海の向こうで戦争が始まる の商品レビュー
初めてちゃんと読んだ村上龍。気持ち悪かった。でも春樹と龍、、っていわれてるのがよくわかった。似てるとこあります。世界は私達が認識している他のとこにもあるんだろーな、今も、過去も、現在も、同時並行で何個も世界がある、っていう考え方は物理学でもあるらしい。無力な私達、彼の感性は今の閉...
初めてちゃんと読んだ村上龍。気持ち悪かった。でも春樹と龍、、っていわれてるのがよくわかった。似てるとこあります。世界は私達が認識している他のとこにもあるんだろーな、今も、過去も、現在も、同時並行で何個も世界がある、っていう考え方は物理学でもあるらしい。無力な私達、彼の感性は今の閉塞感のある時代にピッタリかも。そう考えると、感性が30年くらい先を行ってる!!
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これは彼の処女作「限りなく透明に近いブルー」の次の作品。なぜかこの作品を読んでいるとデビッド・リンチのエレファントマンの世界が頭に形成されてそのなかで話が進んでいった。薄暗い場所で反吐が出そうな臭いに囲まれているような感じが同じなんだよね。海の向こうで起こってるイラクの戦争なんか...
これは彼の処女作「限りなく透明に近いブルー」の次の作品。なぜかこの作品を読んでいるとデビッド・リンチのエレファントマンの世界が頭に形成されてそのなかで話が進んでいった。薄暗い場所で反吐が出そうな臭いに囲まれているような感じが同じなんだよね。海の向こうで起こってるイラクの戦争なんかに無関心になってられないよな。
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処女作『限りなく透明に近いブルー』の続編に位置付けられている作品。前作を読んでいる人といない人では、作品に対する向き合い方が違うと思う。 これは、前作で主人公が作り上げた都市なのか。それを繋ぐのは“具現化された恐怖”と“鏡”と、その鏡に映し出された“己”なのか。舞台が変わる度に見...
処女作『限りなく透明に近いブルー』の続編に位置付けられている作品。前作を読んでいる人といない人では、作品に対する向き合い方が違うと思う。 これは、前作で主人公が作り上げた都市なのか。それを繋ぐのは“具現化された恐怖”と“鏡”と、その鏡に映し出された“己”なのか。舞台が変わる度に見せる文章の緻密さが、まるでフォーカスレンズのようだ。その都市の人物の心境や、雰囲気や、それまでの生活は掴めるものの、それはただの1つの人物。壊されるのを待っている、分かっているかのような人物。そんな人物を壊さない理由なんてないだろう。そんなラスト。
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彼の作品はエネルギーに圧倒されることが多いけど、これは自分の中にエネルギーがくすぶって処理に困った。でも好きなんだわ。
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何時間も大事に作ってきた砂山を一瞬にして壊すときってどんな気持ちですか?? 破壊という快楽の創造。快楽のための創造。すべてを破壊。 すべて海の向こうでのオハナシ、、、。
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海辺で出会った水着の女は、僕にこう言った。あなたの目に町が映っているわ。その町はゴミに埋もれ、基地をもち、少年たちをたくましく育てる町、そして祭りに沸く町。夏の蜃気楼のような心象風景の裏に貼りつく酷薄の真実を、ゆたかな感性と詩情でとらえた力作。『限りなく透明に近いブルー』に続く作...
海辺で出会った水着の女は、僕にこう言った。あなたの目に町が映っているわ。その町はゴミに埋もれ、基地をもち、少年たちをたくましく育てる町、そして祭りに沸く町。夏の蜃気楼のような心象風景の裏に貼りつく酷薄の真実を、ゆたかな感性と詩情でとらえた力作。『限りなく透明に近いブルー』に続く作品。
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