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悪女について の商品レビュー

4.2

212件のお客様レビュー

  1. 5つ

    86

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    3

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ちょっと変わった手法…

ちょっと変わった手法で描かれた作品。一人の人間が見る人によってこうも違ってとらえられるのかと驚かされます。

文庫OFF

斬新な手法で描かれて…

斬新な手法で描かれており、読めば読むほど主人公の魅力にとりつかれていってしまいます。

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凄い!まさにその一語…

凄い!まさにその一語に尽きる。恩田陸の「Q&A」はこの作品を模倣して超えられなかったんだなとわかる。超えようが無い至高の傑作。恩田が無能な作家なわけじゃない。有吉、凄すぎる。

文庫OFF

 死んだ主人公につい…

 死んだ主人公について、色々な人が語ります。 その都度、主人公の印象が変わっていく。 語った人の印象も変わっていく。 タイトルは悪女だけれど、彼女を善人だと語る人もいる。 語った人の心を、彼女は反映させただけかもしれないと感じるところもあった。 自殺か他殺か、他殺なら犯人は・・・...

 死んだ主人公について、色々な人が語ります。 その都度、主人公の印象が変わっていく。 語った人の印象も変わっていく。 タイトルは悪女だけれど、彼女を善人だと語る人もいる。 語った人の心を、彼女は反映させただけかもしれないと感じるところもあった。 自殺か他殺か、他殺なら犯人は・・・ 最後に語った人が、彼女の死についての真相を言い当てていると思う。

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ヒロインが死亡したと…

ヒロインが死亡したところから、始まる小説です。ヒロインに関係した人間がそれぞれに語る彼女の実像。最後の次男の言葉が残ります。

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亡くなったヒロインの…

亡くなったヒロインの人物像を関係していた男性が次々と語っていきます。全て違う印象の証言。本当の姿はどれなのか。読者も最後まで一人の女性に惑わされます。

文庫OFF

2024/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

27人ものインタビューという、数の多さにびっくり。 「虚飾の女王」という表現がピッタリな気がした。 全員のインタビューで、少しずつ食い違いがあり、その構成が秀逸だった。 1983年発売で、何とも新鮮な感覚。こういう本が色褪せない作品なんだろうなぁ。 何が真実で、何が嘘で、どこに「己」があるのか とても掴みどころのない女実業家・富小路公子。 あまりにもインタビューの内容が180度違うことがあり、頭が混乱し眩暈がしてしまった…。 結局死の真相は明かされず、謎のまま終えるのだが、そういう終わりもまた良かったなぁ。

Posted byブクログ

2024/08/08

青い壺からの有吉作品。これもまた今ではよくある主人公を描くのに本人ではなく周囲の関係者の言葉から構築する様が面白い作品。ほんと昔の作家は文章がすっきりとしていて気持ちがいいわ

Posted byブクログ

2024/08/03

各章それぞれで語られるヒロインの姿がこれでもかっていうくらい違いすぎて、面白いけれども情報多すぎてなかなか読み進められなかった。

Posted byブクログ

2024/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今でこそ、他人の語りのみで構成される物語は数多く世に出ているが、本作はその走りなのではなかろうか。女の真の姿を知りたくて、一気に読んでしまった。惹きつけられた。白夜行、黒革の手帖が思い出される。 それにしても27人は多過ぎでしょ(笑) 謎の死を遂げた美しい女、富小路公子。時には優しく、時には人を騙し、周りの人間を巻き込みながら、貧しい暮らしから大実業家へと変貌を遂げていく。彼女に関わる27人のインタビューから真相に迫っていく。彼女は何故、死んだのか? 人によって富小路公子への評価は全く異なる。良い人だと言う人。悪い女だと言う人。美しいとかそうでもないとか、騙されたと言う人も居れば、聖人だと言う人も居る。 そして、付き合った男全員に、彼女が産んだ子どもの父親は自分だと思わせているのだから、お見事である。勉強し働き、人に尽くして利用する。宝石や土地を転売し、のし上がっていく様は小気味良い。惜しげもなく散財するのも面白い。 子ども達の本当の父親はわからない。そして、彼女の心の奥もわからない。 彼女の事はあまり好きになれなかったが、ラストは儚さを感じ見方が変わった。美しいモノを求めていたのは、本当だったのだなぁ、と少しだけ理解できた。 「非色」「恍惚の人」と読んできて本作。有吉佐和子は様々な立場の女性を描いている。環境に揉まれ生き抜く強い女性だ。時代は変われどアナタも力強く生きなさいと励まされる。折を見て「紀の川」や歴史物にも挑戦したいと思う。

Posted byブクログ