項羽と劉邦(上) の商品レビュー
高1のとき読んで、中国歴史に興味をもつきっかけになった本です。 全3巻なのにぱぱっと読めちゃいました
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こんな時代のことは、全く無知なわけですが、でも、司馬さんの文体で書かれると、ぐぐっとひきつけられます。
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司馬遼太郎氏は自身のエッセイの中で、膠着語に属する日本語の特質に触れ、機能的な構造を持つ為に理論性に優れた印欧語族よりも感情表現に適していると大約述べている(その説に異論はあろうけど)。その上で、氏の目指す文章は「いかにしてその感情性を抑えるか」に力を注いでいるとのことである。 ...
司馬遼太郎氏は自身のエッセイの中で、膠着語に属する日本語の特質に触れ、機能的な構造を持つ為に理論性に優れた印欧語族よりも感情表現に適していると大約述べている(その説に異論はあろうけど)。その上で、氏の目指す文章は「いかにしてその感情性を抑えるか」に力を注いでいるとのことである。 確かに本書の巻頭から息を呑むような精緻・静謐な文章に圧倒された。しかし、「氏の目指す文章」の裏を返せば「努力せねばどうしてもその情緒性が溢れ出てしまう」のであろう。氏はエッセイ中触れてはいないが、氏の小説の持つ魅力とは静謐・緊迫の文章に垣間見えるその情緒性ではないだろうか。 上中下巻を通じて実に堪能したが、読後特に心に残ったのは夏侯嬰とその妻との挿話であった。 物語は劉邦が関中制覇を成遂げた最初の成功譚に引続く崩落の過程に副えられる。敗戦・逃亡の緊迫の中に織り成される夏侯夫妻の生き様が実に瑞々しい。 高潔な文章というのはこのことを言うのだと思う。
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劉邦は嫌い。項羽と虞美人が好きな私は典型的に少女漫画好きだと思う。この方の書かれる不器用な項羽と儚くも強い虞美人は、嘘でも良いから幸せになってほしかった。
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高校時代に読んだ本。自分の生き方に影響を与えた一冊です。 始皇帝を前に、項羽と劉邦がそれぞれ述べた言葉。この言葉がその後の両者の運命を物語っていると感じました。 頭脳明晰のエリート項羽と、仁徳とカリスマ性のある劉邦。 その対照的な二人が戦乱の時代を駆け抜けていく。 やがて二人は天...
高校時代に読んだ本。自分の生き方に影響を与えた一冊です。 始皇帝を前に、項羽と劉邦がそれぞれ述べた言葉。この言葉がその後の両者の運命を物語っていると感じました。 頭脳明晰のエリート項羽と、仁徳とカリスマ性のある劉邦。 その対照的な二人が戦乱の時代を駆け抜けていく。 やがて二人は天下を二分する戦いで対峙することとなる。 司馬遼太郎の中でもお気に入りの作品です。
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時代小説は日本において、組織論という側面からビジネス本としての価値が高いというコラムを読み、そこで紹介されていた司馬遼太郎著『項羽と劉邦』を読んでみることにした。時は紀元前三世紀末。秦の始皇帝が中国を統一したところから物語は始まる。紀元前という時点で中国の偉大さを痛感した。始皇帝...
時代小説は日本において、組織論という側面からビジネス本としての価値が高いというコラムを読み、そこで紹介されていた司馬遼太郎著『項羽と劉邦』を読んでみることにした。時は紀元前三世紀末。秦の始皇帝が中国を統一したところから物語は始まる。紀元前という時点で中国の偉大さを痛感した。始皇帝の圧政とその未熟さ、そして従うも地獄という圧政ならばいっそ戦ってしまえということで各地で同時に巻き起こる反乱。そして世は戦国の時代に逆戻りという中での、猛将項羽と人望の劉邦の対比。名将でありながら一瞬の迷いで死んでいく武将や、策謀を張り巡らしつつも来るべき死をどうにもできない参謀など、大乱の世ならではの栄枯盛衰を描きつつ物語は進む。まだ上中下の上しか読んでいないけれども、しんしんと心に積もるように面白い。『項羽と劉邦』というくらいだから、最初から天下分け目のヒーロー対決かと思った自分が浅はかだった。なにしろまだ項羽と劉邦は同じ陣営に属して戦っているのである。しかしその後二つの勢力は相まみえ、劉邦が天下を取るのであるけれど、まだ項羽が猛将であり、秦を滅亡させるかもしれないというあたりまでしか描かれておらず、劉邦はその人となりを紹介されたくらいで、未だその神髄を発揮していない。そもそもきっかけとなったコラムには劉邦の人を吸い込むような人望の高さということが書いてあったのだ。地方ではそうなっているけれど、天下を揺るがすようなことにはなっていないので、まだ読みたい部分にはほとんど触れていないことになる。それでいてこれだけ面白いのだから恐ろしい。とにかく中巻を読まねば。
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いつかは読んでみたいと思っていたのですが、娘に先を越されて薦められ、近々読むつもりですが、難しい漢字を飛ばして読んで意味がわかるでしょうか???心配
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項羽と劉邦のキャラクターもさることながら、2人を取り巻く群臣たちの人物に引き込まれます。あーまた読みたくなってきた。
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