幸福について-人生論- の商品レビュー
著者の言いたいことがスラスラと頭に入って来なかった。ただ、これほどの文章を書けるほど、しっかりした哲学を持っているのはすごいと漠然と思う。 幸福とか享楽は消極的・否定的な性質のものと論じられていたけど、それでも追い求めてしまうのはなぜ?このことについての解決法も多分本文中に書い...
著者の言いたいことがスラスラと頭に入って来なかった。ただ、これほどの文章を書けるほど、しっかりした哲学を持っているのはすごいと漠然と思う。 幸福とか享楽は消極的・否定的な性質のものと論じられていたけど、それでも追い求めてしまうのはなぜ?このことについての解決法も多分本文中に書いてあるのだろうけど、頭の中で消化しきれず、わからず終いだった。何度も読み直さないと。
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晩年の著書『筆のすさびと落穂拾い』の『処世術箴言』という編がこの書にあたる。 内容が濃いこともあり、全体の流れを掴むのに二度、何かしら自らの生活に生かそうと思えば三度は読む必要があるかも。 彼のは、幸福を求めるより不幸を避けるべきであるという考え方。 だから享楽を求めたり、期待しすぎてはいけない。 これは結構大事なことだと思います。
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GUEST 051/作家・本谷有希子:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2012/02/post125342.html
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職場や友人などの人間関係の悩ましさについて、あれやこれや愚痴っていたら、「これを読むといいよ。きっと今のお前に響くことがたくさん書いてあるから」と、父が私に差し出した本。。。差し出されて、即効で数ページ流し読みしてから、ぐいぐいと世界に引き込まれ、まるで、たった今の私のためにある...
職場や友人などの人間関係の悩ましさについて、あれやこれや愚痴っていたら、「これを読むといいよ。きっと今のお前に響くことがたくさん書いてあるから」と、父が私に差し出した本。。。差し出されて、即効で数ページ流し読みしてから、ぐいぐいと世界に引き込まれ、まるで、たった今の私のためにあるような本ではないかっ!と、うなづいたり、開眼したりしながら夢中で読んだ。初めて出会った、自分にしっくり来る哲学書。この本に響いた人たちとなら、本当の意味で親しくなれる気がする。
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徹底的に斜に構えた姿勢の割に、とても誠実な読者への姿勢に、くすりと笑える一冊。 和訳もよいのだろうか、とても読ませる文体だった。 人間の悩みの時代を越えた普遍性に気づいて、少し心が軽くなる。
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古い哲学系の本にしては読みやすく、内容も面白いです。 簡単に言ってしまうと、幸福になるには余計な人間関係を捨てて、自身の中に幸福を見つけようという考えです(勿論、本の内容はそんな単純な解説じゃないですし、私の間違った解釈かも)。現代社会で本書の内容を実行すると、孤独な人間になってしまうかもしれません。孤独=不幸というわけではないということですね。
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頭の中のもやもやをハッキリと書いてくれていて、とても助かった本。 虚栄心と誇りが違うこと。喜びはなんてことない時に起こるもの。享楽は消極的な意味合いなどなど。 孤独を感じる時、苦痛を感じている時、「でもこれがいいんだ!」と思わせてくれる一冊。
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三ヶ月ぐらいかけてゆっくり堪能。徹底した厭世ぶり。人が幸福なのは不幸でない状態だとする彼の考え方は自分のそれと同じため、読んでいて気持ちよかったです。 快楽や物質や名誉を得るよりも苦痛を回避するべき。それはこの本に書かれていることであり、自分が普段実践しちゃってることです。そのため筆者によれば自分は幸福なはずです。そうなのかな。ふむ。そうなのかもしれない。 でもでも顧みれば自分が失ってしまったものはあまりにも多い気がします。幸せなぶぶもあればそうじゃない部分もありますね。幸せなんてやっぱり定義しにくいですね。 なかなか興味深かったです。 ショーペンハウアーの孤独は言い訳がましいな。
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「苦痛も歓喜も、束の間に過ぎて行く、かかずらわるなこの世界に、世界は本来空なのだから アンヴェーリー・ソヘイリ」でも、それって「本来無一物」 我が心の師 森信三先生もリファレンス。涅槃を知るドイツ人、ショーペンハウアーの語る処世術は、軍歌の如く勇ましい、カタルシス。
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30歳を過ぎた頃に読むと、その後の人生が変わるかもしれない本だと思う。それ以前に読んでおくのも良いと思うが、それが本書に記されていることを行動として起こせるのだろうかと思ってしまう。30にもなれば、人生についてある程度の見解が開けてくる。その中で本書に出会うことで、さらに人生に幅...
30歳を過ぎた頃に読むと、その後の人生が変わるかもしれない本だと思う。それ以前に読んでおくのも良いと思うが、それが本書に記されていることを行動として起こせるのだろうかと思ってしまう。30にもなれば、人生についてある程度の見解が開けてくる。その中で本書に出会うことで、さらに人生に幅を持たせ人間らしい人生を歩んでゆけるのではないかと思う。ただ著者に真似て言うならば、読んだからと言って変われるひとばかりではないと言うことだと思う。
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