悪意 の商品レビュー
登場する全てのエピソードの伏線。冒頭5ページで出てくる猫のエピソードは、読者に日高のファーストインプレッションを決めるに十分だと思っていた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある意味叙述ミステリー。 話が進むにつれて、猫のくだりはンッ?と思わないこともなかったけど、みごとにバイアスかけて見てしまったわけで。 作家の書いた告白文をもとに進める手法は正々堂々としているようで迷宮に誘われているよう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
簡単に事件解決するも動機は謎のままで、犯人は完全黙秘。 家宅捜査をすると被害者の妻との不倫と被害者のゴーストライターとして利用されてた証拠が発覚し、それゆえの犯行と自白。 加賀は犯人の自白に違和感を感じ関係者に聞き込みをすると、被害者と犯人の本当の関係性と学生時代の事件と苛めを知る。 学生時代の事件に自分が関わってると知られたかもしれないと思って、バラされる前に殺す必要がある…証拠を作って…ゴーストライターとして利用されてた悲劇の加害者を演じ… 二転三転する展開に驚きの連続。 もともと嫌悪してた相手に再会して、積もり積もったものが爆発してしまった。 自分は嫌いでも、誰よりも自分に良くしてくれた人だったのに… 加賀の苦い過去も辛かった。
Posted by
加賀恭一郎シリーズ。作家が亡くなり妻と友人が第一発見者となった事件の話。悪意、めちゃくちゃ悪意、タイトル通り悪意だった。何故殺したのか、何故に大変振り回される。加賀やっぱり凄いよ、と思いながらこの人1人で動くの何で?って思う。相棒おらんの?
Posted by
作家論として読むと、「心情に寄っているんだなあ」と思って面白い。 ただ、初期ほどの魅力は感じなかった。
Posted by
「人は何故、人を殺すのか?」 「東野文学の最高峰」という見出しに納得!続けて東野ワールドを楽しむ、どんどん深みに嵌っていくような魅力に取り憑かれる!著書に関しては犯人の手記や加賀恭一郎の独白、回想や刑事としての聞き込み、視点の変化・発想の転換!これも物語(小説)を盛り上げる技術、...
「人は何故、人を殺すのか?」 「東野文学の最高峰」という見出しに納得!続けて東野ワールドを楽しむ、どんどん深みに嵌っていくような魅力に取り憑かれる!著書に関しては犯人の手記や加賀恭一郎の独白、回想や刑事としての聞き込み、視点の変化・発想の転換!これも物語(小説)を盛り上げる技術、小説家の発想は勿論我々凡人には計り知れないが、どう考えたらこの様な物語が書けるのか凄いと言うしかない。 著書を読み進めていくと多くの違和感や疑問点が想い浮かぶ、しかし序盤で自分自身が大きな罠に嵌っていた事を最終で気づく「なるほど!」と唸る、こんな作風があるんだと見事としか言えない。 著者の名作に似た展開かと思うことがあるが、この推測はことごとく外され、同じような結幕は決してありえない。
Posted by
小説の中で人間を書くってこういうことなんだ、と身をもって体感させられた。犯人が捕まってからがこの本の始まり
Posted by
面白かった。 ヒントや推理がつらつらと書かれている感じなので、タメなどがもう少しあったらハマるくらい面白いと感じられたと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯人は何故彼を殺したのか。その一点を探っていく構成の本作。互いの関係性は人によって違うものに見えること、そこから真実を探る感覚が面白い。最初の犯人による手記で読者の私も加賀恭一郎と同様、被害者の人間性を印象づけられてしまっていたので、そこから犯人の動機が見えてくると、「悪意」の意味がすとんと腑に落ちると同時に、ひやっとした。加賀恭一郎シリーズは読破したいなー
Posted by
序盤で事件はほぼ解決 まだ半分も来てないのに? と思いながら読み進め、動機にここまで焦点を当てられた刑事物は初めてだったのでとても楽しかった 東野圭吾さんの作品はそんなに読んだことないが加賀恭一郎シリーズはぜひ制覇してみたい!
Posted by