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五分後の世界 の商品レビュー

3.9

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    3

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2013/12/11

パラレルワールド物なので好きな題材なんですが中盤からは退屈でした。 アンダーグラウンドは優秀なゲリラを輸出してるらしいけど世界情勢は元の世界と同じやったら意味無い事をしてるとしか思えん。もしかすると小田桐は違うパラレルワールドから来たんかなぁ? とりあえず『Ⅱ』を読んでみます。

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2013/11/30

五分後に存在するパラレルワールドに迷い込んでしまう物語。 そこは、第二次世界大戦で降伏しなかった世界。何発も原爆を落とされ、アメリカ、ソ連、イギリス、中国などに支配された日本。しかし、人口が激減した日本人は地下に巨大な基地を作り、ゲリラとして連合軍との戦いを続けていた。 その世界...

五分後に存在するパラレルワールドに迷い込んでしまう物語。 そこは、第二次世界大戦で降伏しなかった世界。何発も原爆を落とされ、アメリカ、ソ連、イギリス、中国などに支配された日本。しかし、人口が激減した日本人は地下に巨大な基地を作り、ゲリラとして連合軍との戦いを続けていた。 その世界の日本人は勇敢で凛々しく、差別も一切なく、自分たちのことは全て自分たちで判断することができる民族となっていた。 延々と続く戦闘。終わりなき戦いの中で主人公が感じたことと似た感覚を味わうことができてとても面白かった。圧倒的に強いゲリラとなり、日本人の誇りを持つ続けている五分後の世界は恐ろしくも美しい世界に感じてしまった。

Posted byブクログ

2013/11/04

再読 村上龍の最高傑作の一つ。現代から五分ズレたパラレルワールドに迷いこんだ主人公が、最初はその違いに戸惑いながらも、兵士として成長していく過程を描いた名作。 降伏ではなく、徹底的な抗戦を選択した日本人が多くの犠牲を出しながら生きる、現代への問題提起。 生きる意味を問う。

Posted byブクログ

2013/10/01

普段考えていたことが明確な文章として書かれていたし、ストーリーも面白かった。 村上龍は小説で人間の本来あるべき姿を示す。たしかにそうありたいと思うしあるべきとも思うが、私には絶対になれない。私がこの世界の住人なら、退化しているだろう。 作品の雰囲気などもあって、読後は軽い絶望感に...

普段考えていたことが明確な文章として書かれていたし、ストーリーも面白かった。 村上龍は小説で人間の本来あるべき姿を示す。たしかにそうありたいと思うしあるべきとも思うが、私には絶対になれない。私がこの世界の住人なら、退化しているだろう。 作品の雰囲気などもあって、読後は軽い絶望感に見舞われ辛かった。

Posted byブクログ

2013/08/24

結論。 どのような世界であっても、 そこをどのような世界だと把握し、 どのように生き残るかを考え、 たとえそこに矛盾や不条理が転がっていても、 生き抜くのだと自ら選択することが、 たったひとつの答え。

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2013/08/10

進化するのに意思が必要かどうかなんか分からないし進化の価値は一言では言えないが、退化はひどい。生きる意思を根こそぎ奪ってしまう 敬語は責任の所在を曖昧にすることがある、伝達のスピードも落ちる 恐怖で目を閉じてはいけない。最も大切な事がある。絶対に悪い想像をしてはいけないことだ。

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2013/07/17

この辺りの龍が一番いい。SFと呼んでも差し支えないと思う。 「最も大切なことがある、絶対に悪い想像をしてはいけないということだ。」 後半のセリフがない描写で綴られる部分は、読み飛ばしてしまった。 あとがきより「いろいろな戦記や軍事関係の本を読んだが、特に『国民ゲリラ兵士』について...

この辺りの龍が一番いい。SFと呼んでも差し支えないと思う。 「最も大切なことがある、絶対に悪い想像をしてはいけないということだ。」 後半のセリフがない描写で綴られる部分は、読み飛ばしてしまった。 あとがきより「いろいろな戦記や軍事関係の本を読んだが、特に『国民ゲリラ兵士』については、拓植久慶氏の『グリーンベレー戦場のサバイバル』(原書房)、毛利元貞氏の『傭兵マニュアル・完全版』に貴重な情報を得た。共に実体験によってのみ得られる科学的な情報で、この場を借りて両氏に敬意を表し、感謝します。」

Posted byブクログ

2013/07/17

戦闘シーンが壮絶! いろんな物が飛び交います。 戦争の緊迫感、死と隣り合わせの状況の中、何の訓練も受けていないただの一般人である主人公が奮闘する様が印象的でした。

Posted byブクログ

2013/07/10

村上龍って、こういう考え方の人だったんだ。日本人が取り戻すべき誇り。彼の創作や活動の軸がわかった。小説の中味(マッチョすぎ)は好みではないけれど、小説家が小説で自分の主張をきちんと表現することは、清々しいし、好感が持てる。

Posted byブクログ

2013/06/16

初めて読む村上龍の作品だった。 買った後に1ページを読み始めた時、これは引き込まれてしまう、と感じた。 セリフ以外の描写のシーンでは、主人公小田桐の心情がありありと想像される文章にのめり込んでしまう。 それに加えて、ハードボイルドな戦闘描写で、読み進めて気付くともう完全に世...

初めて読む村上龍の作品だった。 買った後に1ページを読み始めた時、これは引き込まれてしまう、と感じた。 セリフ以外の描写のシーンでは、主人公小田桐の心情がありありと想像される文章にのめり込んでしまう。 それに加えて、ハードボイルドな戦闘描写で、読み進めて気付くともう完全に世界に入ってしまっている。 五分後のパラレルワールドが、もし本当にあるとすれば、是非行ってみたい。 戻れるかどうかは、問題ではない。 とまで思わせられた。

Posted byブクログ