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小僧の神様・城の崎にて の商品レビュー

3.9

151件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2018/03/18

「私小説家」というものの生き方はとかく壮絶だと思った。 私生活を切り売りして家族も傷つけて、それでも書かずにはいられないのだ。

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2017/12/03

城崎温泉に行ってきたので、そこが舞台の小説を読んでみた。国語の教科書に載ってそうな 綺麗な文章やった

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2017/11/25

一篇が短い所もあるとは思いますが、すいすい読めますね。状況描写などシンプルなのに判りやすいと言いますか。こういうの書きたいと憧れる文豪がいたのも、何となく判ります。 教科書で読まされてる、という状況を離れて読んでみると「小僧の神様」などもなかなか面白い作品ですね。当時の女関係の連...

一篇が短い所もあるとは思いますが、すいすい読めますね。状況描写などシンプルなのに判りやすいと言いますか。こういうの書きたいと憧れる文豪がいたのも、何となく判ります。 教科書で読まされてる、という状況を離れて読んでみると「小僧の神様」などもなかなか面白い作品ですね。当時の女関係の連作とか、大正時代の男の貞操観ってこんなもんか?と想いながら読んでました。

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2017/11/12

読み終わってまず、今まで食わず嫌いをしていたことを後悔。食わず嫌いの理由はお察し。そして読んでみようと思った理由もお察し。 読んでみては単純に読みやすい。余計な部分がなくて簡潔。それでいて表現はしっかりされている。なるほど「小説の神様」の呼び名にも納得。 他も読んでみようかな。

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2017/08/19

城の崎にて 高校の時、現代文で習いました。 なぜかこの時のことは鮮明に覚えています。 とても暑い夏で、城崎温泉街の美しい風景があったことを覚えています。 高校当時は冒頭の今だったらあり得ないような出来事にビックリするだけでしたが、年を重ね、様々な文章を読む経験を積むことに、志...

城の崎にて 高校の時、現代文で習いました。 なぜかこの時のことは鮮明に覚えています。 とても暑い夏で、城崎温泉街の美しい風景があったことを覚えています。 高校当時は冒頭の今だったらあり得ないような出来事にビックリするだけでしたが、年を重ね、様々な文章を読む経験を積むことに、志賀直哉の無駄のない文章と感性にはいつも感心させられます。 思い出した時に、何度でも読みたくなります。

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2017/06/30

「ー」 すべての作品が読みやすい。 その中でも『赤西蠣太』が気にいりました。 寝取られをテーマにした作品もありました。

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2017/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

志賀直哉 『小僧の神様』について 志賀直哉が”小説の神様”と呼ばれる為の元ネタ作品。ちょっと興味があったので課題図書として出てきて嬉しい。これでまた一つ貴重な教養が増えた。 このタイトルの「神様」は本物の神様、ではない。作品中においては、あくまで神様=A氏というスタンスを取らざるを得ないというのが、一読した作品に対する私の感想で、やはり全体的な構成としては最後に筆者が書いているようなものを盛り込めばよかったのでは、と思う。 というのもおそらくこの作品、神様、という言葉に内包されるダブルミーニングを、うまいこと作中に落とし込む予定だったのではないだろうか、と思ったからだ。小僧にとってのA氏=うまい寿司を食わしてくれる存在である、小僧の畏怖する稲荷神社(=本物の神様)が重なり合い、再読したときに「小僧にとっての神様はA氏であり、また同時に畏怖するお稲荷様でもあったのか!」という驚きをもたらしてくれる予定の作品であったはずでは、と思わせてしまうようなことを、末尾に添えられた作者の言説が物語っている。あわよくば私はその結末を読みたかった。ある種意味怖のような結末を最後まで貫き通してほしかったのだが、しかしその構成を読者の目前に物語としてさらす前に、志賀直哉は筆をおいてしまう。理由は「小僧に対して残酷なような気がした」。と、登場人物に大して随分入れ込んだ筆のおき方である。一体何があった。 志賀直哉の代表作だけあってこの作品論に関しては40以上論文があるらしく、時間内に調べきれない部分はあるがここだけ気になったの軽く調べてみると、1920年頃の志賀直哉は作品中にヒューマニズムを押し出していたらしい。詳しく書くと長くなるのと感想ではなくなってしまうので、あえて割愛するが、つまり残酷なような気がした、と書いて筆をおいてしまうのも作者なりの作中人物ひいてはその先にいる人情を読み取ってほしい読者へのためか、と若干納得した。つまりこの作品の味わうべき個所は、構成の巧みさ、ではなく小僧からA氏に対する感謝の気持ちであり、A氏が小僧に施しを与える、その純粋な人のやさしさの過程である。読者的には、小僧が尋ねて行った先に畏怖の対象であるお稲荷さんがあり、ダブルミーニングとしてのタイトルの「神様」を感じたいところではあるのだが、志賀直哉的作家論からすれば、この話は「作者が登場人物に入れ込み、残酷な結末を持たせないと宣言する」というところまでが作品なわけだ。作者ともども随分と優しい結末を持ってきてくれる。構成厨の私のような読者からすればもっと暴れてくれた方が面白いのでは、と思ってしまうが、どうもそう単純ではないらしい。(或いはそれら抜きにもっと単純なのかもしれない。何しろ人情の話なのだから) そうした人情の話という意味では、引用に示した内容は大変刺さるものがあると思った。富める身でありながら施しを与える事へのためらい、A氏の葛藤などがこの会話に現れている。 たった十数ページの短編ではあるが、代表作たる短編にふさわしい巧みな流れだと思う。 参考: 明治大学の研究レポジトリに、本作の研究論文が2本ほど乗っている。より深く知る場合はこれらおよびその参考文献から探していくのがよさそうである。 https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/handle/10291/7353 https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/handle/10291/13938

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2016/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題の「城ノ崎にて」は本当に短い短編だった事にビックリした。(10頁ぐらいしかない。) そんな短く簡潔な言葉使いの文章なのに印象に残る。代表作と言われるのはやっぱり凄いんだな。と単純に思った。 18編からなる短編集で私が好きなのは「小僧の神様」と「赤西蠣太」の2編。 この2つとも最終的にこうなりました。という明確な事は描かれてなく自分で想像してね。という余韻に包まれてる様に思った。 「赤西蠣太」はハッピーエンドを迎えて欲しい。 それに対して「佐々木の場合」「瑣事」「山科の記憶」「痴情」「晩秋」は私が女性だからか? 主人公の男性がずるいと思う。 男性から見たらどうなんだろう? この男主人公。 「佐々木~」なんてあれは逃げでしょう。 短い中でも憤ってみたり、こうであって欲しいなと想像をかき立てたりいろいろ忙しい短編集だった。

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2016/08/01

志賀直哉の短編集。全体に読みやすい作品ばかりで寝る前とか移動中とか細切れ時間を利用して読める。 『小僧の神様』は有名な小説だけど今回が初見。どんな内容なのか題名からは少し想像がつかなかったけど、読み進めていくうちに、あぁそういうことか、と思わず頬が綻ぶ。 登場人物が皆好人物で心温...

志賀直哉の短編集。全体に読みやすい作品ばかりで寝る前とか移動中とか細切れ時間を利用して読める。 『小僧の神様』は有名な小説だけど今回が初見。どんな内容なのか題名からは少し想像がつかなかったけど、読み進めていくうちに、あぁそういうことか、と思わず頬が綻ぶ。 登場人物が皆好人物で心温まる物語であると同時に、人間の心の機微がリアルに描かれている。 小僧寿しの名前の由来がこの小説なのは知らなかったなぁ(°_°) 『城の崎にて』は、高校の教科書で読んだ以来だったけど、驚く位内容を綺麗さっぱり忘れていました(笑)。こういうお話だったのね。

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2016/06/06

志賀直哉って、ジメジメっとした嫌な奴、って感じがしました。あんまり好きではない。だから城の崎にてと小僧の神様くらいしか読んでません。

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