項羽と劉邦(上) の商品レビュー
劉邦の名前の由来さえもわかる、いろんな知識が入ってくる、小説。 始皇帝ってすごい!と思っていたが、この小説だと、単なる1人の人間である。 項羽の残酷さは、早くも登場。 項羽と劉邦の本格的な戦いはまだ始まっていない。 2008年04月04日読了。
Posted by
項梁が死んだ時に泣くかと思った。今のところ項羽が好きです。てゆうか司馬さんが項羽大好き視点な気がするので仕方ないと思う。2008/5/12
Posted by
司馬氏の書くものってホント引力がありすぎるなーと思います。 特に劉邦の絶妙なダメさ加減とほっとけなさが素晴らしい(笑)。
Posted by
前200年頃。漢帝国の創始者となった高祖劉邦と楚の武将項羽との話。 劉邦は沛県で三男として誕生し任侠の徒として暮らしていたいわゆるヤクザ者で,逆に項羽は楚の将軍項燕の孫といういわゆる良い家柄に生まれ,劉邦を配下に従えていたが,部下を恐怖で縛るようなところも多く,人心も得ることが出...
前200年頃。漢帝国の創始者となった高祖劉邦と楚の武将項羽との話。 劉邦は沛県で三男として誕生し任侠の徒として暮らしていたいわゆるヤクザ者で,逆に項羽は楚の将軍項燕の孫といういわゆる良い家柄に生まれ,劉邦を配下に従えていたが,部下を恐怖で縛るようなところも多く,人心も得ることが出来ず,結局は劉邦に敗れてしまいます。項羽は非常な人間に言われることも多いですが,近親の人間には非常に優しかったとも言われているそうです。 功があれば必ず賞す。これが劉邦軍の原則であったようです。項羽軍はどうかといえば,すべての手柄は項羽のものだから,功が賞されることはありませんでした(それほど項羽自身が強かった)。項羽の下についた者も決して心服したわけではなかったそうです。このため,劉邦のもとではいろいろな才能を持った人間が,それぞれ得意とするジャンルで,じゅうぶんに腕をふるうことができたようです。 また,劉邦は犠牲者の遺族を厚く遇することを忘れていません。それがわかっているので,自分の身を捧げようとする者が現れます。逆に項羽のような自信過剰の人物は,全てを自分の功績と考えるので,他の者がどんな犠牲を払っても,それに感謝する気持ちは薄かったということです。 仁にして人を愛し,施しをこのむ,と史記に書かれた劉邦は,人を愛したゆえに,人からも愛されたのでしょう。
Posted by
なんか家にありました。多分父方の祖父の持ち物だったはず。多分私の司馬遼太郎ファーストコンタクト作品。
Posted by
中国の漢と楚の戦の話。 中国の戦の歴史は奥が深くて面白い。国士無双と言われた韓信も登場する。著名な一冊なのでおススメ。
Posted by
イマイチ。 話が前後したりで、理解するのも苦労したし、 何か主人公2人ともあまりかっこ良くない。 まぁ実在した人間をありのままに描いたら 完全な人間なんてそうそうはないと分かってても、 やっぱ英雄でいてほしいよね。 3つの中では下が一番面白かった。
Posted by
司馬氏の作品はどれも秀逸ですが、好きな時代のこれをあげてみました。 ほかに「花神」「空海の風景」「燃えよ剣」など、どれも大好きです。
Posted by
楚漢抗争期を描いたいわずと知れた名作。この作品の項羽、劉邦像は、そのまま日本人が抱くイメージとして定着しちゃってるんじゃかなろうか。主人公の2人をはじめ、登場人物はみな人間味があふれていて、氏の人物造形の上手さがうかがえる。 また、氏の特徴として、ところどころに薀蓄が振りまかれて...
楚漢抗争期を描いたいわずと知れた名作。この作品の項羽、劉邦像は、そのまま日本人が抱くイメージとして定着しちゃってるんじゃかなろうか。主人公の2人をはじめ、登場人物はみな人間味があふれていて、氏の人物造形の上手さがうかがえる。 また、氏の特徴として、ところどころに薀蓄が振りまかれており、これを楽しめるか冗長だと思うかで、評価が変わるかもしれない。
Posted by
◆項羽と劉邦、ともに秦を滅ぼしつつも、やがて道を違える二人の英雄。二人の運命を決めたのはいったいなんだったのか…
Posted by