星を継ぐもの の商品レビュー
冒頭だけちびっと読んで、半年くらい放っておいたのを ようやく読了。 面白かった。 ひとつ謎が解かれる度に、また新しい謎が提示される。 月で発見されたルナリアンはどこから来た誰なのか? 我々人類との関わりは?どうして滅んだのか? 新たに発見されたガメニアンとは? 30年前の作品...
冒頭だけちびっと読んで、半年くらい放っておいたのを ようやく読了。 面白かった。 ひとつ謎が解かれる度に、また新しい謎が提示される。 月で発見されたルナリアンはどこから来た誰なのか? 我々人類との関わりは?どうして滅んだのか? 新たに発見されたガメニアンとは? 30年前の作品にも関わらず、書かれている科学技術や宇宙航法などが かなりの説得力をもっていた。 ブラックホールを人工的に作って、その効力で宇宙船を進ませるとか。 きっと作者は、書いててノリノリだったのだろうなあ。 現在、小学館から漫画版が出ているらしい。
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カテゴリーはハード SF なんだろうけど、 謎解き、ミステリーとしてワクワクしながら楽しめた。 飽きる部分、ダレる部分が全く無く、 素晴らしい読後感を味わえる。 名作、傑作と呼ぶに値する作品。 1981 年 第 12 回星雲賞海外長編賞受賞作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SFの名作と聞いていたので、SFは不得手ながらも一度読んでおきたいと思っていた。 最初こそ、宇宙科学?的な用語に馴染めず物語に入り込めるか不安だったが、謎、また謎の連続に興味をひかれ、後半の展開の面白さはお見事!
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文庫本の帯に創元SF文庫読者投票1位と あったので、SF好きの方には有名な作品 でしょうか。 1980年が初版なので、何と30年前の作品! いまだに売れ続けているというのも作品の持つ魅力でしょうか。 本を開くと題名のすぐ下にあらすじが紹介されて います。 月面調査隊が真紅の宇宙...
文庫本の帯に創元SF文庫読者投票1位と あったので、SF好きの方には有名な作品 でしょうか。 1980年が初版なので、何と30年前の作品! いまだに売れ続けているというのも作品の持つ魅力でしょうか。 本を開くと題名のすぐ下にあらすじが紹介されて います。 月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった 死体を発見した。・・・驚くべき事実が明らかに なった。・・・ほとんど現代人と同じ生物である にもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。・・・ この文を読んだだけで、もうゾクゾクワクワク 本の虫が蠢きます!本屋さんで見つけて即 購入してあっという間に読み終えてしまい ました。 SFといっても荒唐無稽な筋立てでなく、生物学 や物理や天文学など作者はかなりの専門的な知識 を駆使してお話を展開しています。 面白いには違いないもののその辺り当方の理解力 では一筋縄ではいきません。また元に戻って読む こともしばしばでした。 それにしても、この本はおすすめです。 彼の描いた2028年の頃の地球の世界に入り込み ました。 それによるとその頃の世界では、すでにイデオロギーや民族主義に 根ざす緊張は科学技術の進歩によってもたらせた、 全世界的な豊穣と出生率の低下によって霧消した。 ・・・のです!そして、・・巨大な、均一な地球 社会が形成され・・政治家の理不尽な領土意識は 自然に消滅・・超大国の防衛予算は年々大幅に 削減された。・・軍備放棄はすでに全世界の合意 に達していた。・・ とあります。この作品が 世に出た時代はまだ、アメリカとソビエト連邦 が対立構図にあって宇宙開発を推し進めていた ことを考えると、作者の意図が見えてきます。 それを考えると、この小説では確かに宇宙侵略の 構図もあるのですが、核爆弾はなくならない、 民族の対立は世界のどこかで必ず起こっている、 貧困の格差の増大、金融の世界ではマネーゲーム が横行・・・と2010年の今は決して明るい未来 とは言えず、作者の宇宙観の方が健全に思えます。 あと20年で小説の世界のように、誰でも手軽に 月世界に旅行することは無理でしょうし、 30年前は21世紀への夢がまだまだ膨らんでいた のだと思ってしまいました。 科学の発達が人間を幸せにするかどうかは、 やっぱりその使い方にあるのは間違いありません。 ただこの本には欠点がひとつだけあります・・ この本が出版された当時の活字の大きさのまま。 小さいので老眼の方には老眼鏡は 必携です。
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星を廻せ、クルクルと。人間は宇宙人である。広い宇宙を(いまのところ)支配する唯一の知的生物である。宇宙はいつ滅亡してしまうのか。人類は宇宙を滅ぼすのか、それとも、守るのか。宇宙はロマンだ!
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情緒的な言葉は使われず、ルポタージュのように、解明された事実とその解説が行われていくことが面白くて目が離せない。そしてなぜかそこかしこでロマンを感じる。宇宙も歴史もなにもかも、ひとつのものなんだと漠然と、そしてまた人間って小さくも壮大だな、なんて思いました。今まで読んだSFの中で...
情緒的な言葉は使われず、ルポタージュのように、解明された事実とその解説が行われていくことが面白くて目が離せない。そしてなぜかそこかしこでロマンを感じる。宇宙も歴史もなにもかも、ひとつのものなんだと漠然と、そしてまた人間って小さくも壮大だな、なんて思いました。今まで読んだSFの中では一番面白かったかな~。SFのジャンルも幅広いものですね。 コリエルの日記にあった「こんなことをするために生まれてきたのではない」という趣旨の文章・・・どこにいても思考能力がある者は、いつもそんなことを考えるものなのですね。なんだかしみじみしてしまいました。
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すばらしい作品。 かなり難しい内容なのに読み進めるのを止めることが出来なかった。 あえて文句を言うなら、戦争の無くなった未来の話であることと、有色人種が一人も出てこないことくらいか。
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8月から読み始めて合間合間を見ながら 何とか読みきりました。 正直長々と退屈で難解な記述はは多かったけど、 読み終えてホントすっきりしました。 読んでよかったです。 今は爽快感でいっぱいの気持ち。 そこらのSFとはレベルが格段に違って 作りこまれてるなという印象です。
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SFとはこういうものなのか!全体の緻密さもそうだが、科学により未知のものが徐々に明らかになっていくのがたまらない。
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異星人のミイラの発見を起点に、進化の過程や人類の起源までを扱った硬派な科学SF。登場人物は淡々と発見された科学的事実を基に推論を重ねる主人公と仲間の科学者達だけという、SFにしては地味な設定だが、次々と明らかになる異星人の謎と新たに湧き上がる疑問にグイグイと引き込まれ、一気に読破...
異星人のミイラの発見を起点に、進化の過程や人類の起源までを扱った硬派な科学SF。登場人物は淡々と発見された科学的事実を基に推論を重ねる主人公と仲間の科学者達だけという、SFにしては地味な設定だが、次々と明らかになる異星人の謎と新たに湧き上がる疑問にグイグイと引き込まれ、一気に読破。SF初心者だが、これを機に他のものにも手を広げてみたいと思う。
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