人生論 の商品レビュー
「人間は、何のために生きなければいけないのか?」 おそらく今、哲学と呼ばれる学問が生まれてから、いや人が言語を使うようになってからずっと考え続けられていたであろう、命題に対して、トルストイが答える。 「自らに対する愛を捨てよ。そして本能が望むものではなく理性的な意識をも...
「人間は、何のために生きなければいけないのか?」 おそらく今、哲学と呼ばれる学問が生まれてから、いや人が言語を使うようになってからずっと考え続けられていたであろう、命題に対して、トルストイが答える。 「自らに対する愛を捨てよ。そして本能が望むものではなく理性的な意識をもって、他の存在をいつくしみ、それらの幸福を追求せよ」 自己満足で終わっている、自分の利益を考えて、活動している以上、幸福は得られない。 苦しい人生を送る事になるのかもしれない。裕福には過ごせないかもしれない。でも、真に幸福であるとは何なのか?人から存在を認めてもらうことではないのか。たとえどんな事があろうと、人に信頼されること。それだけでも十分生きる意義ではないか?そしてそれに応える意味でも、ノーブレス・オブリージュ、すなわちその信頼に応える価値を提供すれば良いのではないか。。ちょっと考えがまとまらない。。
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何度も戻りながら、線を引きならがら、読み終わるのに1ヶ月ほどかかった。 断定的で、排他的な表現は読者を限定してしまうかも知れないが、 内容はとても深淵で、宗教的、しかし普遍な人生の一面を正確に描写していると感じた。 『人間の生命は幸福への志向である。人間の志向するものは与えられ...
何度も戻りながら、線を引きならがら、読み終わるのに1ヶ月ほどかかった。 断定的で、排他的な表現は読者を限定してしまうかも知れないが、 内容はとても深淵で、宗教的、しかし普遍な人生の一面を正確に描写していると感じた。 『人間の生命は幸福への志向である。人間の志向するものは与えられている。 死となりえない生命と、悪となりえない幸福がそれである。』 動物的個我を理性に従属させることが、幸福への第一歩。 理性を本心と理解しながら読んでいくと、もう少し読みやすいかも。 トルストイの人生が現れている一冊。 当時ロシア本国では、正教の教えに反すると出版を差し押さえられたエピソードつき。 今読んでも人生に対して多くの示唆を与えてくれる一冊です。 ぜひ一度は読んでみてください。 08/6/17
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感銘を受けた。 聞くと、父は高校生の時にハマったそう。 私が高校生のころは太宰治にハマっていて、トルストイは読まなかった。 父が高校生でこの思想にハマってたんだと思うと感慨深い。
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とりあえず最初から読まないことをお勧めする。思考がこんがらがるからである。この本は作者がじっくりねっとりと試行錯誤を繰り返して書かれたもののようだから1回こっきりで理解できるものではない。ましてや哲学的な要素がそりゃもうふんだんにあるものだから余計に難しい。そして論評なんておこが...
とりあえず最初から読まないことをお勧めする。思考がこんがらがるからである。この本は作者がじっくりねっとりと試行錯誤を繰り返して書かれたもののようだから1回こっきりで理解できるものではない。ましてや哲学的な要素がそりゃもうふんだんにあるものだから余計に難しい。そして論評なんておこがましいのでやらない。
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