星を継ぐもの の商品レビュー

ジェイムズ・P.ホーガン(著者),池央耿(訳者)

2010/04/07

ハードSFというジャンルらしいですが、読むぶんには特に「ハード」といった部分は気にする必要はなし。
なんといっても手法がミステリーでプロットが謎解きですから。
「月面で発見された死体は五万年前のものだった」という興味のまま最後までいけます。
ただ、たしかに古く感じる部分もあります。月面基地の廊下でタバコは吸えんやろ。

2010/04/04

SFのくせに戦争も起きなければエイリアンと戦いもしなければコロニーレーザーも撃ちません。
ただひたすら一つの死体の調査を延々と続けるおよそSFらしくないSFでした。
が、とてつもなく面白い。
発見した証拠をひとつひとつ検分して、推理を固めて、また新たな証拠にひっくりかえされて。。。
科学者たちの熱い探究心をひたすら眺めているうちに、自分もまたついつい考え込んでしまう、そんな小説でした。

2010/04/01

かなりハードなSFです。
進化論や天文学と多少の数学、コンピュータサイエンスの知識があれば、引き込まれてしまう魅力を持っています。
次々と現れてくる新情報を元に謎解きが行われていく過程が痛快です。
この本を読み終えたときには、3部作を続けて読まずにはいられないと思います。

2010/03/26

月面で発見された宇宙服をまとった死体。それは五万年前に死んだものだった。一体彼はどこから来た何者なのか。
まず初めに魅力的な謎が提示され、それに対する仮説が立てられる。しかし新たな証拠により覆され、また新たな仮説が立てられる。そして最後に一番大胆にして、納得させられる説が示される。しかしそれは大いなる問題をも包含している。これは正に本格ミステリの悦びですよ。途中難しい部分もありましたが、謎の展開が面白く読み進めました。本格SFもいいですな。

2010/03/14

大学の生協で小野不由美さん推薦帯に魅かれて買った。はじめてよんだまともなSF。ラストがすごかった…おもしろかった。

2010/03/03

月で発見された宇宙服をまとった死後五万年以上経過した死体。彼の存在の謎を追ううち、人間は宇宙における一生物であると知らされる・・・圧倒的な謎と論理的解明、生命生誕と滅亡にまつわる叙情、人間という種の危うさへの警告。ひとたび読み終えたならば、人間や宇宙について見方が変わってしまう。こんなエンターテイメントはありえない。まだ読んでいないひとは本当に幸せだ。

2010/02/15

当時、とにかく面白いＳＦですという書評で購入。いやもう、びっくりした。これがＳＦか～！　凄い！　というのが素直な感想。三部作になるというのでワクワクしながら続編も出るや否や買って読みました。

2010/02/14

この小説を読みたいと思ってから、昨日読み終わるまでに２８年かかった。もちろん読みだしてから２８年という意味ではない。この作品を書店で見かけては「そのうち読んでみたいな」と思いつつ、買うこともなく、ずるずると時が流れ、今に至った、というだけのこと。

ジャンルはハードＳＦということで、純文系の僕には非常に取っつきにくく、かつ理解しにくい内容でもあった。専門用語がバンバン出てきて、途中で分らなくなったりするのである。

アマゾンのレビューでは絶賛の嵐だが、僕の個人的な感想としては、

１）時代を感じてしまう。
２）テーマに沿ってストーリーは展開するが、冗長な感じがする。
３）本作品で提示される謎についても、今となってはちょっと・・・

・・・とかなり否定的なもの。（でも読んでいて退屈したり、途中でやめようと思ったりということは一度もなかったので、その意味では、良くできた、「読ませる」小説だとは思う。）

未来についての探究心や希望、宇宙への憧れが既に失せてしまった中年に読ませるには勿体ない作品という事か。

少年、青年、そして、まだまだ感受性が乏しくなっていない大人に読んでもらいたい作品である

2010/02/02

おもしろかったｖ
物語のせいか私の読解力のせいか分からないけど；謎な部分はまだある。
難しい言葉も多い。機械の名前とか…

でもＳＦ初心者の私でもおもしろくて夢中になるｖ

途中は頭の固い人と思っていたダンチェッカーがだんだん個人的に好きになったから不思議；
主人公と仲良くなるのいいねｖ

続きもぜひ読みたいです。

2012/02/08

あれよと言う間に読み終わってしまいました。大胆な想像力で、楽しませてもらいました。緻密に、これじゃない、あれじゃない、こうなんじゃないかと話が進むあたり、子供のころに読んでいたら、もっとどっぷりはまっただろうなぁ、と。人生の進路が変わっていたかもしれない。笑。