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猫と庄造と二人のおんな の商品レビュー

4.1

133件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    29

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2009/10/09

猫のリリーが可愛い!! もーこれに尽きます。 谷崎潤一郎がこんなひょうきんで切ない作品をかいてたなんて知りませんでした。

Posted byブクログ

2010/01/26

タイトルの通り、猫に耽溺する男をめぐって二人の女性が牽制し策を弄じて大奔走な話。 「女は人間であるがゆえに通俗的であり、それゆえに猫よりも下等なのである」(解説より) とはひどい言われようでありますがそれもまた一興。 大阪弁のリズムも艶かつおもしろいし、猫好きならあるある〜で...

タイトルの通り、猫に耽溺する男をめぐって二人の女性が牽制し策を弄じて大奔走な話。 「女は人間であるがゆえに通俗的であり、それゆえに猫よりも下等なのである」(解説より) とはひどい言われようでありますがそれもまた一興。 大阪弁のリズムも艶かつおもしろいし、猫好きならあるある〜で楽しめる一冊。 新潮文庫の谷崎はおそろいの装丁が可愛いですな。

Posted byブクログ

2009/10/04

阪神電車の車内で読んだ。 見事に僕の住んでいる地域と被っている地域のお話で、知った地名がいくつも出てきた。芦屋(庄造の最寄は阪神芦屋駅のようだ。ちなみに阪神芦屋駅から徒歩数分のところに、谷崎記念館がある)、魚崎、今津、阪急六甲等々。元来は東京人の谷崎が、阪神間の地名をここまで調...

阪神電車の車内で読んだ。 見事に僕の住んでいる地域と被っている地域のお話で、知った地名がいくつも出てきた。芦屋(庄造の最寄は阪神芦屋駅のようだ。ちなみに阪神芦屋駅から徒歩数分のところに、谷崎記念館がある)、魚崎、今津、阪急六甲等々。元来は東京人の谷崎が、阪神間の地名をここまで調べ、物語の中に違和感なく用いていることに、彼のただならぬ関西への愛情を感じた。 物語は一匹の雌猫、リリーを中心に進んでいく。谷崎文学と言えば、一人の魔性の魅力を持つ女性に、献身的な男性がひたすら翻弄されていくと言ったイメージを持つ人が多いであろうが、この小説では、女性2人は地位で言えば最下位、猫および庄造に振り回される役回りを演じている。最上位の地位を占めているのが雌猫のリリーである。いわばリリーがその"魔性の魅力を持つ女性"の役回りを演じているのだ。 リリーの描写にもっとも力が入れられており、庄造がなぜこうもリリーに惹かれるのか、どうしてリリーがそこまでの魅力を持っているのか、と言うことが、そのような描写を読むことによって読者にもひしひしと伝わってくる。猫好きな人にはたまらないだろう。もちろん、人間の心理描写も非常に高い完成度を誇っている。 しかし、これは致し方ないことだが、少々文体が古く、句読点の打ち方などが現在の文章とやや異なるために、意外と読み進めにくい面もあり、薄い小説だから…と甘く見ていては、思わぬ打撃を受けるかもしれない。 全体的にコメディ風の描写がなされており、読後感は悪くないので、上に述べたことを除けば、お薦めの一冊と言えるだろう。

Posted byブクログ

2009/10/13

2009.03.06. 美猫リリーちゃんを巡る男と女ふたり、そして姑ひとり。男(庄造)のリリーちゃんへの夢中になりっぷりがもう、悲しいほど滑稽。そこまで猫に、と思ってしまう。猫を中心にぐわぐわと回る人間関係。なめらかな関西弁で繰り広げられる会話、モノローグ、読んでてするすると心地...

2009.03.06. 美猫リリーちゃんを巡る男と女ふたり、そして姑ひとり。男(庄造)のリリーちゃんへの夢中になりっぷりがもう、悲しいほど滑稽。そこまで猫に、と思ってしまう。猫を中心にぐわぐわと回る人間関係。なめらかな関西弁で繰り広げられる会話、モノローグ、読んでてするすると心地よい。(T)

Posted byブクログ

2009/12/13

猫に振り回される男。 その男に振り回される女たち。 「俺とコイツは屁を嗅ぎあう仲だ」と言い張り、猫を溺愛する庄造の姿はおろかで滑稽だが、憎めない。

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2009/10/04

谷崎潤一郎は、良いのだが、つい、反射で拒否してる(ついだ…。)メロウなんだもん!!(多分)(絶叫)猫がらみで読んだこれはたしか。なんかもう、あああ、ああああ と思った気がする、いや、忘れてる…。想像でなんか作ってる…。

Posted byブクログ

2009/10/04

リリーちゃんに振り回されっぱなしというか、勝手に憶測を並べて思いつめていく人間共が愉快。 でもそういうもんやんね。 私はにゃんこより断然わんこ派だ。 構って欲しいときにプイッてされたらカッチーンとくるもん。 わんこはかわええなー。小型がええなー。 09.01.20

Posted byブクログ

2009/10/04

 猫と男性、女性二人の四角関係の話。場面々で、関係が変わっていくので、とてもおもしろかった。  再読してみると、視点が冷ややかな気がしました。

Posted byブクログ

2009/10/04

異常なまでにリリー(猫)を溺愛する庄造君30歳の頭の中は猫でいっぱい。 妻福子の嫉妬(猫に対する)と前妻品子の未練(庄造に対する)により愛猫リリーを取り上げられてしまった庄造君30歳(ほとんど子供)。 三者三様の悲壮と破滅とを描く。 あぁ、猫とはどこまでも奔放なれども...

異常なまでにリリー(猫)を溺愛する庄造君30歳の頭の中は猫でいっぱい。 妻福子の嫉妬(猫に対する)と前妻品子の未練(庄造に対する)により愛猫リリーを取り上げられてしまった庄造君30歳(ほとんど子供)。 三者三様の悲壮と破滅とを描く。 あぁ、猫とはどこまでも奔放なれども なんと可愛ゆきことよ。

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2009/10/04

谷崎がものすごい猫好きなのはよ〜く伝わった。なかなか女性たちも恐ろしい…(K 借用)20080905

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