午後の曳航 の商品レビュー
昭和の作品でありながら、犯罪を犯す少年たちの心理を巧みに描いた傑作。 憧れの男は父親になると同時に、海を捨てた。 「仕方がない。処刑しよう」
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さすが、三島由紀夫と思われる表現や 価値観などに触れることが出来て 頭が少し良くなったような気がする。 でも、やはり僕にはちょっと理解できない (難しくて分からない)思想などが随所にあり、 自分にはちょっとレベルが高い本だったかな・・・
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少年たち怖い。残虐。比類なき純粋さっていうのか自分らの哲学をつきとおすエゴイスティックなところとかぞくりとする。ことばがうつくしいから余計に刺さるような鋭い印象をうけた。
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やっぱり三島さんって、ゲイだったのかなぁ。 葉隠れに通ずるものがある。死は成長に必須なのです。
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やっぱ三島いい。 全く違うのだけど、どこかスタンドバイミーを彷彿させる小説だった。世界への反撃は、まるで冒険のようではないだろうか。母親と、憧れを抱いた船乗りの男との情交を覗き見る登。思わず顔をしかめてしまうような少年たちが猫を切り裂く描写。新しい父親との葛藤の末の、結末とは.....
やっぱ三島いい。 全く違うのだけど、どこかスタンドバイミーを彷彿させる小説だった。世界への反撃は、まるで冒険のようではないだろうか。母親と、憧れを抱いた船乗りの男との情交を覗き見る登。思わず顔をしかめてしまうような少年たちが猫を切り裂く描写。新しい父親との葛藤の末の、結末とは...。とりあえず読めばいいと思うよ。
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前半。 自分は登なんじゃないか?と思う。 中半。 自分は竜二なんじゃないか?と思う。 後半。 ・・・。 自分の中の登が、自分の中の竜二を徹底的に批判してきた。 いい時期に読んだ。タイミングに感謝します。 自分の”内側”と、違う言葉が口から出てくると、自分自身が削られてい...
前半。 自分は登なんじゃないか?と思う。 中半。 自分は竜二なんじゃないか?と思う。 後半。 ・・・。 自分の中の登が、自分の中の竜二を徹底的に批判してきた。 いい時期に読んだ。タイミングに感謝します。 自分の”内側”と、違う言葉が口から出てくると、自分自身が削られていくような感覚に陥る。 錯綜している内側に、ちょうどいい器がなかなか見つからないまま、気がついたら2月が終わった。 かたつむりに憧れるヤドカリのようだなぁと思ったりする。 自分自身と一緒に成長してくれる殻が欲しい。 でも、それを生まれながらに持っていないヤドカリな私は、真剣に探さなくちゃいけないんだなぁ。 無意識で、嘘をつくようになったら、どうしよう。 そんなことを考えさせられた。 舞台が横浜なのが、読んだきっかけなのだけどね。
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法に守られている子どもが、1人の大人を曳航し、反理想の未来を処刑するという…。 処刑される手前で小説が終わるのは、私としてはちょっと残念。 首領は本当に中学生ですか? 危険な小説。
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相も変わらずきれいな描写。ただ、東野圭吾のあとに読んだこともあり、かなりしつこく感じられたことは否めない。
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海とともに生きてきた船乗りの男が安定を求めて陸に留まる。恋した女との陸での永住を決意し、女の子どもの良き父親になろうと父親らしく振る舞おうとする。船乗りの竜二に憧れていた少年にとってこれはぞっとするような裏切りだった。
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船乗り竜二の逞しい肉体と精神に憧れていた登は、母と竜二の抱擁を垣間見て愕然とする。矮小な世間とは無縁であった海の男が結婚を考え、陸の生活に馴染んでゆくとは……。それは登にとって赦しがたい屈辱であり、敵意にみちた現実からの挑戦であった。登は仲間とともに「自分達の未来の姿」を死刑に処...
船乗り竜二の逞しい肉体と精神に憧れていた登は、母と竜二の抱擁を垣間見て愕然とする。矮小な世間とは無縁であった海の男が結婚を考え、陸の生活に馴染んでゆくとは……。それは登にとって赦しがたい屈辱であり、敵意にみちた現実からの挑戦であった。登は仲間とともに「自分達の未来の姿」を死刑に処すことで大人の世界に反撃する――。
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