GOTH リストカット事件 の商品レビュー
どきどき
第3回「本格ミステリ大賞」受賞作。 猟奇殺人や「死」に興味を持つ「僕」と、友人の「森野夜」。ふたりの高校生が、警察とは無縁の場所で犯人を追う!人の心が持つ闇と虚空に、謎を絡めた展開。読ませます。
abtm
非常に好みの作品だった! サイコパス全開な主人公と美少女森野の掛け合いがよかった。 グロい部分もあったけど、全体的に漂う冷たい雰囲気が何とも言えず怖かった。 番外編もあるようなので読まねば。
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20年ぐらいぶりに再読。読んでいくうちに意外と内容思い出して初めて読んだ時ほどの驚愕は無かった。私も歳を取ったし、若い時に読んだ方が面白い作品かも
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身の回りで起きる物騒な事件に興味を持つ高校生2人を中心とした連作短編集 とにかく叙述トリックによる圧倒的どんでん返しのオンパレード 『犬』なんて読了後に顎外れたかと思うほど予想外な展開 さすが本格ミステリ大賞受賞作だと唸らされました… 1作目の『暗黒系』はグロテスク耐性がある自分...
身の回りで起きる物騒な事件に興味を持つ高校生2人を中心とした連作短編集 とにかく叙述トリックによる圧倒的どんでん返しのオンパレード 『犬』なんて読了後に顎外れたかと思うほど予想外な展開 さすが本格ミステリ大賞受賞作だと唸らされました… 1作目の『暗黒系』はグロテスク耐性がある自分でも衝撃を受ける描写もあって、読者にリアリティを感じさせる表現で臨場感があってよかった あと著者別作の『失はれる物語』の時にも同じことを思ったけど、単行本の表紙カバー裏が単に白紙でなくて、別のデザインが施されて洒落てた
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僕と森野はゴス(GOTH)仲間だ。異常な殺人事件やそれを実行した犯人に対して暗い魅力を感じている。一般の人に比べると感覚がずれている。悪趣味だ。だが、悲惨で聞いた瞬間に首が吊りたくなるエピソードを僕らはいつも求めていた・・・。 主人公二人の思想や行動基準が理解しがたく、彼らに...
僕と森野はゴス(GOTH)仲間だ。異常な殺人事件やそれを実行した犯人に対して暗い魅力を感じている。一般の人に比べると感覚がずれている。悪趣味だ。だが、悲惨で聞いた瞬間に首が吊りたくなるエピソードを僕らはいつも求めていた・・・。 主人公二人の思想や行動基準が理解しがたく、彼らに対して何一つ共感することができなかった。作者自身はこの作品をライトノベルのつもりで書いたそうだが、「犬」「記憶」は本格ミステリとして一級品で読者の想像を覆す破壊力有り。他に類を見ない新感覚な短編集だが、万人にはオススメできないかな。 週刊文春ミステリーベスト10 7位 このミステリーがすごい! 2位 本格ミステリ・ベスト10 5位 本格ミステリ大賞受賞(2003年)
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もうちょっと若い時に出会いたかった! 猟奇殺人とか、サイコキラーとかネットで調べまくってたあの頃に読みたかった笑 歳をとったせいかグロさや異常性を求めない体になってしまった( 'w' ) とはいえ、森野ちゃんも僕くんもいいキャラでした。 猟奇的、変質的な...
もうちょっと若い時に出会いたかった! 猟奇殺人とか、サイコキラーとかネットで調べまくってたあの頃に読みたかった笑 歳をとったせいかグロさや異常性を求めない体になってしまった( 'w' ) とはいえ、森野ちゃんも僕くんもいいキャラでした。 猟奇的、変質的な事件の情報を収集するのが趣味な森野と僕。2人と快楽異常殺人者との出会いの物語(でいいよね?) 森野ちゃんも僕くんもちょっと厨二を拗らせててかわいい感じ、とか思って読んでいたんだけど…。 「リストカット事件」から僕くんはわたしの想像の遥か上をいってました笑! 僕くんも そうとうヤバいやつだった( º言º ) だから、だからなの!! 「声」でまんまとやられました うわー!僕くんマジかヤメテー!ん!あれ?よかったぁ…。てやられ方でした。( ᐛ )?ナンテ? 「犬」もね、 『助けてあげられなくてごめんね…』 『いっしょにまた、遊べるとよかったのにね…』で 乙一ぃ!泣く!グロくても切ない!ん!あれ?あ、そっち!?って。騙されまくってる笑 すき♡ 個人的には「土」の、理性と異常性の間で苦悩する殺人者の話が好きなんだけど、ラストで革の手帳の意味を知った時にちょっとガッカリ。自分の異常性を恥じて震えてるのかと思って そこに興奮してたんだけど← 森野ちゃんと僕くんって この後も何かのお話しで読むことってできるのかな?? 僕くんの「愛じゃなく執着心」も気になるし、 オレンジジュース握りしめながら拗ねてる森野ちゃんも気になる…。
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叙述トリック苦手。作品評価は「すげ〜面白い」と評価するまでの読解力が追い付かなかった。疑問点をネットの考察なんかを読んで「ふぅ〜ん」という感じ。悲しい。 暗黒系、リストカット事件、犬、記憶、土、声とどれも短編で纏められていて、かつ絶妙に繋がっていると理解。どれもレベルが高いと思...
叙述トリック苦手。作品評価は「すげ〜面白い」と評価するまでの読解力が追い付かなかった。疑問点をネットの考察なんかを読んで「ふぅ〜ん」という感じ。悲しい。 暗黒系、リストカット事件、犬、記憶、土、声とどれも短編で纏められていて、かつ絶妙に繋がっていると理解。どれもレベルが高いと思った。もう一度読んでも良いかなと思わせる作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
乙一さんの叙述トリックに素直に騙されることを楽しむ6つの短編小説。 高校生の主人公「僕」と、ヒロインの森野夜はともに猟奇殺人に興味があり会話をするようになる。森野夜が、何も知らないまま事件に巻き込まれ、何もしらないまま事件は主人公によって解決され、**森野夜は何も知らないまま話が終わる**、という点が特徴的で面白いなと感じました。各事件の核心と僕の活躍を知らないので、徐々に僕にデレていったりしないのが、ラノベ的美少女像と違って新鮮。 犯人の猟奇性に共感し、事件を観察するだけというスタイルの主人公も独特。 各話の概要 === 『暗黒系』山中での連続バラバラ殺人 『リストカット事件』手首収集家 『犬』犬と飼い主の女の子が河原で特訓 『記憶』森野夜と森野夕姉妹 『土』人を土に埋めたい男 『声』姉を殺された妹に接触する犯人(=主人公?) === 猟奇的殺人犯たちも傍目からは普通に暮らしている人間に見える不気味さが淡々と描写されています。 どの話も猟奇殺人なんだけど、『土』のように、箱に閉じ込められて埋められ、空気穴から水入れられて溺死という殺され方は、流血しないにも関わらず戦慄します。 最後の『声』はついに主人公やっちまったか〜と気分が悪くなりながら読み進めていたら秀逸な叙述トリックで読後感良く読了。主人公の正体を見せて読者に失望させた状況から、よくぞ話をどんでん返せたなぁと感服しました。 最後は、心を閉ざして生きてきた森野夜が人間性を垣間見せるラノベ的な場面も少しあって、それはそれで良かったです。 その他、『犬』『記憶』も「そっちなんかい!」というツッコミ確実の叙述トリックで、でも納得させられてスッキリできます。
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叙述トリックにやられました。特に犬以降の話では、叙述トリックを意識して、いろいろな可能性を考えながら読みましたが頭の柔軟さが足りませんでした。あまり本を読まない私ですが、とても楽しんで読むことができました。
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高校生の頃、本書で叙述トリックに魅了され、熱のこもった読書感想文を書いた思い出の本。叙述トリックは初ではなかったのに、小説でしか味わえない面白さに、こんな世界があるのか、と感動した。 再読してみると、事件現場となった廃病院が封鎖されていないなど、細部での違和感はあるもののどの...
高校生の頃、本書で叙述トリックに魅了され、熱のこもった読書感想文を書いた思い出の本。叙述トリックは初ではなかったのに、小説でしか味わえない面白さに、こんな世界があるのか、と感動した。 再読してみると、事件現場となった廃病院が封鎖されていないなど、細部での違和感はあるもののどの短編も楽しく読めた。思えばグロ耐性は乙一さんで知らないうちについたのかも。1番印象的なのは「土」(決して1番好きな訳ではない)で、何でそんなことするの?から、何で最後こうなってるの?と今読んでもスッキリしない。
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