Yの悲劇 の商品レビュー

エラリー・クイーン(著者),鮎川信夫(著者)

2018/09/27

海外ミステリー名作中の名作だから今更という気もするけれど、久々に再読。

序盤から細かい伏線が散りばめられ、最後にきちんと回収している点に、ミステリーとして非常にフェアな印象を受ける。レーンが最後の最後まで種明かしをしない姿勢には若干イラっとするけど。特に凶器にマンダリンを使った理由の解釈は秀逸。
翻訳もの特有の読みにくさや、時代の違いからくる分かりにくさはあるけど、ドルリー・レーン四部作の中では一番好み。

2016/01/12

主人公が特別な力を持っているとか、突然、違う目線で話が進むとかいうことはなく、終始、第三者の客観的な位置から話が進み、読者に情報をすべて提供するという形の推理小説だった。
なんの矛盾も残さないよう、結構しつこいくらい説明があったので、なんとなく最後の方で犯人がわかってしまったが、潔くて、すっきり読むことができた。
順番がバラバラになっちゃうけど、他のシリーズも読んでみようと思った。

2015/05/09

死体が本当にヨーク・ハッターなのか？ってのがひとつのポイント。
世が世ならDNAであっという間に判明してしまうのに。
あぁもどかしい。
なんて思いつつ読んでたけど、読み終わってみれば「あ、そっか」
思いっきり犯人が分かりやすく書いてあった。
名探偵ならもっと早く気付いてよ。
なんでこれが名作といわれるのかが分からない。
まぁ「Xの悲劇」よりは読みやすかったけど。

2014/10/21

これを読んでいると、ハムレットやマクベスが読みたくなりますなぁ　久しぶりにシェイクスピアを楽しもうか思案中（笑）

2014/10/13

名作中の名作ですから、あらためて何も言うことはないのですが、魅力的な登場人物群、論理的な推理、意外な犯人と結末など完璧です。

2014/10/12

ヨーク「Yの悲劇ってかワイの悲劇ってかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗガッハッハッハッハｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

噂に違わぬ面白さだった。伏線をフェアに張ってくれるって素敵さすがエラリー・クイーン先輩！！！（解けたので気分がいい）
日本のクイーンたる有栖川せんせいもYの悲劇に引きずられてアポロンとか絶叫城を作ってしまったんじゃないですかね……

2014/10/01

エラリー・クイーン、初めて読んだ。「それっぽい、そうっぽい」なんてのは一切排除した、正確にパズルを組み立てる作業のよう。ドルリー・レーンのなかなか明かさないところは、いかにも！な探偵スタイルで、警部と一緒にやきもきしたわぁ。かっこいいけどキザっちい。そしてマンドリン。マンドリンの衝撃。あー！おもしろかったー。

2014/09/19

行方不明の富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの港に揚がった。警察は毒物による自殺と断定したが、その後、ハッター一族の邸では奇怪な事件が起こり始める。子供のジャッキーが毒物の入った飲み物で危うく命を落としそうになり、未亡人のエミリーがマンドリンという奇妙な凶器で殺害されたのだ。狂気じみた一族を巻き込んで展開される驚愕すべき完全犯罪―名探偵ドルリイ・レーンが解明にいどむ連続殺人の全貌とは?スリリングな謎、用意周到な伏線、明晰な論理性と、本格ミステリに求められるすべてを備えた不朽の名作。（「BOOK」データベースより）

ずいぶん昔に読んだことがあるはずだけど、記憶がないので、読んでみました。
おもしろかったー。
読んだことがあると思い込んでいただけなのかも。
あーそういえばとか全然思わなかったし、完全に初めての本として読みましたから。

これぞエラリー・クイーン、これぞ本格ミステリ。
あまりに有名な作品過ぎて今さら何も言うことはないという感じ。
やっぱり私、本格物が好きだなあ。

2014/07/14

私は、ミステリーって活字じゃなくて、映像で観る方がいいのかも…
レーンの思わせぶりな言い方、イライラしたー（≧∇≦）
犯人、緻密な理屈じゃなくて、動物的？直感でコイツ怪しいって思った輩だったヽ(´o｀；

2015/10/01

言わずと知れたパズラーの最高傑作です。
やはり「マンドリンの選択」が一番印象的でした。二階の寝室で撲殺事件が発生するのですが、周りには凶器になる物が沢山あるのに、わざわざ一階にあるマンドリンを選んだという謎が不合理で不気味です。真相はあまりにも合理的で鋭い論理だったのでビックリしました。
文体がずっしりとした感じでなかなか読むペースが上がりませんでしたが、推理の醍醐味を満喫できました。意外な展開も用意されているので、一読の価値は十分にあると思います。