樅ノ木は残った(下巻) の商品レビュー
山本周五郎の大作を読み終えた 伊達班を守るための様々な事が描かれており、心静かには読めなかった 流石山本周五郎
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すべて仙台藩のために 原田甲斐の人物の描き方がすごい 淡々とした表現なのに 引き込まれてしまう。 最後は生きて欲しかった 山本周五郎の作品は 初めての体験だったが 人の描き方がすごい 歴史小説だから読めないと 勝手に決め込んでいたが 勿体無いと思っている 直木賞に始まり幾多の...
すべて仙台藩のために 原田甲斐の人物の描き方がすごい 淡々とした表現なのに 引き込まれてしまう。 最後は生きて欲しかった 山本周五郎の作品は 初めての体験だったが 人の描き方がすごい 歴史小説だから読めないと 勝手に決め込んでいたが 勿体無いと思っている 直木賞に始まり幾多の賞を 辞退した作家 これもすごい こんな作家今いない 骨がありすぎる それも一番目の妻の 「私は大衆作家の所へ嫁に来たのでは無い」という言葉に 発奮したとも言われている
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登場人物が多く、相関関係が理解しきれなかった すべて自分のせいにするのは自己満足に過ぎないと思う。帯刀がなんとも可哀想 悪者ではないけれども共感はできない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんな最後が待っていたとは。頑張って読んで良かった。タイトルはかっこよすぎと思う。 しかし吉永小百合の設定はないだろう,NHKなんでもありだな,と思う。
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「さぶ」に続いて読了しました。主人公のかっこよさ、様々な人間模様がリアルに感じられる名作です。素晴らしい
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人間関係や政治的な内容を理解するのが難しく読むのに苦労した。新八とおみや、柿崎と石川兵庫介のエピソードは興味深く面白かった。
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自身の評価や名声など捨てても、守りたかった主家の名誉。 いまの私たちは、個人的な幸福を追い求めることを最上とする風潮のなかにいるけれど、でも原田甲斐の姿を折に触れて思い出したい。 おみやと六郎兵衛、新八の章が個人的には興味深かった。
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壮絶な最後でした。上巻冒頭の暗殺以降、置毒やくびじろとの対決などのエピソードはあったものの淡々と歩みを進めていた物語が終盤に一転、怒涛の展開の中で多くの命が散って行きました。そしてフィナーレ、思いもよらない謀略が仕組まれ、本懐は遂げることができたものの待っていたのは悲劇的な結末。...
壮絶な最後でした。上巻冒頭の暗殺以降、置毒やくびじろとの対決などのエピソードはあったものの淡々と歩みを進めていた物語が終盤に一転、怒涛の展開の中で多くの命が散って行きました。そしてフィナーレ、思いもよらない謀略が仕組まれ、本懐は遂げることができたものの待っていたのは悲劇的な結末。国のために侍はここまでしなければならないのか、自身の命や名誉のみならず家族の命や家の歴史までも捧げなければならないのか、凄まじい価値観が描かれていました。選挙の票のためならカルト宗教にも魂を売る、自民党安倍派の国会議員にぜひ読んでいただきたい本でした。船岡は家からそれほどは遠くはないので、そのうち城址公園の樅の木の下で余韻に浸ってこようと思います。
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山本周五郎作品を初めて読んだ。 伊達騒動の真実は置いといて、歴史小説として面白かったけど、共感することが難しい壮絶な価値観でもあった。 大藩の改易ともなれば、数万人の武士が失業するわけで、その事態を十数人の犠牲で防いだ、という意味では利他的な美談であることは間違いない。 し...
山本周五郎作品を初めて読んだ。 伊達騒動の真実は置いといて、歴史小説として面白かったけど、共感することが難しい壮絶な価値観でもあった。 大藩の改易ともなれば、数万人の武士が失業するわけで、その事態を十数人の犠牲で防いだ、という意味では利他的な美談であることは間違いない。 しかしながら、『御家の為』と言われると、現代の価値観からすると、そこまでして守らないといけないほど伊達家はエライのか?とどうしても感じてしまう。 また、原田甲斐が汚名を被って死ぬことで、本当に仙台藩が安泰となる確証があったかというと、かなり分が悪い賭けだったのではないだろうか。ラストの修羅場具合からすると、仙台藩に自治能力無しとして酒井侯が改易に踏み切る可能性はそれなりにあったのではなかろうか。 唯一の障害は、密約の原文を見た久世侯が黙っていない、という点だろうが、酒井侯に『知らぬ存ぜぬ』で押し切られてしまうリスクもあった思う。極めて分の悪い賭けに自分の名誉ではなく汚名を賭けた、という設定がすごい。決して真似が出来ない。
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原田甲斐の選択の全ては、伊達家のため。 自分を頼みとする妻子や自分を慕う家臣の、個々の生活も命さえも手駒として使わなければならない。 甲斐が非情な独裁者ならどんなに楽だったろう。 一人の人物にいくつも呼称があり、読み初めは確認作業をしながらなかなかページが捗らなかったが、いちいち...
原田甲斐の選択の全ては、伊達家のため。 自分を頼みとする妻子や自分を慕う家臣の、個々の生活も命さえも手駒として使わなければならない。 甲斐が非情な独裁者ならどんなに楽だったろう。 一人の人物にいくつも呼称があり、読み初めは確認作業をしながらなかなかページが捗らなかったが、いちいち気にならないくらい先が気になり出し、気付けばクライマックス。何という結末。 去っていった者、死んでいった者、みな自分なりの忠義に生きた。大事なのか?伊達家がそんなに守るべきものなのか?と疑うのは現代だから。侍は疑わない。潔くも悲しい生き物に感じた。
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