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人間の土地 の商品レビュー

4

257件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2022/02/25

難解。 自分の読解力・経験では、まだ腹落ちまでいけなかった。 ただ、実はサン=テグジュペリの言いたいことはシンプルのような気もする。 「自分の本然とは何か」。自分自身、そして我々を見つめ直す契機となる本だった。 将来、再び挑戦したい。

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2022/02/23

文学ラジオ空飛び猫たち第69回紹介本 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/69-e1eb4ur 世紀の名著「人間の土地」をご紹介します。「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリの哲学ともいえるエッセイ。読めば必ず響くこの名著から、案内人...

文学ラジオ空飛び猫たち第69回紹介本 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/69-e1eb4ur 世紀の名著「人間の土地」をご紹介します。「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリの哲学ともいえるエッセイ。読めば必ず響くこの名著から、案内人2人がそれぞれ感じ取ったことを話しています。テーマトークでは「自分にとってはオレンジの木はなに?(人生において、個人的な目印、フラッグとしているようなものはあるか?)」を話してます。

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2022/02/01

文章が難解な為何度も読み直しました。 それでも50%も理解しきれないかったと思います。 ラストの文章について "精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は作られる。" 私は、 "人間であるということは、生きる意味見定め、世界との繋がりを実...

文章が難解な為何度も読み直しました。 それでも50%も理解しきれないかったと思います。 ラストの文章について "精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は作られる。" 私は、 "人間であるということは、生きる意味見定め、世界との繋がりを実感すること" と解釈しました。 また、違う環境で読んでみたいたいなと思います。

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2022/01/30

困難に直面している奴に読んでもらいたい、永遠の名作だ。 サン=テグジュペリは、行動力と、洞察力が半端ねえ。俺と、孔明のハイブリッドみてえな奴だ。

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2022/11/20

 章を追うごとに加速度がすごい。サン=テグジュペリは、書きたかったというよりも、人間に伝えたかったのだ、と最終章を読み終えて思う。  最初のほうは、使命感をもって危険を伴う飛行に向かう、“高貴な”生き方を書いているのかと思って読んでいた。前半にはサラリーマンとの対比のような箇所...

 章を追うごとに加速度がすごい。サン=テグジュペリは、書きたかったというよりも、人間に伝えたかったのだ、と最終章を読み終えて思う。  最初のほうは、使命感をもって危険を伴う飛行に向かう、“高貴な”生き方を書いているのかと思って読んでいた。前半にはサラリーマンとの対比のような箇所もある。けれども、僚友の生還や、砂漠をとおした自己の生との対峙のあたりから、俄然、加速度的に深みを増してくる。彼は個々人の現実的な生き方の違いなぞは云々していない、各人が自らの真実を生きてさえいるなら。そういう意味でサン=テグジュペリは、心の声のかぎりに生きることを伝え、また、問うているのだと思う。

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2022/01/30

はじめてサン=テグジュペリを読みました。伊坂幸太郎さんの「砂漠」の中でいくつか引用されており、少し気になり手にとったのですが、軽い気持ちで読み始めるものではありませんでした。 本書は八編のエピソードからなりますが、それぞれが人間の本然を表していると思われます。ところどころに「人間...

はじめてサン=テグジュペリを読みました。伊坂幸太郎さんの「砂漠」の中でいくつか引用されており、少し気になり手にとったのですが、軽い気持ちで読み始めるものではありませんでした。 本書は八編のエピソードからなりますが、それぞれが人間の本然を表していると思われます。ところどころに「人間とは~、人は~~」というように、人が今どうあっているのか、どのようにあるべきなのか、問いかけられつつ指針を示してくれるような、そんな本です。 終わりにある「人間の郷愁」が友情なのか愛なのか、その他のエピソードに関してもよく理解できていない部分がありますが、高度に発展した現代社会を生きている人たちにとっては原点を省みる良い一冊になると思われます。 重要なタイミングで定期的に読み返したいと思える一冊です。

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2022/01/09

ご存知「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリが飛行機乗りとしての経験を綴った自伝的随筆。 翻訳が(原文もそうなのかもしれないが)あまりに詩的で古風な文体だったため、途中で読むのを諦めそうになってしまった。 しかし、後半の砂漠への不時着のエピソードまで行くと、そんなことも忘れ...

ご存知「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリが飛行機乗りとしての経験を綴った自伝的随筆。 翻訳が(原文もそうなのかもしれないが)あまりに詩的で古風な文体だったため、途中で読むのを諦めそうになってしまった。 しかし、後半の砂漠への不時着のエピソードまで行くと、そんなことも忘れてしまうほど圧倒的な迫力、リアリティだった。人はここまで過酷な状況で何を考えるのか。何が見えるのか。 リチャード・バックの「かもめのジョナサン」を読んだときにも感じたことだが、常に命をかけて操縦し続けなければならない飛行機というものは、パイロットを悟りにも似た境地に連れて行くのかもしれない。 宮崎駿氏による表紙と解説も嬉しい。

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2021/12/23

精神の琴線に触れる名著だと思う。 初めのうちは「ぼく」の断片的な回想が詩的に続き、脈絡がないようにも見えるが、いく筋かの地下水脈が大河にそそぐように、本書のテーマに集束していく。 「人間の本然に生きよ」というのが本書のテーマで、それ自体は珍しくもない。巷にあふれる人生訓や宗教...

精神の琴線に触れる名著だと思う。 初めのうちは「ぼく」の断片的な回想が詩的に続き、脈絡がないようにも見えるが、いく筋かの地下水脈が大河にそそぐように、本書のテーマに集束していく。 「人間の本然に生きよ」というのが本書のテーマで、それ自体は珍しくもない。巷にあふれる人生訓や宗教的な道徳と同列である。 「人間関係を大切に。相手に敬意を」「今いるところで全力を尽くせ」「自己を高めよ」「使命感を持て」と幼い頃から何かにつけ言い聞かされる。それだけで一生をよりよく生きることができる人はそういない。そのように生きる人の生き方に触れ、自己の価値観を揺るがすような経験を経てはじめてお説教が本当の意味を見せ、その人をかたち作る血肉となるのだ。 一部の文学作品には、長い生の途上、取り返しのつかない失敗や身を切られるような後悔を重ねてやっと得たり得られなかったりする境地に読む人を深く導く力がある。 Cultivation こそが読書の力であり、文学の力である。『人間の土地』は自己の拡大と社会化を助成する。また前を向こう、何度でも立ち上がろう、と心に火を灯されたような読後感だった。 堀口大学に文句をつけるのもおこがましいが、訳は上手いとはいえなかった。 宮崎駿の解説は面白い。表紙の飛行機は本書の描写と合わず、おそらくあまり関係のない機種。絵としては素敵だが、イメージ図としてはふさわしくないと思う。

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2021/11/29

飛行士たちの仕事、邂逅、遭難が人生という普遍的な問いにまで昇華されており見事な哲学書になっていると思った。それだけでなく飛行士達の過酷な旅や勇敢な旅、そして未知の世界との出会いなど冒険譚としても面白い。砂漠の真ん中で、は人間の死の瀬戸際を蜃気楼などがうまく表現していた。

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2021/10/19

サンテグジュペリ 人間の土地 (人間の大地)。抒情的な哲学エッセイ〜テーマは 人間とは何か 星の王子さま とリンクした点が多い 結びの「精神の風が 粘土の上 を吹いてこそ、はじめて 人間は創られる」の解釈が全てだと思う *人間に必要なのは=精神、絆、自分の完成、自分の役割(...

サンテグジュペリ 人間の土地 (人間の大地)。抒情的な哲学エッセイ〜テーマは 人間とは何か 星の王子さま とリンクした点が多い 結びの「精神の風が 粘土の上 を吹いてこそ、はじめて 人間は創られる」の解釈が全てだと思う *人間に必要なのは=精神、絆、自分の完成、自分の役割(他人への義務) *砂漠→人間とは 孤独の中で 人間を呼び求める存在 *粘土=肉体? 大地? 幸福とは *真の贅沢とは 人間関係の贅沢〜財宝のために働くのは 牢獄を築くことになる *自分たちの役割を認識したとき 初めて 幸福となる 星の王子さまの主題とリンクしている点 *一番大切なものは目に見えない=絆、人間関係 *人間は 絆を持つものに責任を持つ *最終章「人間」での 大人と子供の二項対立

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