彼岸過迄 の商品レビュー
岩波文庫じゃなくて、青空文庫でダウンロードして携帯で読んだ。 非常に読みにくかったけど、文庫本分荷物が減ったのはよかった。
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新聞小説なので区切りが良く、読みやすい。また常に動きがあり、飽きさせない。草枕や虞美人草の風景描写が苦痛に感じる人はこれのほうが良いと思う。 そこで終わるか〜!と思った。もっと書いて欲しかったけど、想像するのも楽しい。 須永と千代子の、近づいたら互いに傷つき、離れてもいられ...
新聞小説なので区切りが良く、読みやすい。また常に動きがあり、飽きさせない。草枕や虞美人草の風景描写が苦痛に感じる人はこれのほうが良いと思う。 そこで終わるか〜!と思った。もっと書いて欲しかったけど、想像するのも楽しい。 須永と千代子の、近づいたら互いに傷つき、離れてもいられない関係・・・せつない。須永しっかり言えよー!と読みながら思ったが、そういう関係は理解できます。 ここまで作中の世界に入れる作品です。お勧めします。
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須永は世の中と接触するたびに内へと「とぐろ」を巻きこむたちで、従妹の千代子を愛するとともに憎み、憎むとともに愛している。そんな須永を千代子は卑怯だといって責める。
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もしオレが作者と酒でも酌み交わす機会が会ったとしても、恋愛観についてだけは話し合いたくない。 きっとコイツは恋愛に関してろくでもない考えの持ち主に違いないであろうと思われるからだ。 自意識過剰っぷりは、このオレを遙かに凌ぐ!
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ロマンチック趣味で就職活動中の青年・敬太郎の目線から、友人の須永と彼の親族達との間に渦巻く複雑奇怪な事情を解き明かして行く物語。前半は敬太郎が就職のために奔走する内に須永の親戚達と知り合う過程が描かれ、後半は須永が語り敬太郎が聞き手に回る形で、須永と従姉妹の千代子との恋の駆け引き...
ロマンチック趣味で就職活動中の青年・敬太郎の目線から、友人の須永と彼の親族達との間に渦巻く複雑奇怪な事情を解き明かして行く物語。前半は敬太郎が就職のために奔走する内に須永の親戚達と知り合う過程が描かれ、後半は須永が語り敬太郎が聞き手に回る形で、須永と従姉妹の千代子との恋の駆け引きの様な話が中心となる。「恐れない女と恐れる男」それは須永の母親が、千代子が生まれた時に将来息子の嫁にする様に頼んだことから始まって…。
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「恐れる男」須永君と自分が重なって仕方ないです。松本は漱石作品の中でも大好きなキャラ。後期三部作第一作目、ということで、苦悩はやや緩めなのかなあ。
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一説ではこの小説のタイトルを決めていなかった漱石が「彼岸過迄」にこの小説を書き終える、ということでこのタイトルをつけたらしい。ものすごいネーミングセンス・・。
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