1,800円以上の注文で送料無料

八甲田山死の彷徨 の商品レビュー

4.2

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

    80

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/04/23

史実を基にしたフィクション作品ですが、行軍の様子や雪山の厳しさ、備えの大切さ、リーダーの資質など様々なものがリアルに迫り、物語に引き込まれていきました。読後感はおおいに学びになった、そんな印象です。オススメ!

Posted byブクログ

2022/03/01

指揮命令系統の崩れが全ての崩壊にもなり得る。 実際に起きた事を元にしているという事もありとても衝撃的でした。

Posted byブクログ

2022/02/26

しばしば雪山に行くので、行軍の描写がリアルに迫ってきて、心に突き刺さった。 第五連隊の兵卒たちが、気力尽きてバタバタと倒れていく様子、狂気に陥って川に飛び込む士官たち。自然相手だが、戦争と同じような恐ろしい地獄が展開されている。 当時の装備なども興味深いし、案内人となる村人たち...

しばしば雪山に行くので、行軍の描写がリアルに迫ってきて、心に突き刺さった。 第五連隊の兵卒たちが、気力尽きてバタバタと倒れていく様子、狂気に陥って川に飛び込む士官たち。自然相手だが、戦争と同じような恐ろしい地獄が展開されている。 当時の装備なども興味深いし、案内人となる村人たちの視点も面白く読める。案内人を買って出た嫁さわがスイスイと雪の中を進んでいき、兵隊たちを圧倒するシーンが好きだ。

Posted byブクログ

2022/02/12

1902年に発生した八甲田山雪中行軍遭難事件を元にした作品。 本作はフィクションですが、全員生還した第31連隊と210名中199名が死亡した第5連隊の命運を分けたのは何か。最悪の遭難事件が克明に描かれており、胸が苦しくなりましたが…後世に残し、私達が読むべき作品だと。そう感じま...

1902年に発生した八甲田山雪中行軍遭難事件を元にした作品。 本作はフィクションですが、全員生還した第31連隊と210名中199名が死亡した第5連隊の命運を分けたのは何か。最悪の遭難事件が克明に描かれており、胸が苦しくなりましたが…後世に残し、私達が読むべき作品だと。そう感じました。

Posted byブクログ

2022/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

声の大きい無能上司のせいで散々な目に合う優秀な部下、という設定だけで泣けてくる。ちゃんと生存した方が何も成果が得られなかったかのように扱われ、失敗した方が褒め称えられるのに、組織の異常さを感じて怖くなった。戦争なんてものがなければ、こんな実験をしなくてよかったのに。

Posted byブクログ

2021/11/07

安易な指示、不充分な計画、指揮系統の混乱が招いた事故。現代の会社組織にも当てはまることが多く考えさせらる本。描写がとてもリアル。 生き残った聯隊も遭難した聯隊もどちらも切ない。

Posted byブクログ

2021/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リーダーの判断の責任と重さ、日本の軍隊の恐ろしさを感じる話だった。 神田大尉がなんとか助かる道を見出しても、上層部の圧により、じわじわと死に近づいていく無念さが辛い。 雪山の恐ろしさ。 あまりにもの疲労と寒さと過酷な環境により、幻覚を見たり、正常な判断力ができくなっていく恐ろしさを感じた。 2021年9月1日

Posted byブクログ

2021/08/12

20210812 日露戦争前に寒冷装備が不十分だという理由で雪中行軍を強いられた。階級意識と、軍隊の理不尽さ。人間模様が描かれてた。雪怖い。弟を思う兄に涙。

Posted byブクログ

2021/07/27

暑いので、涼しくなりたくて3回目?の読了。 雪と極寒の怖さより、組織の怖さと階級意識の怖さがより感じられる。また、映画では記憶にないが二丁の銃のその後に、軍隊の怖さ?やるせなさ?も感じる。

Posted byブクログ

2021/07/14

 もう40年以上経ちますが映画化もされた有名な作品で、私も以前から気にはなっていたのですが、ようやく手に取ってみました。  壮絶です。まさに、「失敗の本質」で取り上げられた太平洋戦争時の日本陸軍の救いようのない思考スタイルが、このころにすでに軍幹部・将校はもとより下士官から兵卒に...

 もう40年以上経ちますが映画化もされた有名な作品で、私も以前から気にはなっていたのですが、ようやく手に取ってみました。  壮絶です。まさに、「失敗の本質」で取り上げられた太平洋戦争時の日本陸軍の救いようのない思考スタイルが、このころにすでに軍幹部・将校はもとより下士官から兵卒に至るまで軍隊という特殊集団の根底に巣食っていました。  機会があれば映画も観てみたいです。

Posted byブクログ