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ファウンデーション の商品レビュー

4.1

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2017/11/05

SF。 宇宙を舞台としているため、SFであることに間違いはないが、”銀河帝国興亡史”というタイトル通りに、政治的なストーリーがメインでSF的なアイディアに溢れてはいないか。 五部構成で、それぞれ時代が変わり、視点も変わっていく構成。個人的には分かりにくさを感じた。

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2017/05/13

やっぱアシモフはいい!ストーリーテラーとして人類史上ベスト5くらいには入るのではなかろうか。 長さを感じさせないし、これから続くであろう物語への期待が膨らむ。

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2016/04/28

「図書室の魔法」でべたぼめだったので、試しに読んでみるが、やはりアシモフは読めないことを実感させる。 統計的手法で、大量の人間の行動を予想でき、しかもその予想に基づいて行動しても、もとの予想された状態が変わらないという発想は、カオス以前の古めかしさがぬぐえない。現実には、たった一...

「図書室の魔法」でべたぼめだったので、試しに読んでみるが、やはりアシモフは読めないことを実感させる。 統計的手法で、大量の人間の行動を予想でき、しかもその予想に基づいて行動しても、もとの予想された状態が変わらないという発想は、カオス以前の古めかしさがぬぐえない。現実には、たった一人の行動の成否が歴史を大きく変えることがあることを僕らはよく知っているし、そうした場を支配しているのは偶然性にすぎない。いわゆるバタフライ・イフェクトなどを考えれば、遠い未来の予測などはできないし、また何らかの未来予測は一人一人の行動に影響を及ぼし、それがまた未来を変えていってしまう。SFとしての賞味期限を過ぎてしまった作品ではないかと感じた。ル・グインの偉大さを改めて感じる。

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2015/12/10

アシモフの銀河帝国興亡史1 金字塔! 表紙   7点鶴田 一郎 展開   9点1951年著作 文章   9点 内容 850点 合計 875点

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2015/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全銀河はトランターを首都とする銀河帝国に支配されていた。ハリ・セルダンは心理歴史学の研究の結果、銀河帝国の衰退とそれに続く暗黒時代を予言した。帝国側から危険思想として裁判にかけられたハリ・セルダンは多くの研究者を伴って銀河百科事典の編纂を目的に銀河の辺境の星ターミナスに追放された。 各章ごとに主人公を替えながらハリ・セルダンが創ったターミナスの組織、ファウンデーションがいかに危機を乗り越え発展していくかが描かれる。 ・第一部 心理歴史学者 ガール・ドーニックがハリ・セルダンに出会い共にターミナスへ追放される。ファウンデーションの始まり。 ・第二部 百科事典編纂者 ファウンデーションが創られてから50年後、ルイス・ピレンヌはファウンデーションの代表者として銀河百科事典の編纂に心血を注いでいた。銀河帝国の支配力が低下し、辺境の星々が独立の機運を見せていた。ターミナスの近く、アナクレオンも銀河帝国から独立し、ターミナスを併合しようと企んでいた。ルイス・ピレンヌは銀河帝国の権威を信じ、銀河百科事典の編纂を遂行することにこだわっていた。この危機を回避するため市長サルヴァー・ハーディンはクーデターにより権力の奪取を決意する。 ・第三部 市長 ターミナスの市長、サルヴァー・ハーディンはファウンデーション内部の反対分子による突き上げと、アナクレオンによる外部からの圧力にさらされていた。これを一気に解決するために宗教を利用することにした。この頃、銀河の辺境ではすでに文明は衰退し、原子力エネルギーは過去のものとして忘れさられていた。そこに唯一高度な文明を維持するファウンデーションの存在を一種の宗教として広めることで支配権を確立し生き残ろうとした。この信仰心を利用してサルヴァー・ハーディンは内外の脅威を一掃した。 ・第四部 貿易商人 貿易商人のリマー・ポニェッツは惑星アスコーンに貿易商として潜入していたファウンデーションのエージェント、エスケル・ゴロヴを助けに向かうことになった。アスコーンの人々は科学技術の成果や原子力を完全に排除していた。アスコーンの君主ファールとの交渉の結果、鉄を金に換える金属変成機と交換にエスケル・ゴロヴを取り戻した。この金属変成機を使用しているファールを立体録画して自分たちの安全を保障させた。 ・第五部 豪商 貿易商人のホバー・マロウは三隻の貿易船が行方不明となる事件が起きたコレル共和国に調査のため出発した。元商人のジェイム・トゥワーと共にコレルの近くまで来た時にファウンデーションの宣教師が助けを求めてくる。コレルとファウンデーション双方の法律を順守するため乗組員たちの反対を押し切って宣教師をコレルに引き渡した。コレルの主席であるアスパーと会見を果たしたマロウは、宗教ではなく貿易によって両国の関係を改善させようとした。コレルでは銀河帝国製の銃や戦艦が存在し、いまだ銀河帝国の存在が確認され、その脅威の存在も知られることとなった。しかし、コレル自体には科学技術の下積みはなく現在あるものを維持するだけだった。ターミナスに戻ったマロウは宗教によるファウンデーションの勢力拡大を望むジェレイン・サットと対立することになった。マロウ自身はすでに宗教の役割は終わり、貿易がこれに代わると考えていた。サットは宣教師をコレルに引き渡した罪でマロウを裁判にかけた。しかし、マロウは宣教師は偽物でコレルの秘密警察の者の変装だと見破った。これによりマロウは釈放され、後に市長と祭司長を兼任することとなった。

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2014/11/19

統計的手法により集団心理と行動を予測する事が可能な心理歴史学。心理歴史学の計算により予言された帝国の緩やかな崩壊とその後に続く長い暗黒時代。それを最小限に食い止めるため人類の技術、知識、文化をあまねく収集して百科事典としてまとめるべく辺境に設立されたファウンデーションの最初の20...

統計的手法により集団心理と行動を予測する事が可能な心理歴史学。心理歴史学の計算により予言された帝国の緩やかな崩壊とその後に続く長い暗黒時代。それを最小限に食い止めるため人類の技術、知識、文化をあまねく収集して百科事典としてまとめるべく辺境に設立されたファウンデーションの最初の200年の物語。電子書籍化されてたので30年ぶりに読んだ。スケールが壮大で圧倒される。短編集。

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2014/04/06

初めてアシモフの本を読んだが、ファンデーションとは何かがやっと理解でした。 銀河百科事典を作り人類の知識を保存し、帝国の滅亡による荒廃から少しでも早く立ち直るためにハリ・セルダンによる心理歴史学による未来の道を歩むためにターミナスにファンデーションを置き未来を予見する。 さてこれ...

初めてアシモフの本を読んだが、ファンデーションとは何かがやっと理解でした。 銀河百科事典を作り人類の知識を保存し、帝国の滅亡による荒廃から少しでも早く立ち直るためにハリ・セルダンによる心理歴史学による未来の道を歩むためにターミナスにファンデーションを置き未来を予見する。 さてこれからどうなるか。まあ初めはとっかかりがちょっと悪かったが、だんだんのめり込んできそう。 でも話が結構賞で飛ぶので付いていくのが結構大変。

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2012/12/20

どこかの国の歴史書を読んでるみたい。 それくらい,設定に凝ってある。 そしてほぼ章ごとに主人公が変わっている目まぐるしさ。 でも嫌じゃない。それだけそれぞれの人物が魅力的だから。 特にハーディンが好きだな。

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2012/07/14

高校入学してすぐの、フレッシュマンセミナーという名の泊まりがけの親睦研修に持って行った記憶がある。初アシモフ。たぶん初ハヤカワ文庫。でもこれ以降の巻に未だに進めていない。今だったらきっと読めるから、チャレンジしよう…。 まあでも、そのとき本読んでる私を見て「何読んでるん?」と話し...

高校入学してすぐの、フレッシュマンセミナーという名の泊まりがけの親睦研修に持って行った記憶がある。初アシモフ。たぶん初ハヤカワ文庫。でもこれ以降の巻に未だに進めていない。今だったらきっと読めるから、チャレンジしよう…。 まあでも、そのとき本読んでる私を見て「何読んでるん?」と話しかけてくれた子とは今でも良い友達させてもらってる。そう思うと人生ってふしぎ。

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2012/06/17

アイザック・アシモフ!なんと巨大か! さすがビッグ・スリーと呼ばれるだけはある。 アシモフといえば、ロボットの行動原則をシンプルにまとめ上げた(良いものは、往々にして単純なものだ)『ロボット工学三原則』で有名だが、ただそれだけが彼の名をビッグ・スリーと呼ばせたワケでないことを、...

アイザック・アシモフ!なんと巨大か! さすがビッグ・スリーと呼ばれるだけはある。 アシモフといえば、ロボットの行動原則をシンプルにまとめ上げた(良いものは、往々にして単純なものだ)『ロボット工学三原則』で有名だが、ただそれだけが彼の名をビッグ・スリーと呼ばせたワケでないことを、未熟ながらも認識しているつもりだ。 科学的な後押しを得た豊かな発想に、読者を難なく惹きつける見事なプロット。そして、それらに垣間見られる確かな洞察は、単純明快でエキサイティングな彼の作品に多重の深みをもたらしている。 さて、そんな偉大なアシモフが樹立する気宇壮大な叙事詩─ファウンデーションシリーズは、ロボットシリーズに並ぶ彼の代表作。ヒューゴー賞のベストオールタイムシリーズ部門を受賞する傑作である。 その銘記すべきシリーズの第一作である当著は、帝国の生んだ最後の天才/心理歴史学者ハリ・セルダンの予言で始まる。 「銀河帝国の滅亡は避けられず、然る後三万年の暗黒時代が到来する…」 この暗黒時代を僅か一千年に圧縮にするため、セルダンは”ファウンデーション”を建立するのだが… ファウンデーションに襲いかかる大難に、全幅の機知をもって立ち向かうサルヴァー・ハーディンやホバー・マロウの活劇に心奪われる…! 前に読んだ「われはロボット」に見られるように、当著はミステリー要素を多分に含んでいる。課題に立ち向かうハーディンやマロウの行動は一見すると理解し難いが、物語の終りでは、快刀乱麻を断つが如く謎は明らかとなり、課題は解決する。 複雑にもつれた(ように見える)事柄は、単純明快な名の下に整理整頓され、後には興奮冷めやらぬ余韻だけが残るのだ! そして、そんなスリリングでエキサイティングな物語だが、空想の世界に留まらない─現代世界にも通じる的確な洞察が見え隠れする。 うーん、やっぱりアシモフすげぇよ。 読後、「アシモフすげぇ…!」という語彙のない月並みな感想しか抱けなかったが、それでいいのだ。 良いものは、往々にして単純なのだから!

Posted byブクログ