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悪意 の商品レビュー

3.9

1236件のお客様レビュー

  1. 5つ

    300

  2. 4つ

    508

  3. 3つ

    307

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    8

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2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

始まりは日高の猫殺しに嫌悪し、最初の加賀の推理に納得し野々口に同情し切なく思っているところからのラスト。 解説通り何度も騙され、見事に肩透かしやビンタを喰らいながら翻弄されたと言える。 猫殺しという嘘を記録することによって加賀も長らく騙された日高の人物像。そこまでして日高を陥れないと気が済まなかった「悪意」に、人が人を嫌うことに気に入らないからと言った理由があたかも常識かのように使われる日常に寒気がした。

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2024/06/09

人気作家の日髙邦彦は、海外へ移住する予定であった。移住する前夜に、幼馴染である野々口修は、日髙から会えないかと言われ、日髙家に向かう。しかし、日髙家には人の気配がなく、日髙の妻とともに家の中に入ると、日髙が殺されていた。野々口、加賀それぞれの手記から、日髙殺害の犯人そしてその動機...

人気作家の日髙邦彦は、海外へ移住する予定であった。移住する前夜に、幼馴染である野々口修は、日髙から会えないかと言われ、日髙家に向かう。しかし、日髙家には人の気配がなく、日髙の妻とともに家の中に入ると、日髙が殺されていた。野々口、加賀それぞれの手記から、日髙殺害の犯人そしてその動機を解明していくお話。 推理小説は犯人を見つけることを主としたものだと思っていたから、物語序盤で犯人が見つかってびっくりした。このお話は犯人の真の動機を主としたものらしい。 手記という形で物語を紡いでいることで、「このキャラのこの主張は嘘だったのか!」と思わず読み返したくなるような、読者を惑わす仕掛けとなっており、とても面白かった。

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2024/06/09
  • ネタバレ

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今回の作品は早い段階で犯人が分かる。犯人も逮捕されることを前提に、偽りの動機を構築。最後の最後まで真偽がわからなくて面白かった。

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2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野々口と日高は仲良しの作家同士。 日高が何者かに殺されたのを日高の奥さんと見つける。実は犯人は日高だった。 野々口かたくなに殺害の動機を黙否してるので、加賀刑事は日高の動機を、家宅捜査からの手掛かりでなんとか調べた。 昔、日高の元妻と恋に落ち、一緒になるために野々口を殺そうとするがバレ、それを弱みに、日高にゴーストライターをさせられていて、それに耐えられず殺したことがわかった。 けどいくつか疑問点があり調べていくと、それは全て嘘で、死人に口なしなので、全て野々口がでっち上げた嘘で、本当は学生時代に女子暴行に加担した証拠を持っていたのでそれを回収したく殺した。 3展もするどんでん返しで面白かった。

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2024/06/02

加賀刑事のキャラクターを肉づけするために、加賀シリーズを遡り読み始めています。加賀刑事がいなければ、私はすっかり策士の犯人の筋書を信じてしまうところでした。こんなプロットを考えつくなんて東野圭吾さんはさすがですね。ちょっとだけ荒唐無稽な動機かな?とは思いましたが。

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2024/06/27

ふわわわわわー。 東野圭吾とはいえ、よくこんなん思いつくなー! 早々に分かる犯人の手記や加賀恭一郎の独白・記録が交互に入り混じり、「なんだと?どういうことだ?」と気付けば東野ワールドに引き込まれていた。 本文に出てくる小説「禁猟地」の一説に出てくる"悪意"と...

ふわわわわわー。 東野圭吾とはいえ、よくこんなん思いつくなー! 早々に分かる犯人の手記や加賀恭一郎の独白・記録が交互に入り混じり、「なんだと?どういうことだ?」と気付けば東野ワールドに引き込まれていた。 本文に出てくる小説「禁猟地」の一説に出てくる"悪意"という言葉。 それを読んだ瞬間、嗚呼、この作品のタイトルは「悪意」だったな…そしてこの作品には壮大な悪意が秘められているんだな…と気付く。 読後感は爽快という感じでは無く、うーん…と考え込んでしまう。なんかスッキリしないけど、これはこれで面白かったと思う。

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2024/05/25

とても有名な作品で、東野圭吾も大好きなのだが、そこまで刺さらなかった。東野圭吾がすごすぎて辛口評価。

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2024/05/24

人間は深い闇を持っているな~と思ったのがいちばんの感想。 事件は、読んでも読んでもひっくり返されて最後に加賀の推理で明らかになります。 こんなタイプの推理は初めてだったので面白かった。

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2024/05/16

久しぶりに加賀恭一郎シリーズを手に取りました。今作は早い段階で犯人が判明し、事件の動機に迫る内容でした。『手記』や『独白』という形で話しが進んでいきますが、そこにも仕掛けがあり、読後は大きな溜め息が出るような重い内容でした。加賀さんの関係者にとことん話しを聞くというスタイルが真相...

久しぶりに加賀恭一郎シリーズを手に取りました。今作は早い段階で犯人が判明し、事件の動機に迫る内容でした。『手記』や『独白』という形で話しが進んでいきますが、そこにも仕掛けがあり、読後は大きな溜め息が出るような重い内容でした。加賀さんの関係者にとことん話しを聞くというスタイルが真相解明に繋がり、とても面白かったです。

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2024/05/08

無駄な装飾・情景描写等が無く、文章は読み易く、物語がテンポよく進む。先がどんどん気になって行くのでほぼ一気読み。 テーマは重い。特に嫌なことをされた分けでもないのに “何となく好かない人” “遠ざけてしまう人” って居るような…それが得体の知れない自分の “悪意” なのか(...

無駄な装飾・情景描写等が無く、文章は読み易く、物語がテンポよく進む。先がどんどん気になって行くのでほぼ一気読み。 テーマは重い。特に嫌なことをされた分けでもないのに “何となく好かない人” “遠ざけてしまう人” って居るような…それが得体の知れない自分の “悪意” なのか(!?) とちょっと恐ろしくなった。

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