壁 の商品レビュー
ただただぶっ飛んでいておもしろい。ディテールは当然に古いけど、映像的な心象の描き方が時代を超越する。もっと掘るぞ。
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箱男よりも読みやすいし好みだった。名刺が動いたところから最後までワクワクが止まらない。あとチョークの話のラスト好き。
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第一部で挫折 シュールレアリズム的作品だが、なぜか安っぽく感じてしまう、、いつか楽しめる日が来るのかな またいつかね 追記 というか読む時の心の問題かもしれない もっとシリアスサスペンスみたいなのを想像してたから面食らったのかも だから覚悟して読めば問題ないきもする
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不思議な物語である 話の筋がメチャクチャだか テンポがいいので心地よく読める キュビズムみたいに誰でも書けそうだか 安部公房しか書けない言葉 裁判のシーンは水ダウの小峠が出演した 「どんなにバレバレのダメドッキリでも芸人ならつい乗っかっちゃう説」を思い出しクスリとしてしまう
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衝撃だ。とらぬ狸が好きだ。饒舌でドタバタで、奇想の背景には何があるんだろうかと読むごとに思った。壁は砂、液体的な流動性もあって捉え難くも不思議と喜劇的にも感じられる。
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シュルレアリスムの世界に触れた。あらゆる壁を文学で表現するとこうなるのかと圧倒されるばかり。歪んだ空間に出入りし続ける気持ち悪さがあるけど、医療に携わる者としては、病気になり障害者となった人を想像した。アイデンティティの喪失、世間の目、居場所、肉体と精神、生と死。怖いもの見たさで...
シュルレアリスムの世界に触れた。あらゆる壁を文学で表現するとこうなるのかと圧倒されるばかり。歪んだ空間に出入りし続ける気持ち悪さがあるけど、医療に携わる者としては、病気になり障害者となった人を想像した。アイデンティティの喪失、世間の目、居場所、肉体と精神、生と死。怖いもの見たさで読み進めたけど、一度では理解できない。おそらく、自分が不条理を受け入れなければならない時に沁みるのであろう。
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この本は、三部で構成されていた。第一部の「S・カルマ氏の犯罪」が第25回芥川賞を受賞したとのこと。 『壁 第ー部 S・カルマ氏の犯罪』 ある日、自分の名前が想出す(原文ママ)ことができなくなった主人公に次々と起こる非現実的な出来事。よくわからなくて何度も読み返すうちに、こにシ...
この本は、三部で構成されていた。第一部の「S・カルマ氏の犯罪」が第25回芥川賞を受賞したとのこと。 『壁 第ー部 S・カルマ氏の犯罪』 ある日、自分の名前が想出す(原文ママ)ことができなくなった主人公に次々と起こる非現実的な出来事。よくわからなくて何度も読み返すうちに、こにシュールレアリスムの世界観がクセになってしまった。 『壁 第二部 バベルの塔の狸』 第一部とは全くつながりのない物語だった。貧しい詩人が、公園で狸に影を食われるところから非現実な物語が始まる。最後までわけがわからない展開だった。だが、わけがわからないからこそ、読むのをやめられない魅力があり面白かった。 『壁 第三部 赤い繭』 第一部や第二部よりも前に発表されたショートショートや短編などの4作品。どれもシュールだが、長くないため比較的読みやすかった。第三部のタイトルになっている「赤い繭」は、世にも奇妙な物語を彷彿とさせるようなショートショートでとても読みやすかった。
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新潮文庫、昭和44年発行版を読んだ。 収録作は「S·カルマ氏の犯罪」、「バベルの塔の狸」、「赤い繭」(赤い繭、洪水、魔法のチョーク、事業)。 全編を通して悪い夢でも見ているような感覚であったが、面白かった。 「赤い繭」は国語の教科書にも載せられているが、なるほど一番まとまりがよく...
新潮文庫、昭和44年発行版を読んだ。 収録作は「S·カルマ氏の犯罪」、「バベルの塔の狸」、「赤い繭」(赤い繭、洪水、魔法のチョーク、事業)。 全編を通して悪い夢でも見ているような感覚であったが、面白かった。 「赤い繭」は国語の教科書にも載せられているが、なるほど一番まとまりがよく、短い中に安部公房のエッセンスの詰め込まれた作品であると気付かされた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全然理解できなかった 自分の名前がなくなってて職場に行ったらもうひとりの自分がいるとか、影を食べられて透明人間になって追われる身になっちゃうとか、物語の最初はわかりやすくて面白そう!って思った そこからの展開が突飛すぎてわかりやすいオチもなくてつまんなかった 三部構成になってるけどストーリーの繋がりはないよね? 壁っていうテーマが共通してるだけで 強いて言うなら洪水と魔法のチョークが好き おれみたいな読み取る力のない人には難しすぎる
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