星を継ぐもの の商品レビュー
とても良かった。すごく面白かった。 古い作品なので、訳が読みにくいかも?と思いながら読み始めたが思った程ではなかった。
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月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった5万年前の死体。 あまりにも壮大な謎。 そして次々に明かされる事実をもとに、科学者たちが5万年前の宇宙で起こった狂乱を解き明かす。 本格的なSFであり、難しい科学用語が頻出するのは確かなのだが、分からなくても十分に楽しめる。 仮説を立て、...
月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった5万年前の死体。 あまりにも壮大な謎。 そして次々に明かされる事実をもとに、科学者たちが5万年前の宇宙で起こった狂乱を解き明かす。 本格的なSFであり、難しい科学用語が頻出するのは確かなのだが、分からなくても十分に楽しめる。 仮説を立て、否定し、また新たな仮説を立てる、という流れは紛れもなくミステリのそれであり、ラストで明かされる思いもよらない真実により、数々の奇妙な謎が繋がっていくさまも美しい。 読み終えた後もしばらく余韻に浸らざるをえない。 昨日読んだ『白い家の殺人』の解説の、 「確かのものは残り続け、読まれ続けなければならないのだ」 という言葉を思い出した。 SFとしても、ミステリとしても歴史に遺る傑作。
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このハードSFの舞台は2028年頃の地球、月、ガニメデである。 1980年初版のSF翻訳本ゆえに使われる単語、漢字、日本語の表現に所々古く感じられるものが見受けられ、物語設定との間に違和感を感じてしまう。 特にハードSFにとって不幸なのは、現在の読者から見てある分野における科学技...
このハードSFの舞台は2028年頃の地球、月、ガニメデである。 1980年初版のSF翻訳本ゆえに使われる単語、漢字、日本語の表現に所々古く感じられるものが見受けられ、物語設定との間に違和感を感じてしまう。 特にハードSFにとって不幸なのは、現在の読者から見てある分野における科学技術の進歩が著者のイマジネーションをも凌駕してしまっている点にある。 ミッシングリングの新発見、DNA鑑定によるネアンデルタール人とクロマニヨン人との関連性、地球上の進化における月の潮汐力の影響等々を考えるとストーリーは崩壊する。しかも、まだファクシミリを使っているとか。画像モニター、喫煙習慣等々については少々頭を抱えたくなる。 しかし、SFが好きだった十代の頃を思い出し、面白く読ませて頂きました。
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月面で発見された宇宙服を着た死体はどの基地の所属でもなく、なんと五万年前に死亡していた。 情報量が多くて大変だったけど、納得のいくラストだったので読んだ甲斐があった。 見事なタイトル回収。
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文庫版の裏表紙に本書のあらすじが書かれている。 【引用】 月面で発見された深紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密な調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもなければ、ましてやこの世界の住人でもなかった。彼は五万年前に死亡していたのだ! 【引用終わり】 五万...
文庫版の裏表紙に本書のあらすじが書かれている。 【引用】 月面で発見された深紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密な調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもなければ、ましてやこの世界の住人でもなかった。彼は五万年前に死亡していたのだ! 【引用終わり】 五万年前に死亡した彼はいったい何者なのか、どこから来たのか。 物語は、この謎を解くべく進んでいく。何度かのどんでん返しもあり、SFではあるけれども、一種の謎解きミステリーを読んでいるような面白さがあった。 彼が実際に何者だったかをここで書くとネタバレになってしまうので、書かないが、謎解きの結果は、十分に納得できるしアッと思わせるものだ。また謎解きに至るプロセスも読者に十分な情報が与えられており、フェアだと思う。 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」に続けて読んだ古典的なSFの名作。 これまで、私が読んで面白いなと思ったSFは「夏への扉」「アルジャーノンに花束を」等であり、これらも古典的な名作。読んだのは随分前のことだし、両作品はこれ以上ないくらいに面白かったのだけれども、なぜか、SFへの苦手意識が続いていて、それ以降もSF作品はほとんど手に取ることがなかった。それを克服しようと思って手に取った「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」および本書「星を継ぐもの」であるが、苦手意識は十分に克服された。いずれも一気読みの面白さだった。
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月面で発見された深紅の宇宙服を纏った死体。検査の結果、死体は月面基地所属でも地球のいかなる人間でもなかった。 彼は五万年以上も前に死んでいたのだ。 この謎に挑む原子物理学者ヴィクター・ハントと生物学者クリスチャン・ダンチェッカー、各調査・研究チームの動向を描いていく。 謎に挑...
月面で発見された深紅の宇宙服を纏った死体。検査の結果、死体は月面基地所属でも地球のいかなる人間でもなかった。 彼は五万年以上も前に死んでいたのだ。 この謎に挑む原子物理学者ヴィクター・ハントと生物学者クリスチャン・ダンチェッカー、各調査・研究チームの動向を描いていく。 謎に挑み始めてから「おや、ダイジェストというか動向や考え方中心だな」で退屈になるかと思いきや赤い宇宙服の人についての場面など、過去に繋がっていく展開は飽きずに面白く読み進めることができました。こ、これは「そうきたか!」 ダンチェッカー、鼻につくなぁ〜 って思ってたけどハントと両輪でキレ味だしてくるからこのままライバルとして競り合っていってほしい。 次作「ガニメアン、めっちゃ優しいやん」も楽しみです。 (※正式名称「ガニメデの優しい巨人」)
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2021/08/14現在、Amazonで738件、ブクログで1280件、読書メーターでは3754件ものレビューがある、言わずと知れたハードSFの金字塔。いまさら自分ごときが語ることなど何もないといえる。久しぶりに読んでみて、今もってセンス・オブ・ワンダーの衝撃、ミステリーやドキュ...
2021/08/14現在、Amazonで738件、ブクログで1280件、読書メーターでは3754件ものレビューがある、言わずと知れたハードSFの金字塔。いまさら自分ごときが語ることなど何もないといえる。久しぶりに読んでみて、今もってセンス・オブ・ワンダーの衝撃、ミステリーやドキュメンタリーとしての味わい、人間の強さを信じたくなる感動は古びていないと思った。手元にある文庫本では、【1980年5月23日初版 2018年12月7日100版】とあり、100刷の記念帯と共に購入したものだ。本は定期的に手放してしまうタチだが、これは永久保存せざるをえまい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正直SF物って好きではなく、スターウォーズシリーズさえまともに見たことがありません。 いろんな方が薦めているのを機にSF物の大道として本作を手にしました。 いやぁ〜参った。 こんなに面白いとは正直思ってもいませんでした。 月で発見された死体(後にチャーリーと名付けられる)。 調査の結果、チャーリーは死後5万年を経過していることがわかり、そこから始まった物語はいつしか人類の歴史を追い求める旅へと繋がっていく。 推理小説かのごとく仮説を検証し、事実を解明してどころなんて、ミステリー作品としても楽しめる内容で大満足です。 1980年に初版された本作が30年以上経った今でもワクワクしながら読めるって凄いですよね。 そして...本作もシリーズ続編があるんですね^^; 早く積読減らさないと(苦笑) 説明 内容紹介 【星雲賞受賞作】 月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。 出版社からのコメント 現代ハードSFの巨匠のデビュー作! 小野不由美さんが推薦! 「SFにして本格ミステリ。謎は大きいほど面白いに決まっている」
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自分が科学的な素養を持っていないので、初めはとっつきづらく感じたが、読み進めていくうちに、各要素が繋がり、謎が明らかになっていくことで、ワクワクが圧倒していった。 面白かった。
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すごく評価が高かったから頑張って読んだけど全然意味がわからなかった。 また数年後機会があれば読み返してみたい。
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