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悪意 の商品レビュー

3.9

1200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    289

  2. 4つ

    493

  3. 3つ

    299

  4. 2つ

    33

  5. 1つ

    8

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2024/03/16

語り部の「手記」と「記録」が交互に記され事件の真相が明らかになっていく。誰の視点からどう見るかで捉え方が変わっていくことに翻弄された。それに惑わされず、真相を突き止めていく加賀刑事の姿も良かった。人の心の奥深くくらい所に潜んでいる”悪意“…怖いなあ

Posted byブクログ

2024/05/02

うーん、終盤まだ何か仕掛けがあると予想はしていたが、まさかこう来るとは・・・ アガサクリスティのナンとかとよく似たプロットだけど、 こちらの主人公ははるかに残虐で弱虫かつ卑怯で差別的だ。 よくできているが、ひとつだけ・・・ 中指のペンだこに気づく以前に、フロッピーディスクの履...

うーん、終盤まだ何か仕掛けがあると予想はしていたが、まさかこう来るとは・・・ アガサクリスティのナンとかとよく似たプロットだけど、 こちらの主人公ははるかに残虐で弱虫かつ卑怯で差別的だ。 よくできているが、ひとつだけ・・・ 中指のペンだこに気づく以前に、フロッピーディスクの履歴を調べさえすれば直ちに、主人公の持っている原稿こそ最近つくられた偽造モノだと分かったはず。 あと、加賀さんは教師時代あれほど無神経ないじめ措置をとったのに、 人間洞察が不可欠の刑事という職業にはフィットするんだ、なあ。

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2024/03/09

加賀恭一郎シリーズ第4段。 早々に犯人がわかり、そこから何が読み解かれるのか?動機は? 野々口修による手記、加賀恭一郎の独白など、それぞれの章があって面白かった。 謎から謎を解いていくのに、最後にまさかの展開。 こういう事なのかとびっくりしました。 加賀さんの教師を辞めた理由もあ...

加賀恭一郎シリーズ第4段。 早々に犯人がわかり、そこから何が読み解かれるのか?動機は? 野々口修による手記、加賀恭一郎の独白など、それぞれの章があって面白かった。 謎から謎を解いていくのに、最後にまさかの展開。 こういう事なのかとびっくりしました。 加賀さんの教師を辞めた理由もあって、盛りだくさんでした。 最後に『悪意』というタイトルに納得してしまいました。

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2024/03/23

とても面白かったです。加賀恭一郎シリーズ、私はこれが未読作品ラストでした。シリーズ読破!最後にこれが残っていたとは。いずれのシリーズも深く重くせつないテーマが多いのですが、この作品はより一層深く重めでしたね。 私の好きな作品のひとつ「白鳥とコウモリ」(加賀恭一郎シリーズではありま...

とても面白かったです。加賀恭一郎シリーズ、私はこれが未読作品ラストでした。シリーズ読破!最後にこれが残っていたとは。いずれのシリーズも深く重くせつないテーマが多いのですが、この作品はより一層深く重めでしたね。 私の好きな作品のひとつ「白鳥とコウモリ」(加賀恭一郎シリーズではありませんが)同様に、本作も早々に犯人逮捕、事件は解決します。しかし、その真相、真実は、思いもよらぬ方向へ、、そこからが本編となります。深い闇の中を手探りで見つけ出すような、そんな加賀恭一郎の苦悩が展開されるわけですが、本作、犯人と加賀の手記が繰り返されるような構成。ネタバレになるので多くは書けませんが、この作品の醍醐味が成立するにはこの手記構成がとても重要です。まんまとやられます。最終段階に至るまで、真相は全くわかりませんでした。とにかく人の先入観というものは恐ろしいものです。と同時に悪意というものは、誰もがいつどんなタイミングでも生む事の出来るものであり、親密な関係においても他人のそれは到底気付きようがない事もあるわけで、いじめや人間の裏と表、人間が本質的に持ち合わせている感情の恐ろしさみたいなものを改めて感じさせられた作品です。 そして本作では、加賀恭一郎が何故、教師を辞めて刑事になったのか、明確にされています。なるほど、そういう事があったのかと。。人情深く、人の心をよく読み解き、人の心に寄り添う優しい刑事になるキッカケとなっていると思われます。 今までとはまた毛色の違う加賀恭一郎シリーズ、素晴らしい作品に出会えたなと思いました。 引き続き、東野圭吾さん未読作品読み進めていきたいと思います。

Posted byブクログ

2024/03/06

一度読んだだけでは真実がイマイチ把握出来なかった。 途中まではどんな結末があるんだと面白く読めた、最後の真実で全てはっきりと書かれているんだろうけどふわっとしか理解出来なかった。

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2024/03/05

金田一とかコナンとかを好んで読んでいた自分は、ミステリーといえばフーダニットだった。 だから「ホワイダニットは面白いのか?」と思いながら、高評価であったため読んでみた。 結果、すごい面白かった! いやぁ…人間ってのは怖い生き物ですね…。

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2024/03/01

タイトル「悪意」って、ちょっとした悪意とか、悪意のある言葉とか、日常よくない言葉として使うことはあるけれど、かなり軽いもの。この小説の「悪意」は、複雑な人間の奥深くにあるモヤモヤした重たいものだった。最後の加賀恭一郎の推理には、おもわず「お見事!!」と唸ってしまう。展開の意外さに...

タイトル「悪意」って、ちょっとした悪意とか、悪意のある言葉とか、日常よくない言葉として使うことはあるけれど、かなり軽いもの。この小説の「悪意」は、複雑な人間の奥深くにあるモヤモヤした重たいものだった。最後の加賀恭一郎の推理には、おもわず「お見事!!」と唸ってしまう。展開の意外さに惹き込まれ、5日程度で読完。

Posted byブクログ

2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 加賀恭一郎シリーズ第4弾。犯人が親友(?)の人間性を堕とすため、また本当の動機をカモフラージュするために偽りの動機を用意し犯行に及ぶという、犯人の並々ならぬ悪意、もとい執念が鮮明に描かれていた。最後まで読んで『悪意』というタイトルの意味を理解した。最後の加賀の台詞も切れ味抜群で、最高のホワイダニットであった。

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2024/02/26

加賀恭一郎シリーズ。 どんどん引き込まれて一気読みでした。 「犯人による手記」や「様々な人達による証言」といった描かれ方が、読んでいてすごく面白かったです。 解説にあった「記録されたものを真実と思いたい人間の欲望」という表現がまさにぴったりでした。 加賀さんの教師時代のエピソード...

加賀恭一郎シリーズ。 どんどん引き込まれて一気読みでした。 「犯人による手記」や「様々な人達による証言」といった描かれ方が、読んでいてすごく面白かったです。 解説にあった「記録されたものを真実と思いたい人間の欲望」という表現がまさにぴったりでした。 加賀さんの教師時代のエピソードも知ることができて嬉しかったです。

Posted byブクログ

2024/02/24

話の序盤で犯人が分かり、後半はどのようなストーリーが待っているのかと思いながら読み進めました。 同期は複雑なようで、そうでもない、けれども奥深い人間の弱さや闇を感じた作品でした。著者は異なりますが、どこかしら「スイッチ」の作品を思い出しました。

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