海の向こうで戦争が始まる の商品レビュー
あとがきでブローディガンのことが述べられているけれど、それこそこの作品はブローディガン的だな、とちょうど思っていたところだったので、なんか不思議な気分がした。あ、奇遇でしたね、みたいな。そのうち、また読み直そう。ブローディガン的なものは得てして一回では体に染み込まないから。(10...
あとがきでブローディガンのことが述べられているけれど、それこそこの作品はブローディガン的だな、とちょうど思っていたところだったので、なんか不思議な気分がした。あ、奇遇でしたね、みたいな。そのうち、また読み直そう。ブローディガン的なものは得てして一回では体に染み込まないから。(10/4/20)
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「限りなく〜」後、一冊で好き嫌いを判断してはいけないと思い、再チャレンジ。 見事敗戦→途中放棄。 この人の文学は自分には難しい。
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独特の世界、距離感で読める本。村上龍の文章は好きだが、特にこの作品はアクが強すぎず、すっきりしていると感じた。
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五分後の世界もそうだが、村上龍は本当に戦争描写が上手だと思う。 私の目にも町が焼けているイメージが伝わってきた。 限りなく透明に近いブルーとリンクしている箇所があるので、先にそちらを読んだほうがよい。
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すごい。文章がそのままイメージに姿を変え、次々と襲い掛かってくるような感じ。破壊的で鮮烈な情景が次から次へと現れ、畳み掛けてくる。イメージが一気に膨れ上がる。 ラストの畳み掛けには痺れさせられるっていうか、めまいを覚えるっていうか、とにかくメチャクチャにされた。 熱と狂気に溢...
すごい。文章がそのままイメージに姿を変え、次々と襲い掛かってくるような感じ。破壊的で鮮烈な情景が次から次へと現れ、畳み掛けてくる。イメージが一気に膨れ上がる。 ラストの畳み掛けには痺れさせられるっていうか、めまいを覚えるっていうか、とにかくメチャクチャにされた。 熱と狂気に溢れつつも非常に美しい作品。村上龍は天才なんだと思わされた。
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ある町で毎年大きな祭がある。 その時期に交錯する四人の物語。 物語を繋ぐシーンはある男とフィニー。 その四つの物語に共通することは、「殺意」 そして祭が盛り上がるに連れて、町は戦場と化していく。 男の眼が充血し、見つめている町が真っ赤に染まったと同時に、町で戦争が始ま...
ある町で毎年大きな祭がある。 その時期に交錯する四人の物語。 物語を繋ぐシーンはある男とフィニー。 その四つの物語に共通することは、「殺意」 そして祭が盛り上がるに連れて、町は戦場と化していく。 男の眼が充血し、見つめている町が真っ赤に染まったと同時に、町で戦争が始まった。 この町自体、その男の夢想に過ぎないとわたしは感じた。
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109156164165173見ることが書くこと戦争論カイヨワ
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瞳=心の中で燃え上がる、静かな破壊と破滅の衝動。この頃の村上ドラゴンは本当に神がかっていると思います。
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龍さんの物語にはよく戦争が出てくる。 想像と空想の町。人と虫。虫の触角。すべては想像上の世界なのかも知れない。 この、読み終えた後の、心の爽快感(開放感とも言うかもしれない)。 若者は春樹さんよりも、龍さんを読むのかもしれない… 私も若いのだが。(まだ中学2年)
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戦争って、没個性な「人間」と個人を飲み込む群集、あとは周りの傍観で成り立つのかなと読んでて感じた。 全体的に、「モワモワ〜」とした雰囲気。 しかも、これらが無意識のうちに動いていくのが恐ろしいところでして。 やはり、日本という国は「平和」なのですね。
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