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嵐が丘 の商品レビュー

3.9

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    2

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2021/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典小説の感じ方が変わった。 古典小説はとっつきにくく、わかりにくい。 この小説は絶妙なバランスにあると感じた。 どこか登場人物の語り方、物語の重厚さはハリーポッターを思わせるところがあった。それはイギリスの作家というところもあるのだろうか。 世界観としては小さく、登場人物も多いわけではない。しかし、心揺さぶられるシーンがあり、惹き込まれた。 主人公は決してヒーローではない。そして、救いもないようにも感じた。人間離れしたものも感じるが、人間臭さも感じる。そこが絶妙なのか。 4にしたのは、感動はしたが、やはり自分の求める結末ではなかったから。胸えぐられる心かき乱される稀有な小説。

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2021/04/21

おもしろかったのかもしれない。 ヴァージニア・ウルフの自分ひとりの部屋を読んで、それから気になっていたので手に取った。 人の忠告に耳を貸さない者と過去にネグレクトされた成人、復讐のため人を操り騙す者など、どの登場人物のことも全く好きになれないし、その言動に不快感は増すばかりなの...

おもしろかったのかもしれない。 ヴァージニア・ウルフの自分ひとりの部屋を読んで、それから気になっていたので手に取った。 人の忠告に耳を貸さない者と過去にネグレクトされた成人、復讐のため人を操り騙す者など、どの登場人物のことも全く好きになれないし、その言動に不快感は増すばかりなのに、どんどん読み進めてしまうのは、その表現力の力強さ、描写の細かさによるのだと思う。魅力的ではない描写をされている登場人物に対比して、自然の描写が美しかったのも印象的。 エミリー・ブロンテは閉じた人間関係の中でこの作品を描いたそうで、並外れた力を感じる。

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2021/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒースクリフとキャサリンの悲恋。ヘアトンとキャサリン・Rの恋。第1世代は、身分・教養・性・(身体)の柵を乗り越える事ができなかった。「(略)1人の人間の中に二つの真実がある。第一の真実は二つ目の真実の圧力に耐えきれない-戦争は女の顔をしていない-スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ-」幸か不幸か、ヒースクリフの嵐のような復讐がありえたはずの身分の柵を完全に破壊し尽くした。そして、教養の柵をキャサリン・Rが乗り越え、ヘアトンが性の柵に無視を決め込んだことで、恋が成就する事になる。二人の恋の成就は、復讐の因果に囚われたヒースを救済した。現世の恋は悲恋で幕を下ろしたヒースとキャサリン。ヒースクリフの死後、彼らの魂もまた、最後の柵である身体を捨て結ばれたのかもしれない。自ら死に近づいて行ったかのようなヒースクリフの姿は、体を捨て薔薇の元へ帰った小さな王子の姿に重なる。

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2021/02/03

I remember learning about Emily Bronte when I took a class about English literature three years ago. And now I finished reading it at last!!...

I remember learning about Emily Bronte when I took a class about English literature three years ago. And now I finished reading it at last!!! "What were the use of my creation if I were entirely contained here? My great miseries in this world have been Heathcliff's miseries, and I watched and felt each from the beginning; my great thought in living is himself. If all else perished, and he remained, I should still continue to be; and if all else remained, and he were annihilated, the universe would turn to a mighty stranger. I should not seem a part of it. " That's what Catherine said when she told Nelly how much she loved Heathcliff. I can't wait to visit Yorkshire, and to see the view in Haworth thinking of Bronte sisters someday.

Posted byブクログ

2021/01/21

何年経っても不朽の名作 ドロドロした人間劇と美しい雰囲気のギャップが癖になる。 登場人物の名前と関係ややこしいけど、性格や行動がめちゃくちゃ鮮やかに描かれてるのすごいと思う。 長いけど読む価値あった

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2020/12/31

まさかこんな復讐劇とは思わなかった。終始重苦しいけれど、先が気になるので読み切れた。育った環境で人は変わる…。

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2022/06/24

若い頃に読み損ねた「嵐が丘」。こんな悪意に満ちた話だとは恥ずかしながら知らなかった。歌や映画、芝居のポスターで勝手にモンテ・クリスト伯のような勧善懲悪の復讐劇、ロミオとジュリエットのような禁じられた恋の話とずっと思い込んでいたのだ。嵐が丘邸の主人に拾われてその息子たちに虐められた...

若い頃に読み損ねた「嵐が丘」。こんな悪意に満ちた話だとは恥ずかしながら知らなかった。歌や映画、芝居のポスターで勝手にモンテ・クリスト伯のような勧善懲悪の復讐劇、ロミオとジュリエットのような禁じられた恋の話とずっと思い込んでいたのだ。嵐が丘邸の主人に拾われてその息子たちに虐められたヒースクリフ少年がなぜか裕福になって帰ってきた。話の99%は歪んだヒースクリフの狂った悪意により滅亡していく2つ家の話なのだ。ヒースクリフの行動はシャイニングかサイコを観るようでかなり怖い。拉致監禁、言葉による追い詰め、サディスティックで陰湿な罠。キャシーへの異常な愛。そして最後の最後に彼に希望溢れる死が訪れそれによって2つの家に平和が戻る。様々な研究書が書かれているが読んでみたい。ホラー感覚で一気に読める!

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2020/10/10

とても陰鬱で、登場人物への不快感が募る、個人的にはあまり好きではない作品になった。 当時の事情などがあると思うが、個人の自由がなさすぎる世界で窮屈さを感じた。 ただ、700ページ近い作品だけどあっという間に読み終えた感じもある。 陰鬱だけども、展開が気になって読み進められた作品...

とても陰鬱で、登場人物への不快感が募る、個人的にはあまり好きではない作品になった。 当時の事情などがあると思うが、個人の自由がなさすぎる世界で窮屈さを感じた。 ただ、700ページ近い作品だけどあっという間に読み終えた感じもある。 陰鬱だけども、展開が気になって読み進められた作品。 もっと爽やかな恋愛小説を読む前に期待してたから良くなかったのかな・・・

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2020/09/04

前に読んで、びっくりするくらい面白いと思えなかった〜。でも古典の名作って言われてるから、またいつか読んでみるかも。

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2020/09/03

激しい愛の物語。 画家バルチュスは、こよなくこの小説を愛したといいます。確かにどこかが類似しているかもしれません。それは、暴力的な激しさに尽きると思います。 嵐のような愛の物語なのだと思いました。

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