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グリーン家殺人事件 の商品レビュー

3.7

54件のお客様レビュー

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2013/02/11

「僧正殺人事件」と並び称されるS・S・ヴァン・ダインの古典的傑作。一家皆殺しを狙う犯人と名探偵という図式は、この作品から始まったわけで歴史的価値は無論高いのだが、それ以上に巧緻な推理の積み重ねで犯人に迫っていくスリルと、フーダニットの魅力は今読んでも十分以上に面白い。 「今のミス...

「僧正殺人事件」と並び称されるS・S・ヴァン・ダインの古典的傑作。一家皆殺しを狙う犯人と名探偵という図式は、この作品から始まったわけで歴史的価値は無論高いのだが、それ以上に巧緻な推理の積み重ねで犯人に迫っていくスリルと、フーダニットの魅力は今読んでも十分以上に面白い。 「今のミステリーはヴァン・ダインからどれだけ進歩できているのか?」と考えると、少し悲しい気がするのは僕だけだろうか。

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2013/01/08

言い回しというか、訳し方というかが苦手で読むたびに睡魔に襲われてしまった。 注釈が多いのもちょっと読みにくかった… ストーリーは悪くないと思う

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2012/12/16

ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスシリーズ3作目。 遺言で古い家に縛り付けられたお互いにいがみ合う家族、一癖も二癖もある使用人…古典探偵小説の醍醐味ですなぁ しかし、第一の殺人起きてすぐヴァンスが介入しておきながら、次々に惨劇はくりかえされちゃうのよねぇ 開かずの部屋を捜索する...

ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスシリーズ3作目。 遺言で古い家に縛り付けられたお互いにいがみ合う家族、一癖も二癖もある使用人…古典探偵小説の醍醐味ですなぁ しかし、第一の殺人起きてすぐヴァンスが介入しておきながら、次々に惨劇はくりかえされちゃうのよねぇ 開かずの部屋を捜索するのもだいぶ遅いし… 警察&探偵チームがだいぶお間抜けに見えてしまう展開でありました。 まぁ古典だとそういうのもわりと素直に受け入れられちゃうけどね。 ヴァンスの衒学っぷりも健在で楽しめる王道の作品でした。

Posted byブクログ

2015/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヴァン・ダインって聞いたことなかったんだけど、 推理小説が好きな古い人は、エラリー・クイーンやクリスティと同じくらいに人気あるらしい~。 知らなかったよぉ。 で、これはその作家の中でも3本の指に入るほど面白いんだって。 読んでみたけど、、、、うーん。。。。。普通じゃない? よくある資産家の家で起こった殺人事件よ。 クリスティを思い出すわ~。 こっちの方がクリスティよりも勝ってるとも思わないし、劣ってるとも思わない。 至って普通な推理小説でした。。。。

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2012/11/11

確かに面白かったが、一家の連続殺人というのは最近ではありきたりなのでそこまですごいともいえない。しかし当時は斬新だったのかもしれないのであまり触れない。 僕は僧正殺人事件を先に読んでしまっておりそちらの見立て殺人のインパクトが強すぎたのかもしれない。

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2012/08/26

時代的に考えると色々と古い部分もあるけれど重厚で 緻密なトリックが魅力的な話だった。 ただいかにも翻訳といった感じの淡々とした文章が 少し退屈に感じるのがもったいない。 海外モノを読むたびに思うことだけどやっぱり原文のままで 楽しめたらそれが一番なんだろうな、と思う。

Posted byブクログ

2012/05/07

ニューヨーク五十三番街の東のはずれに建つ旧家、グリーン家の屋敷。 その屋敷で、グリーン家の二人の娘が射たれ、 一人は命に別条はなく済んだものの、もう一人は命を落とす。 この惨劇を皮切りに、相次いで一家の者が殺されていく。 憎悪、嫉妬、貪欲が渦巻く家の中を、 家族の皆殺し...

ニューヨーク五十三番街の東のはずれに建つ旧家、グリーン家の屋敷。 その屋敷で、グリーン家の二人の娘が射たれ、 一人は命に別条はなく済んだものの、もう一人は命を落とす。 この惨劇を皮切りに、相次いで一家の者が殺されていく。 憎悪、嫉妬、貪欲が渦巻く家の中を、 家族の皆殺しを企む何者かが跋扈していることを感じ取るヴァンス。 一人、また一人と犠牲者が増えていく中、 検事のマーカムやヒース部長刑事らは殺人者の尻尾をつかめずにいた。 この難事件を前に、ヴァンスもいよいよ焦慮の色を見せ始めるが――。 ヴァン・ダインが著した12の長編のうち、1、2を争う傑作と名高い作品。 原題「The Greene Murder Case」。 ヴァン・ダインを読むのはおよそ3年ぶりとなる。 本作は上記のとおり高い評価を得ている作品であるから、 それなりの期待を込めて読んだのだが。 ヴァンスやマーカム、ヒースといった おなじみの面々の相変わらずの調子には安心を感じる。 とはいえ、その人物造形はやはりヴァン・ダイン流で、 色気や豊かな人間的魅力といった部分はあまり伝わってこないのだが そういった「固さ」まで含めた、作品に漂う雰囲気が ヴァン・ダインの作品の魅力なのだと言えよう。 ミステリ読みとして本作を読んで素直に感じたことは 「ああ、原始的だなあ」 ということである。 これはこの類の古典ミステリを読むときには必ず感じることで、 決してそれが悪いと言いたいわけではないのだが、 時代の移り変わりとともに様々な変容や進化を遂げた いわば「進化形」とも言えるミステリを多少読んだことのある身には いささか味気ない作品と思えてしまうのはやむをえないことだろう。 そういった、時代性などからくるものとは別に、 本作に関して「ちょっとな……」と思う部分も実は多かった。 そういった点をいちいち挙げていけばキリがないが、 要するに、本作で描かれている事件は全然難事件だとは思えないのだ。 容疑者の数はさして多くないし、不可思議な状況というわけでもない。 ヴァンスほどの優れた頭脳の持ち主でなくとも、 事件の真相および真犯人の正体は物語の中盤でだいたいわかる。 それなのに、犯罪捜査のプロであるマーカムやヒースばかりか、 探偵役のヴァンスまでもが 「さっぱりわからない。この事件は恐ろしい」 と何度も何度も繰り返し言っているので 「この人たちは真面目に考えているのだろうか」 と思えてしまう。 この点が、本作のミステリとしての魅力を大幅にそいでしまっている。 後半、ニューヨークの街をヴァンスの運転する車が爆走する場面など、 惹きつけられるシーンもあることはあるのだが、 「名作」の冠を戴くには力不足の作品だと個人的には思う。 今さら、ミステリマニア以外の人が読む意味はない作品なので、 そういった人以外には全然オススメしません。 逆に本格ミステリを偏愛している人にとっては必読の作品かと。 かく言う僕もこのジャンルにはそれなりの愛情があるので、 この作品も実は、決して嫌いではありません。

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2012/03/21

正統派。 前世紀の屋敷、旧家の人々、そして名探偵がいるのになぜか止められない連続殺人。本格ミステリにおける「お約束」がこの一冊にたっぷり詰まっている。もはや様式美の世界。 ファイロ・ヴァンスは比較的好きなタイプの探偵役だった。気取った衒学趣味も、慣れてくると楽しく読める。もうち...

正統派。 前世紀の屋敷、旧家の人々、そして名探偵がいるのになぜか止められない連続殺人。本格ミステリにおける「お約束」がこの一冊にたっぷり詰まっている。もはや様式美の世界。 ファイロ・ヴァンスは比較的好きなタイプの探偵役だった。気取った衒学趣味も、慣れてくると楽しく読める。もうちょっとエキセントリックだとなお嬉しいのだが。シリーズを通して読むと、キャラクターの厚みも分かるようになるのかな。 ただ、気になった点が一つ。本シリーズはヴァンスの友人である作者ヴァン・ダインの手記という形式をとっている……のだが、ワトスン役であるはずのヴァン・ダインは記録係に終始しており、その人物像は本文から全く伝わってこない。代わりに地方検事のマーカムが捜査上の助手の役割を果たすようになっている。この役割分担は必要なのだろうか?ホームズを読み慣れた読者としては、幾分冗長に感じてしまった。 ミステリとしては、大変オーソドックスな作品である。その分、現代の読者の視点から見ると、プロットやトリックには物足りなさも残るかもしれない。裏を返せば、それは今まで数多くの作品が『グリーン家殺人事件』に影響を受けてきたことの証左でもある。一種の古典として読まれる作品だと思う。

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2011/11/04

人間が生まれ一番最初に所属するコミュニティは家族である。ゆえに家族が最も憎い相手となってしまう。家族というよりむしろ「家」なんだろう。呪われし「家」――殺人事件が起こるのはしかたない。愛憎渦巻くサスペンス、どろどろ。

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2011/07/17

古典ミステリもあれこれ読みたいのだけど、なかなか手が回らないです。 ヴァン・ダインはケンネル殺人事件から2冊目。 ケンネルも読んだのが10年以上前なので、そろそろ読み返し時かも? ファイロ・ヴァンスは好きなタイプの探偵なので、他の作品も出会えたら読みたいところ。

Posted byブクログ