星を継ぐもの の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白いSFだと思う。SFは読まないのだが、再び最近話題になっているようなので読んでみた。月で発見された5万年前の人間にそっくりな死体。チャーリーと名づけられたこの生物は、どこから来たのか?地球上にはまだその時期、知性をもった人間はいない。この謎を説くSF。
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Linker No.2 統合新領域学府ユーザー感性学専攻1年 あずきさん 月面で、1人の男の死体が発見された。彼は深紅の宇宙服をまとっていた。しかし、彼はどの月面基地にも所属していない。彼は5万年前に死亡していた。彼は何者なのか。地球人なのか。だとすれば、なぜ彼は月にいる...
Linker No.2 統合新領域学府ユーザー感性学専攻1年 あずきさん 月面で、1人の男の死体が発見された。彼は深紅の宇宙服をまとっていた。しかし、彼はどの月面基地にも所属していない。彼は5万年前に死亡していた。彼は何者なのか。地球人なのか。だとすれば、なぜ彼は月にいるのか。ハント博士やその他の科学者がチャーリーと名付けられたその男の正体に迫ろうとするSF小説。 小難しい単語もたくさん出てくるし、何度も頭の中が混乱するけれども、最後に向けて博士達とともに「え、まさか」「いやでも」「もしかして」と問いと否定を繰り返していく展開がとにかく面白い。続けて『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙』もある「巨人たちの星シリーズ」の第一作。
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SFミステリー物は大好きで映像でよく見るんですが、文章にしてしまうと、何だか迫力というか現実性に欠けてしまう印象が残りました。
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月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった死体。綿密な調査の末、この死体はなんと死後5万年が経過していることが発覚する! すんばらしい。こういう本、大好きである。 壮大にして精緻、知的好奇心と人類のロマンが詰まった、ハードSFにして超大風呂敷ミステリー。いやはや、読んでいる間中...
月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった死体。綿密な調査の末、この死体はなんと死後5万年が経過していることが発覚する! すんばらしい。こういう本、大好きである。 壮大にして精緻、知的好奇心と人類のロマンが詰まった、ハードSFにして超大風呂敷ミステリー。いやはや、読んでいる間中わくわくどきどきさせていただきました。 とにかく著者の頭の良さに感嘆。 本格的なSFで、物理や化学の専門用語が頻出するのだけれど、それでも登場するさまざまな人間のものの考え方や思考の過程が実にわかりやすく、筋道を立てて説明してあり、その文章だけでもう、私はじーんと来てしまった。 というか、この本のほとんどはその「いかにして目の前の『謎』を説明するか」で出来ている。その『謎』とはもちろん、月面で発見された死体のことであり、その後木星の衛星であるガニメデという惑星で発見される、現生の地球人よりもはるかに高度な文明世界で作られたと思われる宇宙船のことだ。 これだけ突飛かつ壮大な謎を、少しずつ少しずつ客観的事実を比較し、検討し、考察し、解き明かしていくことの、なんと面白いことだろう。 これはもちろん、作者の類稀なる頭の良さと、持ち前の知識の豊富さ、そして冷静な判断力によるところが大きいと思われる。 しかし、それだけではないのだ。そこには「自分の知らないこと」に対する好奇心と意地と夢がある。ロマンがある。人間のしぶとさと努力がある。そして何より、未来への希望がある。 文庫にして300ページというコンパクトさながら、余すところが一切ない、素晴らしく中身の詰まった小説だった。 SFファンだけでなく、「ワンダー」なものを求める全ての人に読んで欲しい、驚きと喜びに満ちた傑作エンターテイメント。 文句なしの殿堂入りです。
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1977年に発表されたSF。JPホーガンが36歳のときに書いた処女作。月で発見された宇宙服姿の人類の死体は5万年前のものだった!ということからとんでもなく壮大なストーリーへと展開します。人類の激しい闘争心と攻撃性、どんなに追い詰められても諦めない精神力はどこからくるのか?この激し...
1977年に発表されたSF。JPホーガンが36歳のときに書いた処女作。月で発見された宇宙服姿の人類の死体は5万年前のものだった!ということからとんでもなく壮大なストーリーへと展開します。人類の激しい闘争心と攻撃性、どんなに追い詰められても諦めない精神力はどこからくるのか?この激しさは他の生物とかけ離れていないか?という問いが最後に答えを得ます。
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このサイエンス・フィクション、後半の展開がかなり面白い。 ほんとそうかも!なんて思えてきちゃう。 遠い過去についてその時の状況や心境を思い描き、記憶を辿るようなハントの姿に、なんともいえないセンスを感じるんだよね。数学者の美的センスというかねぇ。あの想像力があるからこそ、生まれ...
このサイエンス・フィクション、後半の展開がかなり面白い。 ほんとそうかも!なんて思えてきちゃう。 遠い過去についてその時の状況や心境を思い描き、記憶を辿るようなハントの姿に、なんともいえないセンスを感じるんだよね。数学者の美的センスというかねぇ。あの想像力があるからこそ、生まれる何かがあるんだろうなって思える。 ネアンデルタール人とクロマニョン人の話(前者は忽然と姿を消し、後者が生き伸び今の人間になった)、伊坂本(「重力ピエロ」)で登場したばかりだったので、個人的により楽しめたかもな。
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非常におもしろい。 現在書かれているといわれてもおかしくないくらい、時代を感じさせない内容。 月面にて発見された「チャーリー」から始まるミッシングリンクを追う物語。途中この展開は…という部分もありますが、おすすめの1冊です。
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やっぱりSFは若いうちに読むべきだな、と痛感。 歳とると、素直に信じられなくなるよ。 でもガニメデで宇宙船が発見されるまではハマった。 残念だったのは、主人公が最初は無機質な物理学者として書かれているんだけど、マネージャになるにつれ魅力が無くなっていくのが残念。主人公のセリフが広...
やっぱりSFは若いうちに読むべきだな、と痛感。 歳とると、素直に信じられなくなるよ。 でもガニメデで宇宙船が発見されるまではハマった。 残念だったのは、主人公が最初は無機質な物理学者として書かれているんだけど、マネージャになるにつれ魅力が無くなっていくのが残念。主人公のセリフが広報にしか聞こえないんだよね。 それに比べてダンチェッカーは最初から最後まで、偏屈さが一貫していて好感が持てる。
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読まなくても良かった。謎は謎を呼び、混迷を極めたかにみえた。私心の外で。 しかし、私にはどうでも良かった。だって、設定説明なのだもの。だから、 読まなくても良かった。はやぶさブームに沸く我が社にあっても。宇宙は遠い。
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SFにはうとい私だ。SF、特にハードSFのオールタイムベストの上位に連ねる本作。ミステリとしても一級だというので、トライしてみた。 「月面で発見された死体は、地球人とそっくりでしかも5万年前のものだった」という冒頭。こんな謎を提示されたら、否が応でも食いついちゃう私だった。 ...
SFにはうとい私だ。SF、特にハードSFのオールタイムベストの上位に連ねる本作。ミステリとしても一級だというので、トライしてみた。 「月面で発見された死体は、地球人とそっくりでしかも5万年前のものだった」という冒頭。こんな謎を提示されたら、否が応でも食いついちゃう私だった。 しかし、読みづらいことこの上ない。化学や物理学など様々な理論が出てきて、頭を悩ませながら読んだ。でもそんな辛さは途中まで。次から次へと新しい謎が提示され、ページをめくる速度も早くなっていく。ページターナーとはこういう本を言うのだと納得。 最後にはすっきりしたし、エピローグの余韻もなかなか。
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