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人間の土地 の商品レビュー

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263件のお客様レビュー

  1. 5つ

    80

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2023/05/01

サン=テグジュペリと言えば「星の王子さま」 子供の頃に読んだけど、あまり感動した覚えがない。 箱根の「星の王子さまミュージアム」にも行ったことがあるな。 で、この本。 サン=テグジュペリという人は飛行機が発明されて間もない時期、プロペラで木造の飛行機時代の郵便パイロットである。...

サン=テグジュペリと言えば「星の王子さま」 子供の頃に読んだけど、あまり感動した覚えがない。 箱根の「星の王子さまミュージアム」にも行ったことがあるな。 で、この本。 サン=テグジュペリという人は飛行機が発明されて間もない時期、プロペラで木造の飛行機時代の郵便パイロットである。 故障ばかりで墜落しやすく、大変な目にあってる訳だが、この本はその時の随筆のようなものか。 「堀口大學=名訳」らしいが、かなり直訳っぽいのか文章が読みにくく難しい。 文学の部類に入るんだろうが娯楽で読むには辛いね。 まあ、「星の王子さまミュージアム」には、サン=テグジュペリの写真や使っていた品物が飾ってあった(と思う)ので、行く前、行った後に読んでみるのも良いかもしれない。 ただし、星の王子さまに感動するような少女趣味を期待するとちょっと外れるかもね。 ちなみに装丁の絵は宮崎駿で、後書きも書いている。 紅の豚とか、サン=テグジュペリの時代を描いたアニメなんだろう。 見たことないが。 いや、TVでちょくちょく放映されるので見ようと思うのだが、(つまらなくて)30分もしないうちに寝てしまうのだ。 宮崎駿…魔女の宅急便までは良かったけど、紅~ぐらいから、なんかダメだなぁ。 千と千尋とか、ド気持ち悪い映像じゃない? ドロドロ、ベチョベチョ ファンの方、スミマセンねぇ。 わたしゃ名作ってものの価値がわからない阿呆なんで。

Posted byブクログ

2023/04/15

【読もうと思った理由】 サン=テグジュペリと言えば、言わずと知れた「星の王子さま」。実はお恥ずかしながら本作まで、サン=テグジュペリ作品は「星の王子さま」しか読んでいなかった。ではどこで興味を持ったかというと、YouTubeチャンネルの彗星読書クラブだ。 運営者である森大那(モリ...

【読もうと思った理由】 サン=テグジュペリと言えば、言わずと知れた「星の王子さま」。実はお恥ずかしながら本作まで、サン=テグジュペリ作品は「星の王子さま」しか読んでいなかった。ではどこで興味を持ったかというと、YouTubeチャンネルの彗星読書クラブだ。 運営者である森大那(モリダイナ)氏の番組の一つのコンテンツで「絶対高品質 おすすめ小説10選」で知った。この方が紹介する文学作品は、いわゆる純文学作品で、僕が最も苦手な分野だ。 尚且つ、この方が紹介する文学作品は、純文学の中でもかなりニッチで、小難しそうな作品が多い。ただ「絶対高品質 おすすめ小説10選」での紹介のレビューが、あまりに素晴らしく、ついつい10作品ともブグログの「読みたい」で登録したほどだ。  その中で最も読みやすそうな「人間の土地」を最初に読む作品で選ぶ。なお、新潮文庫版は、“あとがき“を宮崎駿氏が書いており、森大那(モリダイナ)氏曰く、宮崎駿氏の“あとがき“が、とにかく素晴らしく、この“あとがき“だけで、この本を読む価値があると、熱弁されていた。 そこに感銘を受け読むに至る。 【あらすじ】 (文庫裏表紙) “我慢しろ…ぼくらが駆けつけてやる!…ぼくらのほうから駆けつけてやる!ぼくらこそは救援隊だ!“ サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打ち克って、三日後奇跡的な生還を遂げたサン=テグジュペリの勇気の源泉とは…。職業飛行家としての劇的な体験をふまえながら、人間本然の姿を星々や地球のあいだに探し、現代人に生活と行動の指針を与える世紀の名著。 (文庫本、帯より) 読むべし、この言葉。 「精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は創られる」 サン=テグジュペリの作品や、同時代のパイロット達が好きになればなる程、飛行機の歴史そのものを冷静に捉えなおしたい、と僕は考えるようになった。飛行機好きのひ弱な少年だった自分にとって、その動機に、未分化な強さと速さへの欲求があった事を思うと、空のロマンとか、大空の征服などという言葉では胡麻化したくない人間のやりきれなさも、飛行機の歴史の中に見てしまうのだ。(宮崎駿氏“あとがき“より抜粋) 【著者サン=テグジュペリについて】 (1900ー1944) 名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生まれる。海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1928年に処女作「南方郵便機」、以後「夜間飛行」(フェミナ賞)、「人間の土地」(アカデミー・フランセーズ賞)、「戦う操縦士」「星の王子さま」等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、1944年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず。 【感想】 うーん、まだ1回しか読んでいないが、正直半分も理解できていない。 訳されたのが1955年で、結構時代が古いため、言葉のチョイスが現在と大分違っていて、そこが最も頭の中に入ってこない理由だと思う。残念で悔しい。悔しすぎるので、「歎異抄」の時にも実施した、古典作品を一冊読んで理解が追いつかない時は、「別の翻訳者の同作品を読む」を、この後すぐに実施します。次に読むのは、僕が信頼している光文社古典新訳文庫です。 理解度が甚だ乏しいが、光文社古典新訳文庫を読む前に、ざっと感じた感想を。 この作品は小説ではなく実体験を綴ったエッセイだ。 8章からなる章立てで、サン=テグジュペリが15年間の職業飛行家としての豊富な体験をを元に、その時に感じた感情を赤裸々に綴っている。 現在、飛行機はかなり安全な乗り物だが、サン=テグジュペリがパイロットを実際していた1920年代〜1940年代は、かなりパイロットの死亡事故も多く、危険な仕事だった。そんな中ある僚友であるギヨメの遭難事故や、自身もリビアの砂漠の真っ只中に不時着し、3日間全く飲まずに瀕死状態の体験をリアルに語っている。 主にこの2つの出来事における、自身の心におきる葛藤や不安・目の前に迫った死の恐怖を、リアルで詳細に表現されていて、ここが一番心を揺さぶる筈なのだが、そこまで心に響かなかった。 それは作品の質が低いわけでは決してなく、かなりの傑作であることが、感覚としてぼんやりと感じられるだけに、自分の理解力が追いついていないのが悔しい、悔しすぎる。 ちなみに、森大那(モリダイナ)氏が薦めてくれた宮崎駿氏の解説は、本当に素晴らしかった。 僕の理解度をおおいに助けてくれ、心より感謝しております。

Posted byブクログ

2023/03/23

内容を理解するのに難しかったけれど、時々ハッとするような心に染み入る文章に出会う。2回目の方がすんなり入ってくる。もう1回読もう。

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2023/03/16

詩的な文章で読みにくい。高校生の時読んだ「夜間飛行」も読みにくかったが、詩的な文章が心に響いた。年取ったせいか感受性が磨滅したかも。

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2023/03/15

ちょっと挫折。 いかに生くべきか。というテーマ。 至言も随所に。 いかんせん詩的過ぎて、置いていかれる。

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2023/02/04

サン・テグジュペリ『人間の土地』読了。星の王子さまの筆者らしい詩的情緒あふれる文体は、時折難解な表現を見せるも、銀河鉄道の夜のような幻想的な光景を醸し出す。しかしその原点は飛行機乗りの過酷な体験であり、そこから投げかけられる文明批判は独特で辛辣。人間とは何かを問うた名著だ。

Posted byブクログ

2023/01/21

極限の精神状態を経験した筆者にしか表現できない人間の本質と美しさ。 またいつか読みたい作品。『星の王子様』と一緒に

Posted byブクログ

2023/01/21

当時の壮絶な経験を垣間見ることができる貴重な書。 壮絶なのに美しい表現で語られるのでどこかおとぎ話のようにも思える。 粘土を人間たらしめる高潔な精神は、筆者のような壮絶な経験から産まれることもあるだろうが、一方で本来備わっているものであり、それを自分が認識できるかどうかというとこ...

当時の壮絶な経験を垣間見ることができる貴重な書。 壮絶なのに美しい表現で語られるのでどこかおとぎ話のようにも思える。 粘土を人間たらしめる高潔な精神は、筆者のような壮絶な経験から産まれることもあるだろうが、一方で本来備わっているものであり、それを自分が認識できるかどうかというところに希望があるように感じた。

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2023/01/18

「星の王子さま」のことが少しわかった気持ちになる こんなふうに世界を愛して一生懸命生きられたら幸せだろうな〜

Posted byブクログ

2022/11/24

飛行技術が成熟する前の黎明期。人間の本質とは何か。郵便パイロットとして、常に仲間や自分の死と隣り合わせの中、その問いについて自伝的なエピソードも交え語られる。p63の人間であることについての見方が印象的だった。 "人間であるということは、とりもなおさず責任を持つことだ...

飛行技術が成熟する前の黎明期。人間の本質とは何か。郵便パイロットとして、常に仲間や自分の死と隣り合わせの中、その問いについて自伝的なエピソードも交え語られる。p63の人間であることについての見方が印象的だった。 "人間であるということは、とりもなおさず責任を持つことだ。人間であるということは、自分には関係のないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。"

Posted byブクログ