青空チェリー の商品レビュー

豊島ミホ(著者)

2009/10/04

切ない女の子のための本が読みたくて、表紙を見るなり｢コレだ!!｣と想ったんだけれど、それは誤りだった。(笑)　文章も読みにくくて、面白くない、っていうのが、最初に言いたいこと。もう一回読むのは、まあ、時間の無駄ね、って解釈。だけど、何だか凄く、五感を刺激される感じで、季節感豊かなシーンが、さらさら、涼しい感じで目に浮かぶ。そう、｢すがすがしい｣って表現がいいのかもしれない。　『ハニィ、空が灼けているよ』はタイトルにネーミングセンスを感じる作品。だけど、日本の現在に戦争がおきる、みたいな状況設定がよくわからない。戦争に対するメッセージを発するには敬白過ぎる内容だし、稚拙な恋愛に戦争をからめてデッカク語ろうとした駄作。　『青空チェリー』こちらもネーミングセンスはあるなーって想うなあ。内容は予備校生がラブホテルを盗み見るって内容なんだけど、そういう「青春感」を感じることができる、素敵なタイトル。第一回『女による女のためのR-18文学賞』を受賞したらしいけど、R-18なんて呼べる内容かどうか…「官能」とも「下品」とも呼べない内容。　『誓いじゃないけど僕は思った。』これが一番、マシだったんじゃないかな。中学時代に好きだった「アツコ」に、22歳になって7年間会っていないにも関わらず想いをよせ、「アツコの想い出のピース」に依存して生活している飯田って青年の話。これは何だか、小説と呼ぶ理由があるような気がした。　誰かにオススメできるかと聞かれたら、絶対できないけれど、なんだかすがすがしい気持ちになったし、読んで無駄ではなかったと想う。でも、もう二度と読まないかな。笑

2009/10/04

この人の書く人物と、人と人との関係性がすごく好きだと思った。「ハニィ、空が灼けているよ。」が特に素敵だった。戦争というテーマを使っていながらも、重すぎず何だか爽やかな感じ。好きです。

2009/10/04

「ハニィ、空が灼けているよ。」が好きで、★5つにしました。ダーリンの優しさが心に染みます。とにかく、屈折している方に(笑)オススメです。

2012/03/20

読みました。図書館で借りてきました。うーん・・・面白かったかな。「青空チェリー」がいちばん面白かったです。

2009/10/04

表題よりも「ハニィ、空が灼けているよ」がとにかく印象的。小説を何度も読むことはないのだけど、これだけは思い出しては何度も読み返したくなる。文章のテンポも好きです。

2009/10/04

最初の話、『ハニィ、空が灼けているよ。』は、若干戦争を持ち込む必然性が薄い気がする。なんというかちょっと浮いてるというか、噛み合ってない感じがした。
ただ“いいところ“の雰囲気の出し方がすごくいい。
それぞれの視点で交互に語られるのも新鮮でよかった。
表題作の『青空チェリー』、女性に圧倒的支持を受けるのもなんとなく頷ける。
やっぱり僕は男なので「そうなんだろうな」としか思わないケド、なんだかすごく爽やかに感じた。
最後の『誓いじゃないけど僕は思った』は、オチがよく分からなかった。

2009/10/04

豊島さんの初めての作品です。出始めの頃はどんなだったのかな、と思って読んでみました。そしたら、若干改変が加えられていたようで･･･。でも、十分に豊島さんらしく、また初々しさも感じられました。（2007/10/22読了）

2009/10/04

このね、ハニィ、空が灼けているよが酷く素晴らしい。青空チェリー自体は文章が荒くデビュー作というのも頷けます。が、ハニィは良い。戦争の持つ残酷さとか痛々しさとか、そういったものが凝縮してる感じ。もし今戦争が起こったらこんな感じなんだろうなぁって思いました。読んだ後心の中がスッキリっていうか、凄い。泣いた。人が死なないのに泣く話って凄いと思うよ（教授は死んでますが）とりあえずハニィがダーリンの足をハンマーで壊す場面が印象的。素晴らしい。

2009/10/04

「ハニィ、空が灼けているよ。」という話がほんとにすごい。電車の中で読み終わって、降りても鳥肌がおさまらなかった。タイトルの台詞が話の中で登場するとき、もう、やばい。他２作は正直あまり好きじゃないけど、ハニィ〜だけ☆５

2009/10/04

私は「ハニィ、空が灼けているよ。」が好き。
戦争なんてありえない話、と思ったけど身近に感じられる物語ですごく切なくなりました。