星を継ぐもの の商品レビュー
普段SFを読まない私ですが、原発事故以来、色んなことを国だけじゃなく地球規模、いや宇宙規模で考えたい…なんて思っていたのでタイムリー。面白かった!最後の謎解き?は、私の理解をはるかに超えたものでしたけど。見上げた木星の美しさ、の描写が心に残ってます。
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SF本といえば、この本がよく挙げられている。 そんなこともあり一度読んでおきたかったが、読んでみると眠くなってしまった・・・ 物語にあまり入りきれず、最後の最後までふーんと言う感じで読み終えてしまった。あまり感動なかった・・
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五万年前に月面で死亡した人間の正体を探る科学者の物語。アクションは一切ない、思考で進めるSF。伝説的な名作、なんだよね? この文庫本は1980年に初版発行、購入したのは85版。 少しずつ明らかになる謎と、つじつまを合わせるための多数の仮説。だがどれもこれも少しずつ矛盾を孕んでお...
五万年前に月面で死亡した人間の正体を探る科学者の物語。アクションは一切ない、思考で進めるSF。伝説的な名作、なんだよね? この文庫本は1980年に初版発行、購入したのは85版。 少しずつ明らかになる謎と、つじつまを合わせるための多数の仮説。だがどれもこれも少しずつ矛盾を孕んでおり、なかなか「これぞ」という説が出てこない。 このあたり、読みながら「こうじゃないか」と考えてはみるんだけど、その説が劇中で披露され、やがて論破される、の繰り返し。これがなかなか読んでいて面白い。一応、最終的には予想に収まりました。 登場人物は「天才」なんだけど、それを違和感なく描く作者もまた天才なんだろうなあ。論理整然とした議論が交わされている。 あと翻訳も読みやすい。知的な感じで良い。ついでに書体がいかにも古い(笑)
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こんな本に早く出会いたかった。日本で理科嫌いなんて言葉が流行っている間に、海外ではこんな面白い科学本が出ていたとは。
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きっかけはネットの二次小説です。 がっつりSFで読み応えのある作品だと思いました。 作られた年代を感じさせない作品だと思います。 一番すごいと思ったのは作品の内容が突拍子もない設定ではないと思ったことです。 SFといえば「2001年宇宙の旅」を連想してしまう自分としては対極の位...
きっかけはネットの二次小説です。 がっつりSFで読み応えのある作品だと思いました。 作られた年代を感じさせない作品だと思います。 一番すごいと思ったのは作品の内容が突拍子もない設定ではないと思ったことです。 SFといえば「2001年宇宙の旅」を連想してしまう自分としては対極の位置にあるこの作品にすごい新鮮さと感動を与えられました。 SFが苦手だなぁ、自分文系だなぁと思って手を出さなかった方にもこの二つの作品を続けて読んでほしいなぁって思います。
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こんなに面白い本、久しぶりに読んだ。SF なんて、ほとんど読んだことがないのに、偶然本屋さんで手に取った―そのことが運命だったんじゃないかと思えるくらい衝撃的でした。 子供のころに、赤毛のアンやハリー・ポッターを読んだときと同じ、いやそれ以上の衝撃。 科学的に正しいかどうかな...
こんなに面白い本、久しぶりに読んだ。SF なんて、ほとんど読んだことがないのに、偶然本屋さんで手に取った―そのことが運命だったんじゃないかと思えるくらい衝撃的でした。 子供のころに、赤毛のアンやハリー・ポッターを読んだときと同じ、いやそれ以上の衝撃。 科学的に正しいかどうかなんて、私にはまったくわからないけれど、物語にぐいぐい引き込まれて、気づいたら読みきっていた。 読みながら背筋がぞくぞくするような本になんて、めったに出会あえるもんじゃない。
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SFにミステリー要素を含んだ謎解き展開が凄まじい。作家自らが想像した世界を科学的に解き明かすとは・・。 特に、「星を継ぐもの」の意味がわかったときはニヤリとさせられた。 後は、終盤のダンチェッカーの演説が格好良いなぁ。
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バリバリのSF小説。 SF黄金期の青少年はこんな本を読んでいたのか。 現代に読んでもまったく古臭さを感じさせないのがすごいです。
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読む前に勝手に想像していたものとは違った(もっと宇宙探索的なものがメインかと思っていた)けど、良い方向へ裏切られた感。 ひとつ謎が明らかになるとまた次の謎が湧いてきて、続きが気になって仕方がなかった。 “星を継ぐもの”の意味が分かった瞬間は鳥肌が立った。 個人的に、物語を読むに...
読む前に勝手に想像していたものとは違った(もっと宇宙探索的なものがメインかと思っていた)けど、良い方向へ裏切られた感。 ひとつ謎が明らかになるとまた次の謎が湧いてきて、続きが気になって仕方がなかった。 “星を継ぐもの”の意味が分かった瞬間は鳥肌が立った。 個人的に、物語を読むにおいてはSF的なガジェット云々よりも、人の考えや生き方が描かれているものに惹かれるので、研究者たちがそれぞれの主張をぶつけ合い、謎を解こうとする一連の流れが非常に面白かった。
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海外のSFが読みたいなぁ、と思って古本屋で物色していて見つけた本。 作者の中にある自然法則についての仮設を延々と書き綴ってあるわけで、ある意味、小説とは言い難い部分もあるけれど、「地球外生物の存在」というアイテムが、その部分を充分に補っているように思う。また、キャラクターも...
海外のSFが読みたいなぁ、と思って古本屋で物色していて見つけた本。 作者の中にある自然法則についての仮設を延々と書き綴ってあるわけで、ある意味、小説とは言い難い部分もあるけれど、「地球外生物の存在」というアイテムが、その部分を充分に補っているように思う。また、キャラクターもそれぞれが個性に溢れていて、特にダンチェッカーは、「科学者にこういうヤツ、よくいるよなぁ」という生々しさがとてもよい。マドスンみたいな「専門バカ」もよくありそうだし。ハントやコールドウェルみたいなタイプははっきり言って現実には希少だけど、ハントは自分もそうなりたい、と思うような学際的な感覚の優れた人物で、コールドウェルは自分の上司に是非いてほしい。そういう現実と非現実の間のバランスがものすごくいい。 読んでいたのが夜中で、のめり込んで寝れなくなったのだが、読後、「これはもしかしたら事実かもしれない」と思い、地球外生物が今にも地球にやってきたらどうしよう、と考えて、怖くなってしまった。ルナリアンのような好戦的な生命体が地球に乗り込んできたとしたら……。恐怖である。
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