 圧倒的な長さと凄まじい密度と迫力で暴力的な描写が描かれているが、最後は憎たらしい程美しい場面で終わる彼の小説、今回も例に漏れず。 最後に私の大好きな村上龍の言葉を。 「絶望したときに発狂から救ってくれるのは,友人でもカウンセラーでもなく,プライドである。」

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