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コインロッカー・ベイビーズ(下) の商品レビュー

3.8

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

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2009/10/07

難解でほとんど斜め読みのように読みました。 薄いのでなぜ上下巻に分けているのだろうと思っていましたが、読むのには結構時間がかかりました。 これをもって村上龍の最高傑作だと言っている人が多いということは、僕には読解力が不足しているということなのでしょう。

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2009/10/04

分厚い本であったのに、読むのに時間が掛からなかった。それだけ本に熱中してたんですね。 何度も読んでみるべき本です

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2009/10/04

完全に否定できないアブノーマルフィクション。 現実とかけはなれていると同時に現実に近いような奇妙な遠近感がもはや中毒。映画化しても、この生生しさは絶対表現できないと思う。 劇薬みたいな小説が多いですね村上龍は

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2009/10/04

なんだかんだありましたが、 離れてしまっていたキクとハシはお互いに歩み寄り、 キクはアネモネと、ハシはニヴァと幸せに暮らすのでした。 なんて展開になるのかなーと思ったのがアホらしい。読み終わってみて。 ハナから壊れて始まった物語だけど、最後は意外とハッピーエンドでは… アホ...

なんだかんだありましたが、 離れてしまっていたキクとハシはお互いに歩み寄り、 キクはアネモネと、ハシはニヴァと幸せに暮らすのでした。 なんて展開になるのかなーと思ったのがアホらしい。読み終わってみて。 ハナから壊れて始まった物語だけど、最後は意外とハッピーエンドでは… アホらしい。 でも考えようによってはハッピーエンドかな。 全部ぶっ壊れて、ハシが自分を取り戻して終了。 この後どうなるのかなんて、野暮な想像は不能。 ダチュラ。

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2009/10/04

例えばアメリカ映画とか、そのへんの作品は核兵器を爆発させずに、また隕石が地球に衝突せずに終幕するが、村上龍の作品は爆発させるし衝突させる。すべてを破壊しつくし、ほとんど自然状態とし、そこに平穏を見出す。 痛みや苦しみを伴うような、見たくないものを見せ、想像したくないものを想像させ...

例えばアメリカ映画とか、そのへんの作品は核兵器を爆発させずに、また隕石が地球に衝突せずに終幕するが、村上龍の作品は爆発させるし衝突させる。すべてを破壊しつくし、ほとんど自然状態とし、そこに平穏を見出す。 痛みや苦しみを伴うような、見たくないものを見せ、想像したくないものを想像させる。だがそういった光景にこそ、斬新な回答を見出すことだできるのではないだろうか。だから地獄絵図にもかかわらず作品に浸されてしまうのである。いや、地獄絵図だからこそ浸されてしまうのかもしれない。人間には本来暴力的な部分があるが、それは社会によって常に抑えられている。だから我々はそのような光景に飢えているのではないか。欲求しているのではないか。実際、グロテスクな描写をまじまじと読んでいる自分がいる。我々の中に眠っている暴力的な部分を村上龍は可能な限り引っ張り出す。 主人公たちの過去との対峙の結果には、村上龍の訓戒が添えられているのだと思う。ネタバレするからあんまり言わないけど。主人公以外の人間たちはまだまだこれから襲ってくるものがありそうである。もちろん主人公たちも色々とあるだろうが、なんか主人公以外の人間については未解決が多いような。まぁそんなこといちいち解決したって作品の質に差は出ないだろうけど。『ダチュラ』

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2009/10/04

都合のいい強い自分を上塗りして、 過去の弱い自分を否定して、 忘れていって。 ほんとはそんな弱い自分が 自分にとって意味があるんだろうな って思うけど、 向き合うことなんて、できない。 そんなハシの苦悩に妙に共感、するかもしれない。

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2009/10/04

加速していく展開。ハシのいやらしさとキクのまっすぐさから目が離せず、最後まで読んだ。ラスト、好きだなぁ。色んな可能性を残しての終わり。

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2009/10/07

学生時代に読んだ本を最近読み返し。村上龍さんの著書の中で好きなものの一つ。 ハローワーク系は好みません。  コインロッカーに捨てられたキクとハシ。破壊のベクトルは異なるものの同じものを目指す2人。  いつも思うのがコレを見ると松本大洋の「鉄コン筋クリート」思い出す。キクとクロ、ハ...

学生時代に読んだ本を最近読み返し。村上龍さんの著書の中で好きなものの一つ。 ハローワーク系は好みません。  コインロッカーに捨てられたキクとハシ。破壊のベクトルは異なるものの同じものを目指す2人。  いつも思うのがコレを見ると松本大洋の「鉄コン筋クリート」思い出す。キクとクロ、ハシとシロ。似てるのかな。 まぁ暴力という点やお互いに足りないものを補い合ってるみたいなトコが近いのかな?   

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2009/10/04

内容(出版社/著者からの内容紹介より) コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。果してダチュラとは何か?そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは...

内容(出版社/著者からの内容紹介より) コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。果してダチュラとは何か?そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは?現代文学の記念碑的作品の鮮烈な終章。

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2009/10/04

音と音楽。 加速していく話に生々しい表現が合わさってとても面白かった。 処女作の本での表現よりも、丁寧になったと思われる。

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