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人間の土地 の商品レビュー

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256件のお客様レビュー

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サンテグジュペリの著…

サンテグジュペリの著作の中で一番のお気に入りです。星の王子様は有名ですが、著者の体験を基にした話で、本当に良いです。

文庫OFF

2024/06/02

人生に絶望している時、自分を見失って身動きが取れなくなった時、現代社会の在り方に疑問を持った時、そんな時に人間の人間たる本然を思い出させてくれる本。人が生きるとはどういうことか。貧しさとは、幸福とは、その答えを見つける大きな一歩を踏み出させてくれる。

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2024/03/31

星の王子様が面白かったので、他の作品を読んでみたいと思い本書を手にとったが、全体的に難しく中々頭の中に入ってこなかった。 筆者本人がパイロットで、その冒険談でもあり、人間の生き方を表現している本であった。 私自身が共感したセリフとして、 「真の贅沢というものは、ただ一つしかない...

星の王子様が面白かったので、他の作品を読んでみたいと思い本書を手にとったが、全体的に難しく中々頭の中に入ってこなかった。 筆者本人がパイロットで、その冒険談でもあり、人間の生き方を表現している本であった。 私自身が共感したセリフとして、 「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。」 がある。 これは、本内では仕事をする上で何が大切かを語る1場面で記載があったが、なんのために働くのかを改めて考えさせられるセリフであった。 特に、これは仕事に関わらず様々なことに当てはまるのではないかと思った。 また、名言の 「愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだと。」 は聞いたことがあったが本書で述べられていたものと初めて知った。

Posted byブクログ

2024/03/31

サン=テグジュペリが、パイロットだったとは、知らなかった。 20世紀前半、飛行機は誕生したばかり。飛行すること自体も命がけ。その上、その目的が戦争や軍の活動となると、さらに命がけ。著者は、命がけの日々を送っていたからこそ、人間の本質や本然、生きる意味ということに常に向き合い、考...

サン=テグジュペリが、パイロットだったとは、知らなかった。 20世紀前半、飛行機は誕生したばかり。飛行すること自体も命がけ。その上、その目的が戦争や軍の活動となると、さらに命がけ。著者は、命がけの日々を送っていたからこそ、人間の本質や本然、生きる意味ということに常に向き合い、考え、行動していた。だからこそのこの本なのだと合点がいった。 例えば、砂漠に不時着して、3日間(読んでいてもっと経っているように感じた、本人はもっとだっただろう)、同乗の機関士と二人で何とか生き延びたというエピソードがあるが、命の危機に本当に冷静に対処し、迫っている死にも落ち着いて向き合う。本当に行動に表れていると、心から尊敬というか、畏怖の念にかられる。 自分は、命の危機に直面したとき、どのように行動できるだろうか。

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2024/03/16

作家でありパイロットでもあったサンテグジュペリが戦前の世界で郵便局のパイロットとして勤務する傍ら遭遇した事件や僚友について書かれた自伝。 一つ一つを旅や事件の日記として読むのも興味深いが、各話の根底には資本主義の下で人間性を奪われつつある者でなく、創造的、主体的精神の持ち主として...

作家でありパイロットでもあったサンテグジュペリが戦前の世界で郵便局のパイロットとして勤務する傍ら遭遇した事件や僚友について書かれた自伝。 一つ一つを旅や事件の日記として読むのも興味深いが、各話の根底には資本主義の下で人間性を奪われつつある者でなく、創造的、主体的精神の持ち主としての人間尊厳を問うている哲学的な本でもある。 それを机上の哲学者が語るのでなく、まだ諸技術の未成熟で死の危険がすぐ傍らにあったパイロット本人の口から語られるので重みが違う。 土地が人を創り上げるというのは、わかっていたようでわかっていなかった事であった。 と、繰り返し読み返したい内容の良い本ではあったが、文章が支離滅裂で論理が飛んでいたり読みにくい所もかなり多かったので☆4つ。 (それだけ壮絶な心情を書き殴ったといえるのだろうが)

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2024/02/06

サン=テグジュペリの人間性が描かれている本。これを読めば、彼の物事への考え方がハッキリと伝わってくる。彼は航空飛行便として使命を全うする強い意志だけでなく、彼はそれらに携わる人々と、彼が見て聞いた人々や生活、自然、環境を真っ当に受け入れて、よく感じ、よく考えて、自分の中で大切にす...

サン=テグジュペリの人間性が描かれている本。これを読めば、彼の物事への考え方がハッキリと伝わってくる。彼は航空飛行便として使命を全うする強い意志だけでなく、彼はそれらに携わる人々と、彼が見て聞いた人々や生活、自然、環境を真っ当に受け入れて、よく感じ、よく考えて、自分の中で大切にする人だと知れる。特に、友人ギヨメ君が雪山で遭難し、なんとか彼らの元へ帰還した物語は、彼自身の思想を大きく突き動かす(どんな過酷な状況に置かれても彼はギヨメ君のことを思い出しただろう)源になったのも想像できる。 本当に過酷であり、大冒険であり、立派な生き様を残してくれたサン=テグジュペリ。自分自身がいつ死んでもおかしくない世界で、その責務を果たしていく姿に感動した。 『星の王子さま』をまた読みたくなった。

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2024/01/01

ナビも無く、安全な機体も無いにも関わらず、かつてパイロット達は暴雨の中を、暗闇の中さえも飛んでいた。 そんな危険を冒してまで、パイロット達を駆り立てたのは何なのだろうか。未知の空への好奇心か、自分の人生に意義を見出す為なのか。 人生とは、人とは、自由とは、、 実際に死と隣り合...

ナビも無く、安全な機体も無いにも関わらず、かつてパイロット達は暴雨の中を、暗闇の中さえも飛んでいた。 そんな危険を冒してまで、パイロット達を駆り立てたのは何なのだろうか。未知の空への好奇心か、自分の人生に意義を見出す為なのか。 人生とは、人とは、自由とは、、 実際に死と隣り合わせだったパイロットだからこそ、綴ることできた名著。

Posted byブクログ

2023/11/05

“紅の豚“に出てくるような飛行機の時代、フランスから南米までの郵便機での飛行。吹き曝しの操縦席で、何時間も羅針盤と自分の感覚を頼りに操縦する。その職人技に驚かされた。1939年にこれだけ素晴らしい本が発行されても、どこかで戦争が行われている…。

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2023/10/05

なにか心の内側が溢れ出すような感覚になりました。どのエピソードも印象的で、飛行機に魅入られたサン・テグジュペリだからこその文章だと思います。特に、砂漠を遭難した時のエピソードは自分も遭難しているようで息が詰まりそうになりながら読んでいました。 また、星の王子さまもそうですが、言語...

なにか心の内側が溢れ出すような感覚になりました。どのエピソードも印象的で、飛行機に魅入られたサン・テグジュペリだからこその文章だと思います。特に、砂漠を遭難した時のエピソードは自分も遭難しているようで息が詰まりそうになりながら読んでいました。 また、星の王子さまもそうですが、言語の表現に特徴があるので、いつか原文を読んでみたいです。いつか... 巻末の宮崎駿の「空のいけにえ」も非常に良かったです。飛行機はそもそも兵器として開発されたこと、英雄にされていた飛行士達のはなしなど当時の人々の思考を垣間見たような気がしました。 ただ、所々今の自分には読みにくいと感じる部分があったのでまた再読したいです。

Posted byブクログ

2023/08/30

凄かった。サン=テグジュペリの表現力にただただ感銘を受けました。彼のこの感性を培ったのもまた、大地だったのでしょう。 人間らしい生き方の一つの正解を教えてくれた一冊でした。数年後に再読したいと思います。

Posted byブクログ