幸福な朝食 の商品レビュー

乃南アサ(著者)

途中で中断することが…

[文庫ＯＦＦ]

途中で中断することができずに一気に読みました。すごく練りに練ってあって、場面の切り替えが絶妙。全体的に孤独感に覆われていて淋しい小説だけど、良質なので読む価値は大いにあると思います。

乃南さんデビュー作。…

[文庫ＯＦＦ]

乃南さんデビュー作。日本推理サスペンス大賞優秀作受賞です。女優になりたくて上京したのに、既に自分とよく似た少女がアイドルとしてデビューしていて、主人公は常に彼女の影となってしまう。普段は多少陰気な感じの主人公なんだけど、それが妄想を超えて異常とも思える狂気に変わっていく様は、みていてゾクリとくる。

美少女の主人公は、女…

[文庫ＯＦＦ]

美少女の主人公は、女優になる事を夢みているが、自分にそっくりな人物がアイドルとしてデビューする。瞬く間に人気アイドルになってしまい、主人公の夢は・・・。３０歳を過ぎた主人公は、自分の夢も結婚も出産もかなわず、妄想の中で、不気味な言動を・・・。最後はなんとなく気になる終わりかたでした。

2024/07/08

すごい読みながらゾクゾクした。

幸福な朝食というタイトルだけど
装丁の不気味さから覚悟して読んだが
しっかり引き込まれた。

これがデビュー作なんてすごい

2022/09/28

志穂子の歩みに感じた「共感する箇所なさ」が痛い。下方旋回をはまさにこんな状況なのかな。
羨望、嫉妬、男女双方に有るネガティブな感情のややこしさ、もがくほどに、自分ではどうしようもなくなっていく様が哀しい。

此処迄救いようがないイヤミスを描く筆者の力に

2022/12/20

登場する女性が皆したたかであり前評判通り各女性の心理描写や志穂子の内なる狂気が巧みに表現されていた。キャベツの行は想像するとゾッとした。
志穂子は母親になることや家庭を作ることを捨てたと思いきや人一倍それを求めていたのではないだろうか。一般的家庭に生まれ育ったのに・・余程承認欲求が強かったのでしょうね

2022/03/04

著者のデビュー作で日本推理サスペンス大賞優秀作。タイトルからは想像できない救いようのなさ。もう少し違う生き方ができていれば…。

2021/12/22

サイコホラー。でも、志穂子はこれ以上誰かを傷つけずにすんで、よかったんじゃないかな…。周囲も丸くおさまったし。

2020/12/17

志穂子が周りを見下す性格というのもあって感情移入できなかった。
ただ、あまりにも不幸というか、やることなすこと裏目に出ている感じが可哀想ではあった。
もう少しポジティブに、全ての因果関係は自分の責任だと思って、失敗から学んで生きられたら幸せになれたのかな、と思う。

弓子の死や、伊吹との関係性など、ところどころに謎が散りばめられていて、最後に回収してくれる。

2020/12/13

気がついたときにはもう
崩れていて、壊れていた。
もう最初から壊れていたのかも。
こんなはずじゃなかっただろうに、志穂子が報われない。

これがデビュー作だなんて、、
乃南さんさすが。