ビルマの竪琴 の商品レビュー
ビルマという土地を訪…
ビルマという土地を訪れたくなりました。胸が苦しくなるほど美しい物語です。
文庫OFF
子供のころから名前だ…
子供のころから名前だけは知っていた小説ですが、読んでみて想像していたものとは全く異なりおどろきました。悲惨な戦争が背景ですが、美しい心に出会えた感動があります。
文庫OFF
難しい古典小説をイメ…
難しい古典小説をイメージしていたら、童話です。とても読みやすく、とても感動します。
文庫OFF
戦後に発表したとなると、当時は否定的な意見も多かったでしょう。 戦争の残虐性だけでなく、かといって感涙を誘うだけの話ではない。 人間として大切な事は何か、実はものすごく単純で当たり前の事を考えさせてくれるお話。 童話の形式で書かれているので、子供がもう少し大きくなったら、ぜひ読...
戦後に発表したとなると、当時は否定的な意見も多かったでしょう。 戦争の残虐性だけでなく、かといって感涙を誘うだけの話ではない。 人間として大切な事は何か、実はものすごく単純で当たり前の事を考えさせてくれるお話。 童話の形式で書かれているので、子供がもう少し大きくなったら、ぜひ読んでほしい一冊です。
Posted by
この本の名前だけは、中学生の頃から知っていたが、これが空想の産物で、モデルはないと知って驚いた。 とは言っても、多くの人々の凄惨な戦争体験という事実によって生み出されたと言ってもいいのではないかな。悲しくも尊い物語だった。
Posted by
戦争の記憶や残像が生々しい戦後の混乱・混沌の真っ只中、子供向けの童話として世の中に出た「ビルマの竪琴」。作者は何を子供に伝えたかったのか。まず1つ目は天命、いわゆる天がその人に与えた使命についてである。人がその天命に気づいて覚悟を持って行動に移せるか否か。周囲や世相の動きに流され...
戦争の記憶や残像が生々しい戦後の混乱・混沌の真っ只中、子供向けの童話として世の中に出た「ビルマの竪琴」。作者は何を子供に伝えたかったのか。まず1つ目は天命、いわゆる天がその人に与えた使命についてである。人がその天命に気づいて覚悟を持って行動に移せるか否か。周囲や世相の動きに流されることなく、自分の意思を貫くことができるかどうかということ。2つ目は芸術ーこの本では竪琴ーが人に与える影響力について考えることができるかということ。3つ目は思索について。自分のあり方や人生についてまた他者への思いについて深く広く考え、思いにふけることの意義。少なくともこの3つが私に強く伝わってきた。子供向けの雑誌に連載されたが、戦後80年近く経った現代でも世代を問わず名作として愛されている一冊であることは間違いないと思う。
Posted by
児童文学。くもんの推薦図書ではハリーポッターと同レベルのFに並べられています。 文体は優しく、音楽を主軸として、異国での苦境の前線を描いており、短い話で、中学生なら読み通せる子がいてもおかしくないかなぁと思わせます。 作中には青いインコが登場しますが、その描写がいかにもリアルで...
児童文学。くもんの推薦図書ではハリーポッターと同レベルのFに並べられています。 文体は優しく、音楽を主軸として、異国での苦境の前線を描いており、短い話で、中学生なら読み通せる子がいてもおかしくないかなぁと思わせます。 作中には青いインコが登場しますが、その描写がいかにもリアルで感心しました。 うちにもインコがおり、今もマラソンを観戦している家族に混じって、テレビと家族に向かってピィピィと楽しげに鳴いています。 南国にいるインコがありありと想像され、また健気さに泣きながら読み終えました。 今起こっている戦争とは、状況や価値観が違うものと思いますが、だからこそ1番根っこの大事なものについて思いを確かにすることができる書籍です。
Posted by
歌う軍隊の竪琴弾き、水島上等兵が隊を離れ、屍となった日本兵を見て見ぬふりできず、ビルマの僧となり、日本には帰らず祈り続けることを決断する話 戦後の児童文学っていう感じ 現代を生きる人にとっても、便利ばかりを追求する価値観で良いのかを考えさせられる哲学的な内容でした
Posted by
久しぶりに再読しましたが、記憶していたよりも、文章もストーリーも優しく感じました。今更ながら、童話雑誌掲載の子供にも読める作品だと思いました。 日本軍の戦況は、悪化し、苦戦を強いられていた。ビルマの一小隊では、音楽学校出身の隊長が、隊員に合唱を教えていた。苦しい時、団結する時、彼...
久しぶりに再読しましたが、記憶していたよりも、文章もストーリーも優しく感じました。今更ながら、童話雑誌掲載の子供にも読める作品だと思いました。 日本軍の戦況は、悪化し、苦戦を強いられていた。ビルマの一小隊では、音楽学校出身の隊長が、隊員に合唱を教えていた。苦しい時、団結する時、彼らは歌う。今読めば、そんな事はなかったでしょうとは思うけど、こんな小隊もあったかもしれないと思わせてくれる。 その隊の一人、水島は、楽才に優れて竪琴も自作していた。敗戦となり、小隊は捕虜となるが、水島は、ある任務をきっかけにビルマの戦死者の霊を弔うため、出家しその地に止まる決意をした。 日本に帰る仲間は、生きて帰り日本の復帰を目指す。 戦争の理不尽さ、戦闘への反省そして敗戦後の生き方を当時の子供達に伝える作品です。 最後に作中で使われた楽曲の歌詞と楽譜が掲載されています。一高寮歌「嗚呼玉杯に花うけて」は、活字で読むとそれだけで、苦しくなりました。 “剣と筆とを取り持ちて”
Posted by
この物語が空想で書かれたということに驚いた。しかし著者が生きていた時代、教え子たちが実際に南方で死に、彼らを常に悼み、弔っていたのは、まさに水島上等兵さながらであり、その実感がこの物語のリアリティを高めている。
Posted by