星を継ぐもの の商品レビュー
評判が良いので読んで見たSF古典。面白いんだけど、あれこんなもん?と思ったら続編があるのね… 個人的にはもうちょっと派手な展開を望みたいなあ、SFなら。
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SF作品の古典的名作というふれこみだったので大変期待して読み始めました。想像していた作品とは違い、科学的説明を重視したミステリー的SFでした。もともと非科学的であるSFを科学的に説明する作品はあまり好きではないのですが、この作品は最後の謎解きが最高におもしろかったので4つ星としま...
SF作品の古典的名作というふれこみだったので大変期待して読み始めました。想像していた作品とは違い、科学的説明を重視したミステリー的SFでした。もともと非科学的であるSFを科学的に説明する作品はあまり好きではないのですが、この作品は最後の謎解きが最高におもしろかったので4つ星としました。 そして最後のダンチェッカーの言葉にすごく勇気づけられたので引用させていただきます。 「宇宙のいかなる力も、われわれを止めることはできないのだ」 人間の無限の可能性を信じさせてくれる言葉です。
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月面の穴の中で、宇宙服をまとった人間の死体が発見される。調べたところ、彼は5万年前に死んでいることがわかる。5万年前というと、ネアンデルタール人が洞窟で石器時代を送っていた頃。彼はいったい何者なのか? この謎はほんの序の口です。進化の歴史や人類の起源にまで迫る壮大な謎を、科学者た...
月面の穴の中で、宇宙服をまとった人間の死体が発見される。調べたところ、彼は5万年前に死んでいることがわかる。5万年前というと、ネアンデルタール人が洞窟で石器時代を送っていた頃。彼はいったい何者なのか? この謎はほんの序の口です。進化の歴史や人類の起源にまで迫る壮大な謎を、科学者たちが探偵役となって解いていく、ミステリの構造を持ったSF。ミステリ好きな人にもお勧めです。 実は学生の頃、最初の方で挫折したことがあります。序盤の議論とかにちょっと、入りこめない部分があったんですよね。しかし今回そこを過ぎて読み進めてみたら、滅多にないくらい面白い話だった。 ひとつの謎が解けたと思うとその解答の中に、より壮大な謎が含まれてる感じで、中盤からはワクワクしてやめられなくなりました。序盤に入り込めなかった人も、中盤まで少しずつ読み進めてみるのをお勧めします。 序盤で鼻持ちならんと思っていたキャラが、終盤では大好きになりました。主人公ハントともう一人の天才科学者コンビ(?)が好きです。 途中、あるものの「位置」の謎に関して読みながら想像したことが当たっていたので、安心して読み進めていたのですが、結末ではそれを上回る謎とその解決が提示され、気持ちよーく背負い投げを食らわされた感じです。とにかくすごい! ラスト一行の余韻にしばらく浸っていました。絶対に結末から読んじゃ駄目な作品。 ただ、原文の問題か翻訳の問題かわかりませんが、プロローグでコリエルを「巨人」と書いたせいで、読み手に混乱を招いていると思います。途中で別の「巨人」と呼ばれる存在が出てくるので、コリエルがその一族なのかと混同しちゃうんですよね。チャーリー(と名付けられた月面の死体)と同族のようなので、「巨体」とかの表現にすべきだったんじゃないかなあ。 続編もお勧めですが、これ一作だけでも十分に楽しめるようにできてます。人間ってすごい!と思わせてくれる、未来に希望を持てる作品。
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なるほど、なかなかだった。三十年くらい前のSFだし、翻訳本だから読みにくいところもあったが、半分くらいから謎が気になってグイグイ引き込まれた。最後の教授の演説で、タイトルの意味がわかる。かっこよかった。
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いつかわからないけど、とりあえず未来のある日 月で人間みたいな死体が見つかって、それが死後5万年経っていた そりゃ大騒ぎするですよ あーでもないこーでもないと推論に推論を重ねて、その限りなく人間みたいな生物が生きていた世界を思い描く 憂いのようなものがあって良いのです
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Inherit the Stars(1977年、米)。 これがハードSFというものか、と唸らせられる本格SF。月で発掘された人間の遺体、推定死亡時期は5万年前…。いくつもの仮説と反論が交錯し、検証の過程で新たな謎が次々と浮上する。物語の大半は議論に費やされ、文章は耳慣れぬテクニカ...
Inherit the Stars(1977年、米)。 これがハードSFというものか、と唸らせられる本格SF。月で発掘された人間の遺体、推定死亡時期は5万年前…。いくつもの仮説と反論が交錯し、検証の過程で新たな謎が次々と浮上する。物語の大半は議論に費やされ、文章は耳慣れぬテクニカル・タームの洪水である。小説としては、読みにくい部類に属すると言っていいだろう。 だがSF好きにとっては、そこが逆に魅力なのだ。SFに対して、純文学サイドからは「人間が書けていない」との批判がある。しかし誤解を恐れずに言うなら、宇宙の深遠な謎に迫ってゆく興奮に比べれば、個々の人間の心の機微は小事である。また科学ファンにとっては、気の利いた隠喩など用いずとも、難解な数式やテクニカル・タームそのものが、空想をかき立てる一編の詩なのである。 「行って我々の正当な遺産を要求しようではないか」というダンチェッカーの高らかな宣言は、あるいは傲慢なのかもしれない。しかし理系寄りの私としては、その不屈の学者魂に、というかその台詞を言わせた作者に、「その意気やよし!」と拍手したくなってしまうのである。後続の作品で、ハントとダンチェッカーがどんな知的冒険を見せてくれるのか、とても楽しみだ。
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何度読んでも面白い。 人類進化の謎。月や小惑星帯に隠された秘密。たくさんの謎が重なり合って、大いなる事実へとつながっていく。 ストーリーらしきものはなく、終始科学者たちの謎解きで進んで行くが、テーマが大きくそんな短所は気にならない。ジグソーパズルのピースをはめ込んで行くよう...
何度読んでも面白い。 人類進化の謎。月や小惑星帯に隠された秘密。たくさんの謎が重なり合って、大いなる事実へとつながっていく。 ストーリーらしきものはなく、終始科学者たちの謎解きで進んで行くが、テーマが大きくそんな短所は気にならない。ジグソーパズルのピースをはめ込んで行くような快感。
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著者の想像力の凄さに舌を巻きました。 これは本当に読んでのお楽しみ。 こんなに壮大なSFが書けるものなんだなあと圧巻でした。 数万年あるいは数百万年前の太陽系内で起こったことについて 議論しているのに、現在地球が抱えている温暖化とか、戦争好き といった問題をハッと思い...
著者の想像力の凄さに舌を巻きました。 これは本当に読んでのお楽しみ。 こんなに壮大なSFが書けるものなんだなあと圧巻でした。 数万年あるいは数百万年前の太陽系内で起こったことについて 議論しているのに、現在地球が抱えている温暖化とか、戦争好き といった問題をハッと思い起こさせて、背筋を寒くさせたりもして。 ストーリーの作り込みだけではなく、 登場人物から学んだことも大きいです。 コーディネーターとしての役割を持つハントの すべてを等しく受け入れる力のかっこよさ。 そして、私たちの前にはいつでも広大な世界が 広がっており、それに対して何をあせることが あるのか、ゆっくりじっくり臨めばいいじゃないか というメッセージすら、受け取った気がしたのでした。
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中学のときに地元の図書館で借りて読んだ本。 スケールが大きくて今でもSFの傑作だと思う。 ジェイムズ・P・ホーガンの本はいつかコンプリートしたい。
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「5万年前の人間の死体が月面で発見された。なぜ?」という事件から物語は進む。 そして明かされる驚愕の事実。 これこそがSF小説だ。
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