1,800円以上の注文で送料無料

ビルマの竪琴 の商品レビュー

4.1

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/03/15

手のひらサイズの骨の玉って何?何の骨?そしてそれを耳に『被せている』????改めて問う、手のひらサイズの骨の玉って何?!???玉って事はその骨は球体なんだよね???? ・・・それが気になって気になって仕方がなかった(本編は非常に良い作品です) 『仰げば尊し』が卒業式以外の場面で...

手のひらサイズの骨の玉って何?何の骨?そしてそれを耳に『被せている』????改めて問う、手のひらサイズの骨の玉って何?!???玉って事はその骨は球体なんだよね???? ・・・それが気になって気になって仕方がなかった(本編は非常に良い作品です) 『仰げば尊し』が卒業式以外の場面でこんなにも染み入る演出をしてくるとは・・・。映画も観たのですが、やはりあの『埴生の宿』『仰げば尊し』のシーンは素晴らしかった。

Posted byブクログ

2023/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦争という陰惨なテーマでありながら、主人公水島が、生きる上で本当に大切なことは何なのか、苦悩し考える。 生死が分からなくなった水島が一体何をしていたのかは、最後の手紙でしか知らされないが、死に近づいた生活をしていたからこそ感じることが出来る何かがあるに違いない。

Posted byブクログ

2022/11/20

兵も指揮官も一律に断罪する軽薄な戦後の空気にあって、国のために殉じた人々を弔うという、至極当たり前の描写をなし得た本稿から、やはり故人のために「先祖の話」を書かずにはいられなかった柳田国男と同じ温と剛を感じた。

Posted byブクログ

2021/08/31

最新鋭の武器を持って侵略戦争に挑んだ我々と、ただただ仏に祈り、救いだけを求める彼らのどちらが人間らしいのか これが児童書として書かれたことに深い意味を感じる。

Posted byブクログ

2021/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学生の頃に何度も読んだ記憶がある。 戦地で命を絶つ人を馬鹿にする風潮があった中でこれを書くのはとっても格好良い。水島のこれが日本人らしさなのかもなあって思う。厭世的な雰囲気等、とってもミャンマーに興味を持って行ってみたくなる。戦争の恐ろしさとかよりも、人間の崇高な部分に惹かれ、特に外国人が戦死した日本人を弔うのが好き。児童書だからだろうけど嫌な人が出てこなくて、小さい頃はこんな人になりたいって何度も読んだのだったと思う。

Posted byブクログ

2021/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

水島の決意と彼からの手紙を読んだ部隊の人たちの覚悟で締めくくるくだりが素晴らしい。 優しい文体で最後まですらすらと読める。作者は児童向けに書いたようだけど、大人にも読んでほしい作品です。

Posted byブクログ

2021/02/04

子供の頃に「水島、一緒に日本に帰ろう」と叫ぶシーンをテレビで観たことはあったが、なぜ水島がビルマに残る決意をしたのかは、恥ずかしながら今回初めて知った。 今も世界のどこかで水島のような運命を背負う青年がいるのだろう。 本はとてもシンプル。

Posted byブクログ

2020/11/21

戦争に命を奪われ、生きた証を残すことの叶わなかった人たちがいる。 骨となり異国に戻ることのできない人たちがいる。 レクイエムは、生きていくものたちのための救いでもある。 発表当時は「児童向け」として書かれた作品ですが、小学校高学年でもこのままは読みづらいかもしれません。中学...

戦争に命を奪われ、生きた証を残すことの叶わなかった人たちがいる。 骨となり異国に戻ることのできない人たちがいる。 レクイエムは、生きていくものたちのための救いでもある。 発表当時は「児童向け」として書かれた作品ですが、小学校高学年でもこのままは読みづらいかもしれません。中学生におすすめ。

Posted byブクログ

2020/08/31

南方から帰ってきた傷痍軍人で溢れ、焼け野原が残るーそんな時代にこの本は書かれた。 当時の日本は、復興という明るい使命感に燃えるものの、戦中から一転、戦争を絶対悪と見なし、戦争に対して、また戦争に関わったものたちに対して、冷静な分析をするものがいなかった。亡き者たちを英霊などと言っ...

南方から帰ってきた傷痍軍人で溢れ、焼け野原が残るーそんな時代にこの本は書かれた。 当時の日本は、復興という明るい使命感に燃えるものの、戦中から一転、戦争を絶対悪と見なし、戦争に対して、また戦争に関わったものたちに対して、冷静な分析をするものがいなかった。亡き者たちを英霊などと言って語っては、戦争賛美になってしまう。多くの人が死にすぎたからこそ、戦争の惨状を過去の遺物として、なきものとして、葬ることを選んだーーー しかしそんな中、竹山氏は「鎮魂」というテーマで、あえて児童書という形を取って書き上げた。おそらく、この本に救われた元軍人や残された家族は多かったのではないだろうか。遺骨も見ることなく、遠い異国で家族や友人は死んだと言われた人々の悲痛な叫びは、水島一等兵が語ってくれている。 この本の舞台、ビルマ(現ミャンマー)側からの戦争の追憶も読まねばならないとも思う。戦争に巻き込まれ、多くの犠牲を出した国は日本だけではない。インパール作戦で巻き込まれた人々の数は知れない... 戦争の追憶を忘れずに、霊に敬意を払う。それは新たな戦争のためではなく、今後こんな悲惨なことがないように祈るため。文学人であり、批評家でもあり、また戦後各方面の人間(東京裁判のレーリング判事なども!)との交流のあった竹山氏の書を読んで、改めてそう思わされた。

Posted byブクログ

2020/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アジア・太平洋戦争中、日本はビルマ(今のミャンマー)にも軍隊を送り込んでいました。この小説に出てくる部隊は、戦争が終わってイギリス軍の捕虜になってしまいます。しかし、まだイギリス軍に降伏せず、死ぬまで闘うと言って抵抗している部隊があると聞き、隊長は竪琴の上手な水島という兵士を説得に向かわせます。しかし、部隊は全滅。水島も帰って来ません。しばらく後で彼らはその水島にそっくりな顔をしたビルマ人のお坊さんとすれ違います。はたして彼は水島なのかどうか。彼だったら一緒に日本に帰ろうと願うのですが・・・。戦争で死んだ人をどのように弔うのかという、現代のものでもある大きな問題について問いかけてくる作品です。

Posted byブクログ