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嵐が丘 の商品レビュー

3.9

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    2

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2013/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人にお勧めされて読んだ。 三浦しをんさんの「きみはポラリス」にちょろっと出てくる。 曰わく、 「あの作品の舞台は、荒野とそこに建つ二軒の家しかないと言っていいでしょう。だがその世界を狭いと感じる人がいるでしょうか。いや誰もいない。そこにはすべてがあります。愛と憎しみが、策謀と和解が、裏切りと赦しが、その他ありとあらゆる、人間のすべてが嵐が丘にはある。」

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2013/05/18

結構分厚いのを2日で読み終わったから、面白かったんだとは思うんだけど、読後感が悪い。胸糞が悪い。救いようのない人ばっかり出てくる話。 出てくる人が嫌なやつ、というかクズしかいないのは、最初はムーアのせいかと思ったけど、段々話し手であるネリーが嫌な奴なだけなんじゃないか、って疑い...

結構分厚いのを2日で読み終わったから、面白かったんだとは思うんだけど、読後感が悪い。胸糞が悪い。救いようのない人ばっかり出てくる話。 出てくる人が嫌なやつ、というかクズしかいないのは、最初はムーアのせいかと思ったけど、段々話し手であるネリーが嫌な奴なだけなんじゃないか、って疑いが生まれてくるw 前半は「金色夜叉」を思い出して、中盤からは「アンナ・カレーニナ」を思い出していたけど、なんか、何かが2つと決定的に違う。読後感なのか、善人不在のせいなのか、展開のせいなのか。 なんか気持ちがどん暗くなる物語だった。

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2013/03/25

うーん…正直、評価しにくい。面白くなかったんだけど、何百年と読まれ続け、いろんな研究がされてるみたいだし、惹きつけられるものがあるんでしょうね。 罵詈雑言が飛び交うわ、子供みたいな喧嘩するわでこっちにまで飛び火してきて、腹立ってくるし(これは私の勝手ですが…)。私には向いてなか...

うーん…正直、評価しにくい。面白くなかったんだけど、何百年と読まれ続け、いろんな研究がされてるみたいだし、惹きつけられるものがあるんでしょうね。 罵詈雑言が飛び交うわ、子供みたいな喧嘩するわでこっちにまで飛び火してきて、腹立ってくるし(これは私の勝手ですが…)。私には向いてなかった。 あらすじから見て「恋愛の縺れからの復讐劇」なんて面白そうとページを捲り始めた。復讐劇にしては、サスペンスっぽくないし、ドキドキハラハラがない。ただ罵り合うのみって印象だけが残った。 頭ん中では最近読んだ『七人のおば』のおば達がひょこっと顔出してきて、嫌んなる(このおば達も相当気難しい性格の持ち主なので)。 自分勝手に感覚的に本を読んでるから、ここのこういう技法が素晴らしいとか、難しい事は分からない。だから、こういう感想になったけど、最後のロックウッドが墓に立ったシーンは映像的にすごく鬱くしかった!

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2013/03/14

この作品一作しか書かなかった28歳のエミリブロンテによる傑作。作家である姉妹に触発されてひたすら想像力の飛翔によって産まれたとされる本作。その先入観を持って入ってしまったためかあまり入り込めなかった。主人公であるヒースクリフのキャサリンに対する悲痛なまでの愛情も彼の曖昧な人物造形...

この作品一作しか書かなかった28歳のエミリブロンテによる傑作。作家である姉妹に触発されてひたすら想像力の飛翔によって産まれたとされる本作。その先入観を持って入ってしまったためかあまり入り込めなかった。主人公であるヒースクリフのキャサリンに対する悲痛なまでの愛情も彼の曖昧な人物造形の印象からかあまり伝わってこなかったのが残念。非常に評価されている作品なだけに自分の感性が作品に追いつかなかったのかと思うと複雑な気分である。

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2013/02/17

厚いと思ったけど結構さくさく読めました。 物語の前半が入り込めなくて大変だったけど、中盤から引き込まれていけました。 最初の家系図見たとき、キャサリンとヒースクリフが親子2代に渡って繰り広げるロマンスと思ったので ヒースクリフの復讐物語なのには驚きました。 感想としては、 親...

厚いと思ったけど結構さくさく読めました。 物語の前半が入り込めなくて大変だったけど、中盤から引き込まれていけました。 最初の家系図見たとき、キャサリンとヒースクリフが親子2代に渡って繰り広げるロマンスと思ったので ヒースクリフの復讐物語なのには驚きました。 感想としては、 親キャサリンは自分に酔いすぎ。 子キャサリンは小悪魔。 最後に幸せがあったのはよかったです。

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2013/02/18

語り部が紡いだ、二つの家族の濃密な物語。 奔放な少女、キャサリンとヒースクリフの恋愛を軸に、周囲の人々、そして次世代の人生をも巻き込む一大恋愛叙事詩ともいえる作品。 この物語の魅力は、人物造形のうまさにあると思った。 まず、まともな人間がいないというのが凄い。 とくにキャサリ...

語り部が紡いだ、二つの家族の濃密な物語。 奔放な少女、キャサリンとヒースクリフの恋愛を軸に、周囲の人々、そして次世代の人生をも巻き込む一大恋愛叙事詩ともいえる作品。 この物語の魅力は、人物造形のうまさにあると思った。 まず、まともな人間がいないというのが凄い。 とくにキャサリンは素晴らしく、ヒースクリフとエドガーという二人の男のハートをわしづかみにして翻弄します。 「エドガー・リントン——ねぇ、座ってよ、そんなに怒ったまま、わたしを置いていかないで。きっと悲しい気持ちで、ひと晩すごすことになるわ。あなたのために悲しい思いをするなんていやなの!」 「わたしが土に帰ったら、あなたはわたしを忘れてしまう?幸せに暮らしていく?いまから二十年後にはこんなふうに云うんでしょうね、“遠いむかしには彼女を愛し、亡くした時は涙に暮れもしたが。だがもう過去のことだ。あれからたくさんの女を愛してきた——そんなふうに云うんでしょ、ヒースクリフ”」 もうね、男がこんな台詞を言われたら、どうなるかってことです。 惚れてまうやろー。惚れてまうやろーってなるのは当たり前です。 台詞がやばすぎるのは、本書最大の魅力です。 「リントンへの愛は森の木の葉のようなもの。時が変えていくでしょう。ええ、よくわかってるつもりよ、冬が木々の姿を変えるように。けどヒースクリフへの愛は地の中にあって変わらない巌にも似ている」 また、この物語に登場してくるヒースクリフの物語牽引力もすごいものがあります。とにかく悪魔のような彼の性格をしつこいくらい丁寧に描いています。 気分の悪くなった読者もいるのではないでしょうか? ただ、「ヒースクリフが物語に存在しなかったら?」非常につまらない物語になったのも事実だと思います。 嵐が丘—ヒースクリフ=貴族趣味的大草原の小さな家 とか? 重厚な物語であっただけに、最後の一文を読んだあとは、長いため息が出ました。ふーーーーーーーーぅ。 そういえば、すごい昔に観た吉田喜重監督の「嵐が丘」は気持ち悪かったなぁ。

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2013/02/14

古典とは思えないほど読みやすかったです。 古典は少ないながらもいくらかは読んでいますが、いつも学校の図書館の古いものを漁っているので新約を読んだのはこれが初めてでした。 古臭い言い回しもそれはそれで面白いのですが海外作品の訳文ではそれはあまり感じられないのが残念です。自分に相当...

古典とは思えないほど読みやすかったです。 古典は少ないながらもいくらかは読んでいますが、いつも学校の図書館の古いものを漁っているので新約を読んだのはこれが初めてでした。 古臭い言い回しもそれはそれで面白いのですが海外作品の訳文ではそれはあまり感じられないのが残念です。自分に相当の英語力があれば原文で読みたいですが…。 散々吐き散らされる悪罵の中で悪魔がどうのと聖書に書いてあることがよく引用されているのが目立って感じられました。 300年弱時代の離れたシェイクスピアの戯曲の台本を読んでもそうでしたが、キリスト教の人同士の会話ではこういうことが普通なのでしょうか? E.ブロンテは兄弟姉妹で文学史に残るような家族なのでよく家庭環境に主眼を置いて論評されるそうですが、古典にはこういう時代背景などに興味を持つことが出来ればそれだけで面白さが広がっていいです。

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2014/11/16

高校の図書館司書の先生からの薦めで。 「後味が悪いのは大丈夫ですか。」 「ハイ、多分平気です。」 という感じで高校2年時に廃本を頂き、読んだ。 当時はさっぱり意味がわからなくて、今でも時々読み返しては見ているけど、理解できるかっていうと理解できていない気がする。 多分、共感でき...

高校の図書館司書の先生からの薦めで。 「後味が悪いのは大丈夫ですか。」 「ハイ、多分平気です。」 という感じで高校2年時に廃本を頂き、読んだ。 当時はさっぱり意味がわからなくて、今でも時々読み返しては見ているけど、理解できるかっていうと理解できていない気がする。 多分、共感できる登場人物がいないんだろうなぁ…という個人的な感想。

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2012/12/09

図書館で借りて。 暗い物語なのに、ページをめくる手が止まらなかった。 いつか、自然と『また読みたい』と思ったときに購入したい。

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2012/12/06

積読の書棚から、今更ながらと思いつつも10日ほどかけて読了した。 現実味に欠けるストーリーに、カルチャーの違いを強く感じた。 登場人物の性格・行動が、あまりに極端に描かれており、戸惑いを感じるが、しかし、象徴主義的な技法と言われれば、少しは納得がいく。 高1の時に「走れメロス」...

積読の書棚から、今更ながらと思いつつも10日ほどかけて読了した。 現実味に欠けるストーリーに、カルチャーの違いを強く感じた。 登場人物の性格・行動が、あまりに極端に描かれており、戸惑いを感じるが、しかし、象徴主義的な技法と言われれば、少しは納得がいく。 高1の時に「走れメロス」を、ただ寓話的に読んだ感想を述べて、恥をかいたが、今回、その再体験をした気がする。 本の読み方を、改めて学んだ(のだろうか?)

Posted byブクログ