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スティル・ライフ の商品レビュー

4.1

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    88

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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チェレンコフ光につい…

チェレンコフ光についての台詞をを読んだ瞬間、引き込まれた。小説とは合いそうにない科学的なことが、うまく溶け合っているように思う。不思議な気持ちになるシーンがいくつもあって、印象に残っている。

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第九十八回の芥川賞を…

第九十八回の芥川賞を受賞した作品です。落ち着いた文章に惹かれます。

文庫OFF

池澤さんの作品を読む…

池澤さんの作品を読むのが今回が初めてでしたが、話の内容云々よりも、文中に出てくるフレーズが心に残りました(例えばチェレンコフ光についてだったり)、

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妙に哲学的で、読んで…

妙に哲学的で、読んでいて作者に拒まれているような気がしました。それでも、読みたくて無理やりしがみついて読みました。引き込まれるのに拒む文体に酷く消耗します。元気な時に振り回されましょう。

文庫OFF

2025/01/27

青春小説、美しい言葉、自分との対話 学生時代にある友人とバイトをする… 定番の青春小説の展開ながら、自然を美しく表現する詩集のような、自己の内面との対話のような哲学的な話にも感じる表題作。 きっと読んだ時の年齢で感想や印象が異なるのでは? 10年後にまた読みたい作品でした。

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2025/01/22

表題作の「スティル・ライフ」は刻々と物語が進んでいって、いつのまにかエンディングに入ったイメージがあります。 雪の表現が素晴らしかったです。 「見えないガラスの糸が空の上から海の底まで何億本も伸びていて、、、」  この表現が良かったですね。 一つ一つの自然の描写が事細かくて美...

表題作の「スティル・ライフ」は刻々と物語が進んでいって、いつのまにかエンディングに入ったイメージがあります。 雪の表現が素晴らしかったです。 「見えないガラスの糸が空の上から海の底まで何億本も伸びていて、、、」  この表現が良かったですね。 一つ一つの自然の描写が事細かくて美しい印象でした。

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2025/01/14

本屋さんでポップに惹かれて購入(コメントは忘れた)。 大きな盛り上がりがあるわけではないけど、静かで言葉というか考え方というかがとにかく美しい。 心に残ったところ ・スティルライフ 雪が降っている風景を見て、自分が昇っている感覚になるところ 雪がパラパラ降ってくる経験はそんなに...

本屋さんでポップに惹かれて購入(コメントは忘れた)。 大きな盛り上がりがあるわけではないけど、静かで言葉というか考え方というかがとにかく美しい。 心に残ったところ ・スティルライフ 雪が降っている風景を見て、自分が昇っている感覚になるところ 雪がパラパラ降ってくる経験はそんなにないけど、情景表現が素晴らしすぎて自分もそこにいるような気持ちになった。 ・ヤーチャイカ 軍拡の考え方。 ロシア語を習ってたから親近感湧いた。

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2024/07/27

2篇からなる一冊。 別々の物語ですが、男性同士の部分や、時折入る化学的な表現が空想を膨らませる作品。 要所要所に気になるワード(投資話し、スパイか?)はありますが、文章や雰囲気が軽いのでカロリー使わず、サラサラ読める内容でした。 私の代より上の方々(1960年代生まれ)には ...

2篇からなる一冊。 別々の物語ですが、男性同士の部分や、時折入る化学的な表現が空想を膨らませる作品。 要所要所に気になるワード(投資話し、スパイか?)はありますが、文章や雰囲気が軽いのでカロリー使わず、サラサラ読める内容でした。 私の代より上の方々(1960年代生まれ)には ハマりそう時代ネタは多々あり(FAX、株を窓口で買うやら) 良い一冊でした。

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2024/04/24

読後が極めて静謐。それでいて暖かさもある。雰囲気がとてもある小説だった。 人間の存在が果てしなく孤高なものであることを、ひしひしと教えてくれる小説。

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2024/04/11

新卒の採用面接を受けに来た学生がおすすめしてくれた、池澤夏樹さんの芥川賞受賞作。 みずみずしい感性で、若者と世界の、不安定で危うい距離を感じさせる表題作と、 ひょんなことから謎のロシア人と近しくなるシングルファーザーが 自立していく娘と自分を取り巻く環境の変化を観察する話「ヤー...

新卒の採用面接を受けに来た学生がおすすめしてくれた、池澤夏樹さんの芥川賞受賞作。 みずみずしい感性で、若者と世界の、不安定で危うい距離を感じさせる表題作と、 ひょんなことから謎のロシア人と近しくなるシングルファーザーが 自立していく娘と自分を取り巻く環境の変化を観察する話「ヤー・チャイカ」の2編。 自分としては後半の「ヤー・チャイカ」が好きだった。 特に娘の紡ぐ心象世界の話が、自立していくことへの不安や孤独を感じさせるあたり。 とりとめのないような。真に迫るような。やっぱり遠いような。 これも距離感が面白い。 しかし翻訳家、というか複数の言語ができる作家の書く文章って こういう質感をなんだか共通で持ってる感じがする。 詩的な表現。言葉のひとつひとつが多義的に読めてくる。 ひとつの観念が、それを表す言葉によって多様に変質するということを 日常的に体感しているからかな。 それが作家としての文学性の強度にもなってるのかもしれない。 かっこいいぜ。

Posted byブクログ