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峠 改版(上) の商品レビュー

4.2

138件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

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2011/01/01

2010年で読んだ物の中では1番面白かった. 「北国は,損だ」 と言う河井継之助. 「有言実行」という言葉が1番似合うのは彼であろうと思う. 「人間の命なんて,使うときに使わねば意味が無い」 かっけー!!

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2019/01/16

女郎買いがとても好きな主人公。 越後・長岡を出発して三国峠を越えてゆく場面は、 河井継之助の今後を象徴しているようで、とても印象的。

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2010/11/07

故郷の歴史を初めて知った思いがした。それにしても、近代の長岡は傑物が多く輩出されたものだ。河井継之助、山本五十六、田中角栄。

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2010/09/29

長岡藩士・河合継之助の物語です。 ほんの数ヶ月前、たしかドラマにもなっていたはずです。 戊辰戦争というか、この時期の東北諸藩の動きは難しくて手を出しかねていましたが、ようやく読みました。 長岡藩の奉行格の家に生まれた継之助は早くから開明論者であり、先見の明をもち、武士の世の終焉...

長岡藩士・河合継之助の物語です。 ほんの数ヶ月前、たしかドラマにもなっていたはずです。 戊辰戦争というか、この時期の東北諸藩の動きは難しくて手を出しかねていましたが、ようやく読みました。 長岡藩の奉行格の家に生まれた継之助は早くから開明論者であり、先見の明をもち、武士の世の終焉を予想していた。 時は幕末の動乱期、藩の執政にまで登り詰めると藩政を一新。 薩長と会津の間をとりもち戦争を避けるためには国力をつけ、発言力を強めなければと富国強兵策を実施し局外中立国をめざす。 しかし新政府軍との最後の会談は決裂し、維新史上最も激烈といわれる北越戦争が繰り広げられることとなった。 継之助が藩政に携わるようになるまでが長かった~。 おかげでその人となりは充分理解できましたが、まあ小説ということで。面白く読ませていただきました。 これまで長州側のお話と新撰組、最後の幕臣モノばかり読んでいたので、視点が変わるととても新鮮。 東北諸藩が時勢に遅れていた理由や流れについてとても勉強になりました。 継之助の目指したもの。本当に生まれる時と場所が違っていれば、と思わずにいられません。 小千谷談判の決裂、なんとも無念だったと思います。 余談ですが、新政府軍側の岩村精一が世良修三とカブるのですが。 気になったのは継之助とガトリング砲との出会いが劇的に描かれていたのに対して、その使用や戦争についての描写が淡々としていた点。 これは解説で解明しましたが、もうひとつ短編で『英雄児』というのがあり、そちらにダークサイドが描かれているとのこと。ぜひ読みたいと思いました。 それと、話の筋とは関係ないのですが長州の山田顕義についての描写。 司馬さん、嫌いなの!?と言いたくなるような内容でちょっと寂しかったです。 しかしやっぱり難しい!「奥羽越列藩同盟」!というか、まずは地理からですね・・・。

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2010/09/24

出版社/著者からの内容紹介 壮大な野心を藩の運命に賭して幕末の混乱期を生きた英傑の生涯! 幕末、雪深い越後長岡藩から一人の藩士が江戸に出府した。藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の...

出版社/著者からの内容紹介 壮大な野心を藩の運命に賭して幕末の混乱期を生きた英傑の生涯! 幕末、雪深い越後長岡藩から一人の藩士が江戸に出府した。藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めるのであった。さらに、江戸の学問にあきたらなくなった河井は、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学するため旅に出る。

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2010/09/13

・7/31 読了.暫くかかったけど読み始めると止まらなくて一気に読んだ.やっぱり河合継之助という人は頭が良かったんだろうな.

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2010/08/14

侍、武士道。 いやー、幕末はおもしろい。 「いかに美しく生きるか」という倫理の結晶において、 人間の芸術品とまでいえる域に達する。 私にもできるか。

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2010/07/06

主人公は河井継之助。下級武士の彼が家老に抜擢され、幕末史上 最も熾烈とされる北越戦争に長岡藩を突入させていくことになる。 『峠』は毎日新聞の新聞小説としてに1年半掲載され、終了と同 時に『坂の上の雲』の連載が始まっている。河井継之助の歴史評 価には賛否両論があり司馬・継之助の人物...

主人公は河井継之助。下級武士の彼が家老に抜擢され、幕末史上 最も熾烈とされる北越戦争に長岡藩を突入させていくことになる。 『峠』は毎日新聞の新聞小説としてに1年半掲載され、終了と同 時に『坂の上の雲』の連載が始まっている。河井継之助の歴史評 価には賛否両論があり司馬・継之助の人物観に批判もある... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/063.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/06/63-e91a.html

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2010/02/19

○陽明学とは、人を狂人にする。つねに人を行動へと駆り立てている。この思想にあっては、つねに自分の主題を燃やしつづけていなければならない。この人間の世で、自分のいのちをどう使用するか、それを考えるのが陽明学的思考法であり、考えにたどりつけばそれを燃やしつづけ、つねに行動し、世の危難...

○陽明学とは、人を狂人にする。つねに人を行動へと駆り立てている。この思想にあっては、つねに自分の主題を燃やしつづけていなければならない。この人間の世で、自分のいのちをどう使用するか、それを考えるのが陽明学的思考法であり、考えにたどりつけばそれを燃やしつづけ、つねに行動し、世の危難をみれば断乎として行動しなければならぬという、つねに激しい電磁性を帯びたおそるべき思想であった。

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2011/07/15

一般的には、ほとんど知られていないのではないだろうか、長岡藩家老河井継之助。司馬遼太郎が、武士道に生きた最後の武士と絶賛する人物である。見方によれば、西郷や、山県、勝などよりも器が大きいではないだろうか。物語の佳境で、作者が言う。「われわれ−読者やこの稿の筆者−は後世にいる。後世...

一般的には、ほとんど知られていないのではないだろうか、長岡藩家老河井継之助。司馬遼太郎が、武士道に生きた最後の武士と絶賛する人物である。見方によれば、西郷や、山県、勝などよりも器が大きいではないだろうか。物語の佳境で、作者が言う。「われわれ−読者やこの稿の筆者−は後世にいる。後世にいる者の権能はちょうど神に近く、事態の直面者である継之助の知らぬことまで知っている」読者であり神であったわたしは、不可能とは解っていながら継之助の夢がかなうことを、望んでいた。武士道とは、なんなんだ!地味な(世間的な知名度が低いという程度の意味)イメージの人物の物語ですが、だからこそ余計に胸がうたれます。余談ながら、先日、東大阪にある「司馬遼太郎記念館」にいってきた。住宅街の真ん中に建つ記念館、今度は、妻を連れて行こう。

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