グリーン家殺人事件 の商品レビュー
一言でいうと、結構オドロオドロしかったです。人間の心理を考えて事件を 解決していくという捜査方法に最初疑問を持ちながら読んでいました。 証拠があまりない状況からよくもまあという気がしました。 他のダインの小説を読んでいませんが、まずは興味を持ちました。 ちょっと横溝正史さんの推理...
一言でいうと、結構オドロオドロしかったです。人間の心理を考えて事件を 解決していくという捜査方法に最初疑問を持ちながら読んでいました。 証拠があまりない状況からよくもまあという気がしました。 他のダインの小説を読んでいませんが、まずは興味を持ちました。 ちょっと横溝正史さんの推理小説って少しアイデアここからとっているかな とも思いつつ
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現代の目では、ここまで容疑者が減れば見当がついてしまうのが難点か? が、当時の読者層を考えれば充分インパクトがあり、衝撃的な作品であったろうと推察できる。 ここからミステリーは進化を重ねた。 記念碑的作品。
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ヴァン・ダインの古典ミステリーの傑作。 その独特な知的で暗い雰囲気が別世界へと誘ってくれる。そう、古典傑作ミステリーの良いところは雰囲気を味わえることなのだ。 相変わらず名探偵のはずのファイロ・ヴァンスを前に、連続殺人でもう大変です。 大学時代、英語の講義中にひそかに?読みふけっ...
ヴァン・ダインの古典ミステリーの傑作。 その独特な知的で暗い雰囲気が別世界へと誘ってくれる。そう、古典傑作ミステリーの良いところは雰囲気を味わえることなのだ。 相変わらず名探偵のはずのファイロ・ヴァンスを前に、連続殺人でもう大変です。 大学時代、英語の講義中にひそかに?読みふけった思い出があります。私はこれで英語の単位を落としました。(笑)
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この雰囲気、いいよいいよー。 ファイロ・ヴァンスのお高いキャラ設定も。 結末も本格ミステリらしい。
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初めて呼んだのは小学生のとき。 推理小説を読み慣れているひとなら途中で犯人がわかってしまうかもしれませんが・・ 結末を知っていても何度も繰り返し読んでしまう一冊です。
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グリーン家の人々が次々に殺され、ヴァイス(探偵)が調査、犯人を追いつめる。怪奇調。 犯人を断定するまでが冗長ぎみ。
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ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。一ダースにのぼる著者の作品中でも、一...
ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。<Amazonより> 閉鎖された館の中で起こる連続殺人、限られた容疑者というまさに正統な本格推理。怪しすぎる一族や前世紀(発表当時にもはや前世紀だったので現在からはさらに過去)の館、本格の雰囲気を感じることができる作品ではあるが、すでに色褪せてしまっている。それが古典というものか。探偵ファイロ・ヴァンスは、一つ一つのピースを探し出しはめ込むように筋道立て推理を展開するが、事件事態に心理的なものが入り込むことは全くない。事件には殺人の動機も、ロマンスもない。これが本格というのなら、本格焼け野原になるのも仕方がない。しかし、ヴァン・ダインの影響を受けたというクイーンやそれ以降の推理小説、日本の綾辻初めとする新本格のレトリックの根底になっていることは事実。本格の雰囲気を楽しむには良い作品です。
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ニューヨークにある古い旧家の邸宅グリーン家の屋敷で二人の娘が拳銃で撃たれる事件が起こった。捜査に携わることになった警察、検事らは、グリーン家の内部にただならぬ憎悪が渦巻いているのを感じる。そしてこの事件を皮切りに、グリーン家の人々が次々と殺害されていく。犯人は限られた関係者の中に...
ニューヨークにある古い旧家の邸宅グリーン家の屋敷で二人の娘が拳銃で撃たれる事件が起こった。捜査に携わることになった警察、検事らは、グリーン家の内部にただならぬ憎悪が渦巻いているのを感じる。そしてこの事件を皮切りに、グリーン家の人々が次々と殺害されていく。犯人は限られた関係者の中にいるはずなのに糸口が見つけられず、連続殺人を止める手立てがないまま、捜査関係者は頭を悩ますのだった・・・。悔しいことに犯人当ては惨敗。(以下ネタバレ含むため未読の方はご注意)第1、第2の犯行では被害者が部屋の明かりをつけてくつろいだ格好でいたこと、ともに驚きの表情を浮かべていることなどから、グリーン家の内部に通じた身内の犯行だと早くから見当をつけ、どちらの犯行時にも所在が不明だった○○○が怪しいと決めつけてしまったのが自分の敗因。続く第3の犯行時にも屋敷内の×××の部屋にいたし(アリバイ無し)、第4の犯行直前まで屋敷にいたから、決定的だな、警察は何をもたついているんだとやきもきしながら読んだ。実際、第2の犯行以降、警官が屋敷に張り付いている中で犯行を重ねるのは余程の知恵、計略、度胸、狂気がないと無理で、消去法で犯人を絞っていくと○○○ぐらいしか残らない。まさか真っ先に容疑者から外した××が見事に皆を欺いていたとは…。第1の犯行では被害者、第3の犯行では完璧なアリバイがあり、第4の犯行の被害者にまでなった××。「怪しいものは犯人ではなく、むしろ怪しくないものほど疑え」という定説どおりだった。第1の犯行時の凶器・拳銃の隠し方はホームズの「ソア橋」に準えている(これを思いつかなかったのはホームズファンとして不覚)。一番肝心な第3の犯行のトリックは、いまいちイメージが掴めなかった。仕掛けに使われた暖炉の鏡板だとか覗き孔、靴脱ぎ器がなんだか解らないから仕掛けの説明もおぼろげにしか理解できず…。犯人は屋敷内にいる、でも屋敷を離れられない、しかも警察の目と鼻の先で起こる連続殺人は防ぐことができない・・・という状況を作り出した著者はさすがだ。ただ、傑作との呼び声高いこの作品、期待したほどには面白く感じられなかった。ヴァンスの能書きが妙に長ったらしいし、原書註、訳注の異様な多さにも辟易したからかも。でもこれに慣れてきたので、せめて「僧正殺人事件」は続けて読んでみたい。
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ミステリーの定番作品。海外の旧家ものの手本。 ただ、やっぱり井上勇訳は読みにくい…「僧正殺人事件」のように様々な出版社から訳文が出てくれればと願う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グリーン家で起きた二人の女性銃撃事件。ジュリアは死に、アダは背中を撃たれ負傷。マーカムに捜査を依頼したチェスター・グリーンも次の犠牲者に・・・。何か知っているとほのめかしていたレックス。事務所でアダが秘密の書類の告白をしそれをもってくるように依頼されたレックスもまた告白直前で射殺された。同じ階にいた者には銃声が聞こえなかったが、階下にいた執事には聞こえた銃声。そして最後の惨劇は毒殺。命を取り留めたアダと死亡したグリーン夫人。シーラとグリーン家の主治医の秘密結婚。犯人を追い車を走らせるヴァンス。 2007年4月2日再読 2009年2月10日再読
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