小僧の神様・城の崎にて の商品レビュー
2013/9/28 全体的にきれいな印象。 不倫ものが多かったけど、それ以外の景色や日常を書いた作品のほうが好きだ。我孫子に住んでたのは知らなかった。
Posted by
天衣無縫の美。 志賀直哉の文章に対する一般の評価です。 まさしく、書きたいものをそのまま書いているという印象でした。 私も含め、多くの人が普段感じることを、美しく文章にしてくれているという感じです。 タイトルにもある通り、小僧の神様・城の崎にてが特に良かった。 小僧の神様は...
天衣無縫の美。 志賀直哉の文章に対する一般の評価です。 まさしく、書きたいものをそのまま書いているという印象でした。 私も含め、多くの人が普段感じることを、美しく文章にしてくれているという感じです。 タイトルにもある通り、小僧の神様・城の崎にてが特に良かった。 小僧の神様は、偽善は善か?という内容。 城の崎にては、ご存じのとおり生と死をテーマにしています。 短編の美文を楽しめます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夏目漱石と弟子の芥川龍之介が「文章の達人」と賞賛し、坂口安吾が嫌った「不機嫌小説」の作家・志賀直哉の入門書。志賀直哉は「小説の神様」と呼ばれたが、それは彼の『小僧の神様』という短編が評価された結果という説もある。 晩年の芥川は「志賀直哉の話らしい話のない心境小説」を評価した。『城の崎にて』などがそうだが、短編でもテーマは明確になっている。 が、志賀直哉は歴史小説・私小説・パロディ・話らしい話がある小説も書く作家で、この本で一番面白かったのは「不倫の連作」。茶屋の中居と不倫をしたのが原因で、志賀直哉と妻の康子の悶着が始まる。 『山科の記憶』(浮気の発覚)→『痴情』(康子に責められて愛人と別れる志賀直哉)→『瑣事』(浮気を再開した志賀直哉が捜していた愛人に会っても声をかけない)→『晩秋』(締め切りに追われた志賀直哉が雑誌に『瑣事』を発表したのが原因で妻の康子に不倫をしていたことが発覚) ……「妻に強要されて浮気をやめるのは嫌だ」だの、「妻と愛人の二人を愛しているのだから仕方がない」と語る自分勝手な志賀直哉。康子は当然、夫の身勝手さに呆れ嘆くのだが、彼女は「無形文化財・日本三名夫人の一人」と呼ばれた天然ボケ。私小説的要素が強いが、読者が「志賀直哉がアホで、奥さんの康子が可憐で可哀想だ」と思うように計算して書いている。 「不倫の連作」は単独で読んでもあまり面白くないが、『山科の記憶』から『晩秋』を「一つの小説」として読むと「不機嫌小説」になって面白い。
Posted by
Kindle買って、何読もうかなーと思って買いました。昔の本にしようとは思っていたのですが。 朴訥としつつも洗練された日本語で、かつ何かきっつい感じや、実際と虚構、生と死、規律と放蕩というような対比が淡々と描かれている点が好きです。 新潮のほうに書いてしまいましたが、実際読んだの...
Kindle買って、何読もうかなーと思って買いました。昔の本にしようとは思っていたのですが。 朴訥としつつも洗練された日本語で、かつ何かきっつい感じや、実際と虚構、生と死、規律と放蕩というような対比が淡々と描かれている点が好きです。 新潮のほうに書いてしまいましたが、実際読んだのは角川の電子書籍版です。
Posted by
学校の先生のおすすめでした。 ぴんとこないものもありましたが、 わりと好きです。 細かいことはわかりませんが。
Posted by
寿司 せわしなく死体を運ぶ蜂 墓の下で永遠に眠る死体 ”余り変わらない自分であろうと思うと「あるがまま」で、気分で希う所が、そう実際に直ぐは影響はしないものに相違ない、しかも両方が本統で、影響した場合は、それでよく、しない場合でも、それでいいのだと思った。”のところむずかしいん...
寿司 せわしなく死体を運ぶ蜂 墓の下で永遠に眠る死体 ”余り変わらない自分であろうと思うと「あるがまま」で、気分で希う所が、そう実際に直ぐは影響はしないものに相違ない、しかも両方が本統で、影響した場合は、それでよく、しない場合でも、それでいいのだと思った。”のところむずかしいんだ
Posted by
GUEST 002/放送作家・小山薫堂:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2010/04/post115082.html
Posted by
キリスト教の影響を受けていると思われる生死をテーマにした短編はよくできている。が、作者が突然顔出すようなどんでん返し的な蛇足は好きにはなれない。「小僧の神様」も悪くない話なのに最後でぶち壊してないか? 不倫も含む私小説的な夫婦ネタは心理描写が希薄でどうでもいいチマチマした話だし、...
キリスト教の影響を受けていると思われる生死をテーマにした短編はよくできている。が、作者が突然顔出すようなどんでん返し的な蛇足は好きにはなれない。「小僧の神様」も悪くない話なのに最後でぶち壊してないか? 不倫も含む私小説的な夫婦ネタは心理描写が希薄でどうでもいいチマチマした話だし、情景描写力があると言っても日記だか小説だかよくわからない生活ネタはこれだけ情報が溢れる現代においては陳腐で物足りない。 同じ作家が書いているとは思えないほど、作品の趣が異なるように感じた。
Posted by
読書会の課題本として読みました。 読んでみて、志賀直哉はあんまりピンとこないな、ということがわかりました。 読書会の中でも、「文章に冗長性がなさ過ぎて入り込めない」とか志賀直哉の人格はいかがなものか?という酷評が多く、これを読んで楽しめる人の鑑賞ポイントってどこなの?という話に...
読書会の課題本として読みました。 読んでみて、志賀直哉はあんまりピンとこないな、ということがわかりました。 読書会の中でも、「文章に冗長性がなさ過ぎて入り込めない」とか志賀直哉の人格はいかがなものか?という酷評が多く、これを読んで楽しめる人の鑑賞ポイントってどこなの?という話になったのが印象深かったです。
Posted by
2012年10月の課題本です。 開催日 : 10月21日(日)受付開始16:00 読書会16:00~18:30 ドレスコード : 秋 お申し込みは下記HPからお願い致します。 http://www.nekomachi-club.com/
Posted by