小僧の神様・城の崎にて の商品レビュー
表題作は著者が「小説の神様」と呼ばれる所以となった作品らしい。 いずれの作品もシンプルで読みやすい。
Posted by
城の崎にて 朗読を聴く。 辛かった。 怖かった。 死について…。 こんなこと考えながら生きてたら苦しくてしょうがないだろう。 それとも、こういうことを文章にしたりする人は案外あっさりしたとこあるのかもしれない。 生と死は両極ではないみたいなの、ノルウェーの森を思い出した。 小...
城の崎にて 朗読を聴く。 辛かった。 怖かった。 死について…。 こんなこと考えながら生きてたら苦しくてしょうがないだろう。 それとも、こういうことを文章にしたりする人は案外あっさりしたとこあるのかもしれない。 生と死は両極ではないみたいなの、ノルウェーの森を思い出した。 小僧の神様 朗読を聴く。 嫌な気持ちの正体は…。 なんとなくは分かる。 人に施しをするなんてなんかちょっと引っかかる。 居心地悪いし、なんか偉そうだし…。 でもそれをお話しの中では書かないんだなぁ。 読者におまかせ。 だからこそ読んだ後に引きずるものがある。 城の崎にてもなんとなくは後は読者が考えて…みたいなとこがあったし。 なるほど…これが志賀直哉かぁ。
Posted by
吉村昭が推薦する作家、志賀直哉の小説である。 城の崎にては、脊椎カリエスを患った主人公が城の崎温泉で療養している時に見た蜂、鼠、家守の死を詳細に描写する短編小説である。確かに吉村昭の小説に特筆される事実に忠実な描写に重なるものがあった。
Posted by
昔読んだ城の崎にてを再読したく購入。再読した上で、やはり死生観についての卓越した筆であると思った。短編集であり色々な作品が入っていたが、小僧の神様をはじめいくつか完成された短編と感じるものもありながら、私小説的な一連の作品らには少し肌に合わないものを感じた。当時の文学への造詣が浅...
昔読んだ城の崎にてを再読したく購入。再読した上で、やはり死生観についての卓越した筆であると思った。短編集であり色々な作品が入っていたが、小僧の神様をはじめいくつか完成された短編と感じるものもありながら、私小説的な一連の作品らには少し肌に合わないものを感じた。当時の文学への造詣が浅いからだと思われる。
Posted by
表題作、『小僧の神様』『城の崎にて』のみ読了。志賀直哉、初めて読んだけど想像していた作風と違って少し拍子抜けした。短編が多いのね! 小僧の神様は、素敵な話だな〜と思った。暗夜行路もいつか読みたい。
Posted by
代表作である「城の崎にて」、「小僧の神様」の他、「佐々木の場合」、「好人物の夫婦」、「赤西蠣太」、「十一月三日午後の事」、「流行風冒」、「雪の日」、「焚火」、「真鶴」、「雨蛙」、「転生」、「濠端の住まい」、「冬の往来」、「瑣事」、「山科の記憶」、「痴情」、「晩秋」の計十八編がおさ...
代表作である「城の崎にて」、「小僧の神様」の他、「佐々木の場合」、「好人物の夫婦」、「赤西蠣太」、「十一月三日午後の事」、「流行風冒」、「雪の日」、「焚火」、「真鶴」、「雨蛙」、「転生」、「濠端の住まい」、「冬の往来」、「瑣事」、「山科の記憶」、「痴情」、「晩秋」の計十八編がおさめられている。 情景を描写する無駄のないセンテンスが印象的だ。そしてあくまでも自然に話が流れてゆくことも徹底されている。短編小説、随筆に近いと感じられる私小説的なものばかりだ。志賀直哉の小説には、あまり特徴的なものは見出されない故に、何処が素晴らしいのか気付きにくい。 私自身も志賀直哉の書く文章の本当の素晴らしさに気付いていないのだろう。 「瑣事」と「晩秋」の男(恐らく筆者であろう)は、いささか勝手過ぎて飽きれる。
Posted by
「小説の神様」の短編集。 「城の崎にて」の美しい文体と、芸術にまで高められたナルティシズムは、良くも悪くも「日本文学」の到達点と言えるかもしれない。到達したのだから新しい道を見出すべきなのだが、なぜかそうなってはいないようだ。 「小僧の神様」は対照的に、構成のおもしろさが際立って...
「小説の神様」の短編集。 「城の崎にて」の美しい文体と、芸術にまで高められたナルティシズムは、良くも悪くも「日本文学」の到達点と言えるかもしれない。到達したのだから新しい道を見出すべきなのだが、なぜかそうなってはいないようだ。 「小僧の神様」は対照的に、構成のおもしろさが際立っている。現代の文学作家は、むしろこちらの作品から学べることの方が多い気がする。
Posted by
たまに文学作品と呼ばれるものに手を出したくなります。志賀直哉を読んだらその日本語の巧さに惚れ惚れしたとある方から聞かされまして、それならばと手を出してみました。 なるほど。場面場面をスパッと切り取ったような文章が潔く、それでいて情景を思い起こさせます。言葉をとことんまで削ることに...
たまに文学作品と呼ばれるものに手を出したくなります。志賀直哉を読んだらその日本語の巧さに惚れ惚れしたとある方から聞かされまして、それならばと手を出してみました。 なるほど。場面場面をスパッと切り取ったような文章が潔く、それでいて情景を思い起こさせます。言葉をとことんまで削ることによって鋭さが増すのですね。 「城の崎にて」は国語の試験に部分掲載されていて、それを読んだ記憶があります。どんな設問があったのかはさっぱり忘れましたが、その文章を読んだ時のこんなこと(情景)が小説として成り立つんだという驚きは覚えています。そこで全編を読んでみようとならなかった当時の自分にツッコミたいのですが。 何気ない情景や感情を「小説」という形で示すことの素敵さに気付かされます。
Posted by
城崎に旅行に行ったあと読んだ「城崎にて」伊豆の踊り子のような話かと思っていたが全然違った。そして、「小僧の神様」は有名な話だが、小説って素晴らしいな!こういうのを小説というのだ、と思った。
Posted by
事実をありのままに、その中に紙一重の物語があってそれをまとめたような感じのものが多かったように思う。
Posted by