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五分後の世界 の商品レビュー

3.9

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    3

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2015/05/29

“もし、本土決戦を行わずに、沖縄をぎせいにしただけで、降伏していたら、日本人は「無知」のままで、生命をそんちょうできないまま、何も学べなかったかも知れません……” 現実世界と対照的な、ディストピアを描く事での問いかけ。 『5分後の世界』の大日本帝国民は、誇りと強さを持っている。...

“もし、本土決戦を行わずに、沖縄をぎせいにしただけで、降伏していたら、日本人は「無知」のままで、生命をそんちょうできないまま、何も学べなかったかも知れません……” 現実世界と対照的な、ディストピアを描く事での問いかけ。 『5分後の世界』の大日本帝国民は、誇りと強さを持っている。 作品当時から『20年後の世界』の、我が国の首相と民は、一体どこに向かうんですかね。 ともかく、全編に渡るゲリラ戦の血生臭さは、なかなかに読みにくかったです。

Posted byブクログ

2015/01/11

久ぶりの再読。 村上龍作品では毎度おなじみの設定だが、勇気とプライドを体現する美しい日本人と恥にまみれた醜い日本人のコントラストが強く印象に残る。 読後、今の自分はどちららの日本人に近いのかと自問することしきり。 アンダーグラウンドの兵士達のように、とはいかないまでも、非国民村の...

久ぶりの再読。 村上龍作品では毎度おなじみの設定だが、勇気とプライドを体現する美しい日本人と恥にまみれた醜い日本人のコントラストが強く印象に残る。 読後、今の自分はどちららの日本人に近いのかと自問することしきり。 アンダーグラウンドの兵士達のように、とはいかないまでも、非国民村の住民のようにはなりたくないもんだ。

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2015/01/01

こんなに「引き込まれる」小説はなかなかないと思います。延々と続く戦闘描写。一晩で一気に読んでしまったし、そうしてよかったとおもいました。

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2014/12/05

あまり普段読まないタイプの作品だった。話は分かりやすくて、今自分が急に戦争を行う日本に連れて来られたら?と考えずにはいられなかった。

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2014/11/15

戦闘シーンが微妙。 パラレルワールド系の世界観は良かった。 戦争の怖さとかそういったのを著者は表現したかったのかな。 結構難しい話。

Posted byブクログ

2014/11/03

最初はおもしろくてグイグイ引きこまれていったのですが、私にはやはり戦闘シーンが耐えられませんでした……。 実際にこんなことにならないようにと願うばかり。 日本はやっぱり、何も学んでなかったのかな……。 「半島を出よ」にもつながるような印象を受けました。 私の大好きなTHE ...

最初はおもしろくてグイグイ引きこまれていったのですが、私にはやはり戦闘シーンが耐えられませんでした……。 実際にこんなことにならないようにと願うばかり。 日本はやっぱり、何も学んでなかったのかな……。 「半島を出よ」にもつながるような印象を受けました。 私の大好きなTHE BOOMの曲に「五分後」というのがありますが、あれとはまたえらい違いの五分後(笑)

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2014/10/07

2014.10.7 am2:37 読了。村上龍は初読。今まで読んできた小説とは比にならないほど引き込まれた。残酷なシーンは多い。だけど、読んでいる最中、不思議と怖さは感じなかった。『ジェノサイド』は比較対象にならないほど残虐な場面が多々あるのに、その描写に対して嫌悪感はわかなかっ...

2014.10.7 am2:37 読了。村上龍は初読。今まで読んできた小説とは比にならないほど引き込まれた。残酷なシーンは多い。だけど、読んでいる最中、不思議と怖さは感じなかった。『ジェノサイド』は比較対象にならないほど残虐な場面が多々あるのに、その描写に対して嫌悪感はわかなかった。『ジェノサイド』を読んでいるとき、目を覆いたくなったのは、残虐なシーンから目を逸らしたかったのではなく、そんな残酷な事実をあまりにも簡単に描写することで済ませている小説のなかの現実と、私が今確固たる意識を持って生きているこの空間に重なるものがあったためかもしれない。世界各地で起こっている紛争などを、ほんの1,2行の言葉ですませて、知らぬ顔を通している現実に。 ただ今この感想を書いてる最中に、残酷な描写のイメージが途切れ途切れに浮かんできて、怖くなってきた。今日は眠れないかもしれない。そしてこの本を通じてみた景色はしばらく頭から離れそうにもない。時間が経つにつれ、主人公の心情に近づいている感じがする。続編もあるそうなので、もう少し落ち着いたら読みたい。 「すべての差別は、勇気とプライドのないところに、世界にむかって勇気とプライドを示そうという意思のない共同体の中に、その結束と秩序を不自然に守るためにうまれるものなのです」(143頁)現在の日本、自分自身の姿と重なり、ゾッとする。 本書を読了後、何かが変わった。見える景色の色が。今まで見たことのない色。本を読んだら見える景色が変わるということはこういうことなのかと久しぶりに実感。

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2014/09/28

別の世界に紛れ込んでゲリラ戦を体験する小田桐。SFで戦闘ものだけど村上龍ワールドたっぷりで歴史や人種を考えさせられる作品。

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2014/09/12

村上龍ワールドですね~ 戦闘、設定、思想 お話自体は息をつかせないようなストーリーで 先が気なってしまいます。 面白いのですが少々物足りなさがあるっすねぇ・・・ 五分後の世界 たらればの世界で たらればのSF、アンダーグラウンド、人間、戦闘、戦争

Posted byブクログ

2014/08/17

ストーリーは単純ですが、さすがという細かい描写。自分の社会感を読み物として成り立たせているところも凄い。

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