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ファウンデーション の商品レビュー

4.1

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

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2021/04/11

初アシモフ。三部作の第一作目。SFなのだが、中で起こる危機は現実に起きてもおかしくないもので、それを回避するための権謀術数が面白い。訳の評判が悪いので、二作目は創元版で読んでみることに。

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2021/02/12

大戦の最中に執筆が始まっているそうだが、時代を先取りしている傑作。今読んでも非常に面白い。 ついに映像化されるそう シリーズは全4作とのことで、全部読みたくなる。 個々の未来予測はできないが、集団として将来が確率的にどうなるかを数学的に表した心理歴史学は、気体などのふるまいを統計...

大戦の最中に執筆が始まっているそうだが、時代を先取りしている傑作。今読んでも非常に面白い。 ついに映像化されるそう シリーズは全4作とのことで、全部読みたくなる。 個々の未来予測はできないが、集団として将来が確率的にどうなるかを数学的に表した心理歴史学は、気体などのふるまいを統計的に予測するボルツマン方程式から着想を得ている雰囲気がする。

Posted byブクログ

2020/02/22

スペースオペラが“スーパーマン”とすると、このシリーズは“バットマン”の面白さ。とっておきの超能力とかスーパー兵器で完勝するのではなく、相手に欲しがっているモノを与え“勝った(あるいは買った)”と思わせて支配する。銀河系の辺境でトランターに替わり次の文明の中心と成るべく予定された...

スペースオペラが“スーパーマン”とすると、このシリーズは“バットマン”の面白さ。とっておきの超能力とかスーパー兵器で完勝するのではなく、相手に欲しがっているモノを与え“勝った(あるいは買った)”と思わせて支配する。銀河系の辺境でトランターに替わり次の文明の中心と成るべく予定されたターミナスを選んだのはチェン(実質)皇帝自身と思わせて実はハリ・セルダンだった!/「千兆の人類のうち、百年後に生きている者は一人もいるまい」医学の進歩も限界があるようだ。 「自らは見ることはできない」未来のためにハリ·セルダンが何を犠牲にしたかは、遺作『ファウンデーションの誕生』で描かれる。  百年後、原子力をもたないアナクレオンが生意気にも恒星系間帝国を自認…

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2020/01/24

とにかく読みにくい。 登場人物がちょくちょく変わり、星間政治的背景がこれでもかと押し出されるために内容を理解するのにとても時間がかかりました。 鋼鉄都市から入った人(私ですが)には正直キツい。 銀河興亡史というタイトルがつくだけあって、ただひたすらに歴史をかいつまんで説明してるの...

とにかく読みにくい。 登場人物がちょくちょく変わり、星間政治的背景がこれでもかと押し出されるために内容を理解するのにとても時間がかかりました。 鋼鉄都市から入った人(私ですが)には正直キツい。 銀河興亡史というタイトルがつくだけあって、ただひたすらに歴史をかいつまんで説明してるのだと思います。 宗教が政治を支配し、民衆もそれを甘んじて受け、それによって発展性がそがれじわじわと朽ちてゆく。 一巻にして内容が深いです。

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2019/10/18

ついに読み始めてしまった。心理歴史学という(架空の)学問をもとにハリ・セルダンにより緻密に予測された、銀河帝国の衰亡と再興が時間軸に沿って語られていく。本作は、セルダンらによって銀河百科事典を編纂するという名目で、惑星ターミナスにファウンデーション設立されてから幾度かの危機をその...

ついに読み始めてしまった。心理歴史学という(架空の)学問をもとにハリ・セルダンにより緻密に予測された、銀河帝国の衰亡と再興が時間軸に沿って語られていく。本作は、セルダンらによって銀河百科事典を編纂するという名目で、惑星ターミナスにファウンデーション設立されてから幾度かの危機をその時々の指導者たちが乗り越えて行くというストーリー。まだほんの序章しか語られていない。

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2019/07/05

アシモフ 銀河帝国興亡史 1 ファウンデーション 表紙 生頼範義 ローマ帝国衰亡史のような 壮大さを持つ 知的SF。経済学、社会学、政治論、国家論を盛り込んでいる 戦争史や英雄伝ではなく、政治外交、宗教、貿易による帝国支配史 「ファウンデーションはルネッサンスの種子であり...

アシモフ 銀河帝国興亡史 1 ファウンデーション 表紙 生頼範義 ローマ帝国衰亡史のような 壮大さを持つ 知的SF。経済学、社会学、政治論、国家論を盛り込んでいる 戦争史や英雄伝ではなく、政治外交、宗教、貿易による帝国支配史 「ファウンデーションはルネッサンスの種子であり、第二銀河帝国の未来の創始者」 「未来の歴史がどんなに曲がりくねったコースをたどるにせよ〜このコースはあらかじめ設定されているものであり、その果てに、新しい、より偉大な帝国がある」 ファウンデーションが野蛮国を支配する段階 1.力の均衡を利用して 彼らを撃退 2.世俗的権力に対して宗教的権力によって支配 3.貿易と商人を発達〜宗教にコントロールされた商業帝国 4.宗教の力が尽きた時、貿易により繁栄〜貿易商人と豪商の国へ 心理歴史学者 ハリセルダン *ファウンデーション設立者 *予想される危機に対して警告を与える〜百科事典 サルヴァー ハーディン 「暴力は 無能力者の最後の避難所」 「正しい事をするのを道徳観念に邪魔をさせては ならない」 「成功するためには計画だけでは充分でない。当意即妙も必要」 「危機は 個人によって解決されるのではなく、歴史的な力によって解決される。ハリセルダンは〜未来のコースを計画した時〜英雄的行為をあてにせず、経済学と社会学の流れをあてにした」

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2018/10/28

【由来】 ・ 【期待したもの】 ・まずは読んでみますか、という感じ。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

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2018/10/12

SFの名作との評判を目にしたので、読んでみたもの。 政治的な話を軸に話が進み、確かに面白い。 本書では、ハリ・セルダン、サルヴァー・ハーディン、ホバー・マロウといった人物を中心に描かれる。 この先、広大な歴史が続くようだが、このまま進むべきか、 それとも、三部作だけでも読む...

SFの名作との評判を目にしたので、読んでみたもの。 政治的な話を軸に話が進み、確かに面白い。 本書では、ハリ・セルダン、サルヴァー・ハーディン、ホバー・マロウといった人物を中心に描かれる。 この先、広大な歴史が続くようだが、このまま進むべきか、 それとも、三部作だけでも読むべきか・・・ 迷う。 [more] (目次) 第1部 心理歴史学者 第2部 百科事典編纂者 第3部 市長 第4部 貿易商人 第5部 豪商

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2018/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

偉大な心理歴史学者の敷いたレールの上を踏み外さないように歩く人々。 膨張した科学と原子力が減退していき、それを維持する科学者達の集団。 描かれる英雄達の行動方針はただ一つ「何もしない」ように行動する。それによって、偉大な心理歴史学者の描いた 未来を辿っていく様子が、壮大な物語として描かれている。

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2018/03/07

銀河系全土を一万年以上にわたって支配してきた銀河帝国は、爛熟期から停滞期を超えて、緩やかに衰退しつつあった。 「心理歴史学」の第一人者ハリ・セルダンは、このままでは帝国が滅亡することを予言し、人類の知識的滅亡を防ぐために帝国中から学者を集めて百科事典を編纂するプロジェクトを開始す...

銀河系全土を一万年以上にわたって支配してきた銀河帝国は、爛熟期から停滞期を超えて、緩やかに衰退しつつあった。 「心理歴史学」の第一人者ハリ・セルダンは、このままでは帝国が滅亡することを予言し、人類の知識的滅亡を防ぐために帝国中から学者を集めて百科事典を編纂するプロジェクトを開始する。衰退を直視しようとしない帝国から危険分子と見なされたこのプロジェクトは、セルダンの死去とプロジェクト関係者10万人が辺境の惑星ターミナスに追放されることにより、実質的に幕を閉じたかに見えた。しかし、ターミナスにプロジェクト拠点が写されること自体、実はセルダンの遠大な計画上予測され、準備されたことだった。セルダンの計画、それは多数の人間集団の行動を予測する為の数学的手法である「心理歴史学」を駆使することにより、未来の人類社会の動きを中長期的に予測し、なにもしないままでは次の文明興隆まで1万年以上かかるであろう暗黒期を千年に縮めるという気宇壮大な計画。ターミナスに残された10万人は、失われつつある帝国の科学技術を温存して次の「第二銀河帝国」の種となるべき存在だったのだ。百科事典編纂財団として発足したことから、やがて「ファウンデーション(財団)」と呼ばれるようになるターミナス社会は、「第二銀河帝国」への道筋をどのように切り開くのか?未だに強大な権力と軍事力を有する銀河帝国勢力と、どのように闘っていくのか?? いやー、愉快痛快!「古き良きSF」の面目躍如!! 何分にも、1950年代の作品(!)ですので、今読むと古さを感じるのは否めません。キャラ設定がシンプルで善人は善人、悪人は悪人と読み進めるまでもなくわかったり、作中に登場する「原子力」は現実の原子力とは異なり要するに「スゴく進んだ技術」を示すイメージだったり、訳文も古いので会話の流れが時々直訳調になって読みづらかったり、というところはあります。 が、そんな欠点を補ってあまりある、この「手に汗握る」感!銀河の辺境の田舎惑星ターミナスで、資源も軍事力も持たないファウンデーションが持っている唯一にして最大の武器、それは「知識」そしてそれを活かす「知略」です。衰退しつつあるとはいってもまだまだ強大な周辺諸国や帝国中枢を相手に、知と策略を武器にばったばったと敵をなぎ倒し、手を替え品を替えつつ勢力を拡大していくファウンデーション。この過程の爽快感と言ったらないです! 現実の人間社会に鑑みて、この展開は楽観的すぎるんじゃないの?という意見は、確かにあります。でも、「心理歴史学」という魅力的な架空理論でこの作品世界に強固なバックボーンを通し、痛快な冒険群衆活劇(と言っていいのか?ヽ( ´ー`)ノ)を描き出したアシモフのこの発想力は、まさにSF、センス・オブ・ワンダーだと鴨は思います。SFなんだから、思いっきり楽しみましょうよ!

Posted byブクログ