ファウンデーション の商品レビュー
『心理歴史学者』 自らの計算で銀河帝国の崩壊と3万年の暗黒時代の到来を予言するハリ・セルダン。セルダンの元にやってきたガール博士の裁判。辺境の惑星に追放されるセルダン。 『百科辞典編纂者』 ターミナスを根拠地とする「ファウンデーション」。銀河の辺境での反乱と独立。タームナスを狙...
『心理歴史学者』 自らの計算で銀河帝国の崩壊と3万年の暗黒時代の到来を予言するハリ・セルダン。セルダンの元にやってきたガール博士の裁判。辺境の惑星に追放されるセルダン。 『百科辞典編纂者』 ターミナスを根拠地とする「ファウンデーション」。銀河の辺境での反乱と独立。タームナスを狙うアナクレオン王。王の使者との会談。市長サルヴァー・ハーディンの作戦。 『市長』 祖父の遺志を継ぎ再びターミナスを狙うアナクレオン王レオポルド。鹵獲した銀河帝国の巡航戦艦での攻撃。ハーディンのアナクレオン訪問。「ファウンデーション」の宗教としての支配。 『貿易商人』 アースコンで捕虜となったゴロウを救うために派遣されたポニェッツ。 『豪商』 コレル共和国に潜入した宣教師を救ったマロウの船の船員。コレルの要求により宣教師を引き渡すマロウ。コレル共和国と「ファウンデーション」の戦争。 2010年9月5日読了
Posted by
もったいなくて手を出せなかったシリーズをついに買ってしもうた。…あーもう!あーもう!!心理歴史学って設定だけでご飯3杯。
Posted by
何がすごいって、心理歴史学という概念だ。 実社会において、ゲーム理論や行動経済学が、スポットライトを浴びることを、まるで予想してたかのよう。 まったく、すごいじいちゃんだ。
Posted by
ハリ・セルダンの心理歴史学、この思いつきで成り立つ話 アクションや星間を飛び回る描写がなくても、いやないからこそ、面白い。古びた感じがしない(暗黒星雲の…と違って) しかし、百科事典編纂者とは。さすがのアシモフも、インターネットとウィキペディアは予見できなかったんだなあ
Posted by
壮大なドラマと言いたいところだが,退屈.アシモフはユダヤ人で結局,イスラエル建国の話のアナロジーを書きたかったのでは?と感じる.その意味で興味深い.
Posted by
クルーグマンはじめ経済学者・統計学者の何人かが「ハリ・セルダンになりたくて」経済学を志望した、といっている。 たしかにこの本を読むと、ハリ・セルダンになりたい と思ってしまう。 古代ローマ史と重ねて読むとさらに面白い。スミルノはスミルナから借用したのだろうか?
Posted by
アシモフさんですよ、ファウンデーションですよ、心理歴史学ですよ。これってカオス理論じゃないですか。どうしてこんなことあの時代に思いついたんでしょうか。 ファウンデーション・シリーズとロボット・シリーズが合体してからもガイア理論が出てくるし。もしかして未来から来たんですか?アシモ...
アシモフさんですよ、ファウンデーションですよ、心理歴史学ですよ。これってカオス理論じゃないですか。どうしてこんなことあの時代に思いついたんでしょうか。 ファウンデーション・シリーズとロボット・シリーズが合体してからもガイア理論が出てくるし。もしかして未来から来たんですか?アシモフさん。 とにかく最初の3部作だけでも読んでみてください。
Posted by
あはは。 見事にはまってしまった。 この壮大なサーガに。 一冊完結(+続編)だと思って手を出したら全然終わらない。 これは全部読まないと落ち着かないなー。
Posted by
2008年、ハヤカワ文庫の100冊 アシモフ実はちゃんと読んだこと無いかも これが入門書らしいので
Posted by
アシモフの代表作といえるSF小説なので、いずれ読んでみたいと思っていた話しを、ようやく最近読んだ。 1巻〜3巻までで一区切りということになっていて、1巻では、「銀河帝国」と「ファウンデーション」という、物語の基本的な世界観を組み立てた後、2巻、3巻と続いて推理小説のような謎解きが...
アシモフの代表作といえるSF小説なので、いずれ読んでみたいと思っていた話しを、ようやく最近読んだ。 1巻〜3巻までで一区切りということになっていて、1巻では、「銀河帝国」と「ファウンデーション」という、物語の基本的な世界観を組み立てた後、2巻、3巻と続いて推理小説のような謎解きが中心になる。特に3巻は、登場人物同士の推論の応酬が繰り返された後、最後になってタネ明かしがされるという、本格ミステリーの色合いが濃い。 物語の中でハリ・セルダンが提唱する、「心理歴史学」という概念がまずスゴい。 原子物理学と同様の考え方で、一つ一つの原子がどういう動きをするかは予測がつかないけれど、膨大な数の原子が集まった時の全体としての動きは確実に予測が出来る、という理論を人間の心理に応用した学問が、この物語のベースになっている。 今の地球の、数十兆というような人口の規模では心理歴史学は適用出来ず、1000兆という人口を対象とした時にはじめて予測が可能になる。それによって、いつ現在の帝国が滅びて、次の文明の復興がいつになるのかというところまでを、かなり高い確率で言い当てることが出来てしまう。 この、心理歴史学というのは、「ファウンデーション」シリーズで非常に重要なテーマになっていて、物語のすべては、ハリ・セルダンが打ち立てた「セルダン・プラン」という未来予測を中心として進んでいくことになる。 銀河帝国滅亡後、文明再興までの期間を、数千年というスパンから数百年にまで短くすることを目的とした「セルダン・プラン」は、果たして実現するのか、途中でついえてしまうのか。 この、宇宙全体を舞台にして、何千年という歴史を扱う年代記のスケールは、かなり壮大で魅力的だ。 文明復興の役目をおったファウンデーションという国家が、非常に小さな技術立国であるという点は面白い。この作品が最初に出版されたのは、第二次世界大戦直後の1951年だけれども、この重厚長大な銀河帝国と、小国ファウンデーションは、その後のアメリカと日本を連想させるものがあると思う。 惑星全体の人々の心理歴史学的な流れは、きわめて強力な慣性を持っています。それが変化するには、それと同等の慣性を持つものと出逢わなければなりません。同じくらいの人数の人が関係するか、または、人数が比較的少ない場合には、変化のための膨大な時間を見込まなければなりません。おわかりですか?(p.42) 今のところは次の事を知っているだけで充分だ。科学的避難所がターミナスに建設されるということ。そして、もうひとつが銀河系の反対側の端に、つまり、”星界の果て”に建設されるということ。その他としては、わたしは間もなく死に、きみはわたし以上に物事を見るだろうということ−いや、いや。びっくりしないでくれ。悪く思わないでくれ。わたしの寿命はあと1、2年だと、医者が言っている。しかし、わたしは意図したことを、生きている間に成し遂げた。どんな状況のもとでも、これ以上良い死に方があるだろうか?(p.58) この戦争全体は二つのシステムの間の闘いだ。帝国とファウンデーションとの。大きいものと小さいものとの。(p.347)
Posted by